はじめに
この記事は、先日合格したPython 3 エンジニア認定 データ分析試験の簡単な受験記録になります。
この試験に関する一般的な情報は充実してきていると思いますので、ここでは試験に関する個人的な感想(難易度を含む)と、準備の過程でお世話になった**(無料)模擬試験**に絞って記したいと思います。
これから受験される方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
公式情報
- 試験ついてはこちらの公式サイトでご確認ください。
- 受験方法・試験概要・試験範囲と出題の割合などが載っています。
試験の感想
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難易度としては、後述の模擬試験が十分参考になると思いました。模擬試験で700点(1000点満点)を安定的に超えていれば、合格のチャンスは十分にあると思います。と言うのも、全体的な感想として模擬試験の方が難しいと思いました。
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主教材の**「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」**(翔泳社)については、
- Pythonとプログラミングが両方とも初心者の方は、この教材を使った準備が資格取得の面では最短経路になるのではないかと思いました。
- ただ、私は既に他の教材で勉強をしていたことから、この教材は購入しませんでした。また、それで特に不都合はありませんでした。なお、過去におこなったG検定の勉強が一部役に立ちました。
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合否結果は試験終了後にモニターに表示されます。また、スコアと分野別得点率を印字した紙を別途もらえます。この点に関しては、試験終了後に不正解だった箇所の確認ができないのが残念です。試験直後にせめて5分でもいいので、振り返りができるセッションがあれば、受験者にとってより教育的で有意義な試験になると思いました。
無料模擬試験
公式サイトでは、以下の2つの模擬試験が紹介されています。私もこれを利用させていただきましたが、とても役に立ちました。
DIVE INTO EXAM
こちらが一つ目の模擬試験のサイトになります。
①全体的な特徴
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試験は複数回受けることができます。(このことは、ぱっと見では分かりませんでした。)つまり、ここの模擬試験を本試験直前の「総仕上げ」として最後までやらずに残しておく必要はありません。むしろ、必要な回数受験しながら、その都度、直しをして、安定して合格点を超えることを目標にするスタイルで利用するといいと思います。
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なお、2回目以降の受験では既出の問題と新出の問題が混ざって出題されます。(この点については、過去に正解した問題は次回以降は全く出題されないか、または低頻度でランダムに出題されるような仕掛けがあると、より効率的に学習できると思いました。無料で利用させていただいておいて、わがままな意見ですね。。)
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受験後は問題・採点結果・正解をウェブ上で確認できます。(ただし、各問題の選択肢がどうなっていたかは、後から確認することができません。ですから、模擬試験終了後に振り返りと直しを丁寧におこなうつもりであれば、試験中に選択肢をその都度どこかにコピペしておく必要があります。)
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複数回受験すると、点数の推移が表示されます。
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実際のスコア(1000点満点)にあわせて採点されます。
②出題の特徴
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pandasのデータフレームやmatplotlibのプロットが画像として表示され、それに関するコーディングが問われる問題が多く出題されます。このタイプの出題は視覚的に分かりやすく、試験の枠を超えて実践的な内容だとも思いました。ただし、本試験でこの手の出題はありませんでした。
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それでも、問題が問うている内容それ自体でみれば、全体的な質問の傾向は本試験と概ね同じでした。
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また、難易度は本試験に比べて模擬試験の方が若干難しかったと思います。
PRIME STUDY
こちらがもう一つの 模擬試験のサイトになります。
①全体的な特徴
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試験は3回分あります。
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なお、各回で問題が全て新しくなるわけではなく、前回の問題の単語を一部入れ替えたような「使い回し」の問題も少なからずあります。(これは学習の計画や見積もりにも影響する話で、ここの模擬試験を3回受験したからと言って、経験値が単純に3倍になる訳ではありません。)
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受験後は問題・採点結果・自分の解答と正答がメールで送られてきます。(ただし、各問題の選択肢がどうなっていたかは、後から確認することができません。ですから、模擬試験終了後に振り返りと直しを丁寧におこなうつもりであれば、試験中に選択肢をその都度どこかにコピペしておく必要があります。)
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一度受験した回も、再度受験することができます。(完全に同じ問題を解き直ししたい時や、気になった問題を後から確認したい時に有効です。)
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こちらの模擬試験は100点満点で採点されますが、本試験と問題数が同じことから、換算の際には点数を単に10倍するだけで大丈夫です。
②出題の特徴
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特に文章題において、選択肢に盛り込まれる話題の量と種類が多いと感じました。(これは、限られた問題数の中で模擬試験としての網羅性を高めようとした結果だと思います。ただし、本試験の出題では、選択肢はもう少し狭い範囲内で構成されていました。)
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上記にも関係しますが、本試験に比べて難易度が高いというか、出題のスタイルが若干(初学者には)マニアックな方向にズレている気がしました。
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それでも、少し余裕のある初学者にとっては、本試験という枠組みを超えて、やっておいて損はない内容だと思います。
まとめ
模擬試験を利用した感想を踏まえると、PRIME STUDYの模擬試験は学習編として準備期間の前半に、DIVE INTO EXAMの模擬試験は実践編として準備期間の後半に利用する、というスタイルも考えられます。
*ただ、上記は私個人の意見ですし、今後、本試験も模擬試験も内容が更新されていくことが予想されますので、あくまで本記事執筆時点での一つの考えとして、参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んできただきまして、ありがとうございました。