はじめに
この記事では、overleafで2つのPDF間の差分を表示するlatexdiffを使用する方法を説明します。
なお、以下の記事の方法(latexmkrcを使う)でも同じことができますが、筆者の環境ではなぜか動かなかったので、公式ページで紹介されているもう一つの方法について説明します。
なお、こちらの方法は、Overleaf のサポート マネージャー Tom Hejda によって提案されたものです。
前提
プロジェクトには差分を表示したい2つのtexファイルが配置されているとします。パスを指定できるので、必ずしも同じ階層に用意する必要はありません。
※ latexmkrcは日本語での記述のために書いているものなので、今回のdiff表示のために必要なわけではないです。
% latexmkrc
$latex = 'platex';
$bibtex = 'pbibtex';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
方法
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差分を表示したい2つのtexファイルを用意する(例.
before.tex
,after.tex
)を用意
before.tex
after.tex
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プロジェクト内に、差分を表示するためのtexファイル(例.
diff.tex
)を作成
diff.tex
の内容は、以下のようにします。\RequirePackage{shellesc} \ShellEscape{latexdiff before.tex after.tex > main-d.tex} \input{main-d} \documentclass{dummy} \title{Demonstrating latexdiff}
-
diff.tex
をコンパイルすると、差分が表示されたPDFファイルが生成されます
いいね!
latexdiffには色々Optionがあるみたいなので、今後調べてみます。
注意点
差分表示されたPDFが出力されるのは、diff.tex
をコンパイルした時のみです。before.tex
やafter.tex
をコンパイルしたときは、それぞれのコンパイル結果が普通に出力されます。