ESP32C3?
ESP32から
- Bluetooth Classic
- DACと要らないピン
- 体積
- 過剰な消費電力
- 値段
を削って
- USB
を足したやつ
BLEとWIFIは普通に使えるので意外とこれでも事足りる
全然熱くならないし安いのでなかなか良いのでは
これを使ったモジュールにSeeduino XIAO ESP32C3があるがスイッチサイエンスで¥900程度する
ESP32-C3-WROOM-02モジュール本体は¥310でUSBとかレギュレータとか諸々足しても¥380で済む
圧倒的である
最小構成な開発ボード
部品
- ESP32-C3-WROOM-02
- USB-Aオス
- 3.3Vレギュレータ
- 10kΩ程度の抵抗
- 適当な線材と基板
USBのVBUSをレギュレータで3.3Vに落としてESPの電源にする
データ線は面倒なので抵抗を挟まずにESPに繋げる
10kΩはチップ抵抗であればESPに直接付けられるので楽
ESP32-WROOM-32が1.27mmピッチなのに対して
ESP32-C3-WROOM-02は1.5mmピッチである
何も考えずに1.27mmピッチの変換基板を買うと1.5mmピッチってなんだよ……になるので注意
配線はこんな感じ
横に並んだ端子を結線する
USB | レギュ | ESP | 10k |
---|---|---|---|
VBUS | IN | ||
OUT | 3V3 | @ | |
EN | @ | ||
D- | IO18 | ||
D+ | IO19 | ||
GND | GND | GND |
こんな感じ
レギュレータは裏に載せた
ESPでやることといえば無線を使った諸々がほとんどなので
ひとまずピンソケット等は全て無しで組み立てた
おまけでLEDをつけてLチカした
開発@ Arduino IDE
環境構築
普通のESP32と同じ
Arduino IDEを開いて
設定
追加のボードマネージャURL
`https://raw.githubusercontent.com/espressif/arduino-esp32/gh-pages/package_esp32_index.json`をペースト
ボードマネージャ
esp32で検索
esp32 by espressifをインストール
USBをさすとCOMポートが自動認識される
ボードはESP32 C3 dev board(なぜか毎回変わる)
書き込みオプションのUSB CDC on bootはEnable(コンソールをUSB経由で見るのに必須)にしておく
初回書き込み
買った状態では何も書き込まれていないため無限に
Invailed Header: 0xffffffff
を吐きながら再起動を繰り返す
USBの抜き差しが高速で繰り返される挙動となりArduinoIDEで書き込もうとするとコンパイルしている間にポートが逃げてしまう
対処法はArduinoIDEの設定から書き込み時の詳細を吐く設定にして書き込みコマンドをコマンドプロンプトにコピペして実行
PowerShellだと文法の違いで引っ掛かるのでちゃんとコマンドプロンプトで実行すること
何度か実行すれば書き込める
その他諸々
Bluetoothスピーカーが作りたい
例としてbtスピーカーを挙げたがbluetoothでのオーディオの送受信にはa2dpというプロファイルが必要でありこれはbluetooth classicの一部
c3はbluetooth 5.0(ble)でありbluetooth 5.0(classic+ble)ではない
無印はbluetooth 4.3(classic+ble)なのでa2dpが使える
bleは低速省電力特化の規格で高速通信にはclassicが必要
諦めてESP32-WROOM-32Eを買う
UARTで書き込めない場合
本家ESP32はIO0の上げ下げで起動モードを切り替えた
同様にESP32C3もIO9の上げ下げで起動モードを切り替える
つまり過去記事の書き込み機のIO0をIO9にさせば書き込める
ただし注意するべきはIO8を上げる必要があること
IO8: LOW, IO9: LOWは未定義なのでどうなっても知りませんよ~ってデータシートにも書いてある
でも買った瞬間からUSB書き込みが可能なのでUART書き込みする場面は存在しないはず
中の人は知らずにUARTで書き込もうとして苦戦した
USB書き込みで本当にIO8,9の操作は要らない?
要らない
USBで起動モードの変更も自動でやってくれる模様
公式もそう言ってる
秋月さんのESP-WROOM-02のブレイクアウトボードは使える?
ピン配置が稀に凄く違うので使えない
具体的には2箇所ほどIOがGNDになっている
片方が運悪くUSBのIOに直撃していたので断念した
ちなみに買ったあとに気付いた
おしまい
筆箱にこの手の小さな開発ボードを入れて持ち歩くと気分が上がるのでおすすめ
真のポケットWIFI