今回からAmazon Web Services (略して『AWS』と呼ばれる)の解説ブログをシリーズで書いていきます。
今回は第1回目になります。
実は私自身、AWSの勉強を始めるまで、クラウドサービスの中身をあまり理解していなかったのです。
新しい分野を始めて勉強するときには、『大局を知る』ということが重要でして、このシリーズでは
①まずクラウドサービス自体、何なのか?
②Amazon社が提供するAWSってどんなものなの?
というざっくりした大局をつかむということを目的として書いていきます
ではさっそく始めていきますね。
#クラウドサービスとは?
クラウドサービスとは、一言で言えば『インターネット接続を利用して、他の場所にある誰かのコンピューターを使わせてもらうこと』です。
身近な例で言えば、Drop Boxや、iCloudなどが有名ですよね。
上記のサービスを使えば、あなたのパソコンではなく、他の違う場所にあるコンピューター内に、大事なドキュメントや画像・動画など保存させてもらうことができます。
仮にあなたのパソコンが物理的になくなったとしても、バックアップを取ることができるので安心です。
また、バックアップ機能だけではなく、あなたが持っている他のデバイス(スマホやタブレットなど)からもアクセスできるところも嬉しいところですね。
#企業ではどのように活用できるの?
では次に、個人レベルでの活用法ではなく、企業にとってクラウドサービスはどのように役立てることができるのか見ていきましょう
まず従来の情報システムの構築・運用形態『on premise(オンプレミス)』と比較することによって、クラウドがどんな優れた点があるのかを、書いていきます。
##High Availability
Available とは入手可能という意味です。
先ほど、説明したようにクラウドサービスを使えば、いつでもどこでもどのデバイスからでも、使いたいファイルにアクセスする事ができます
##Fault Tolerance
Fault は障害や間違い、Tolerance は耐性を意味します。
クラウドの第2の特徴としては、バックアップが取れるため、障害に対する耐性があるということです。
自然災害や戦争などで物理的にあるデータセンターがダメージを受けたとしても大丈夫なように、他のところでバックアップを取ってデータを守っています。(Amazon社が、どのようにリスクヘッジをしているかは、『Region (リージョン)』や『Availability zone(アベイラビリティゾーン)』を解説するときに詳しく説明します)
##Scalability
scalabilityはスケーラビリティと読みます。
『スケール』は日本語としても使うと思いますが、規模を表します。
例えば、あなたの開発したサービスが昨年に比べて大人気になり、アクセスする人が一気に増えたとしましょう。
その時に、on-premises では、その対応に時間がかかりますよね。
クラウドでは、規模が拡大した時に速やかに対応できる利点があります。
##Elasticity
elasticity は直訳すると『弾性』という意味になります。
ゴムのボールが縮んだり、膨らんだりできることを弾性があると言いますよね。
例えば先ほどの例とは逆のことが起こり、あなたの開発したサービスが翌年人気が落ちてしまったとしましょう。
ただ、あなたはサービスを開発した時に
「来年は、顧客倍増だぞっ!」と意気込んで、その強気予測に従って、設備投資をしてしまいました。
このような場合も、クラウドサービスを使っていれば、臨機応変に即時に規模を縮小させることができます
Scalability は規模が増える場合のみ使われる言葉で、Elasticity は規模が増える時も、減る時もどちらの場合にも使われる言葉になります
#Amazon Web Services とは?
では、クラウドサービスにはたくさんの利点があることが分かったところで、AWSではどんなサービスを使うことができるのかを見ていきましょう
AWSが提供するサービスは言葉で書くよりも、(多すぎて、むしろ言葉では書ききれません)実際コンソール内を見てみる方が早いと思うので、下のスクショを貼っておきます
スクロールバーでスクロールすると、まだまだ使えるサービスがあります。
##AWSを使うにはどうしたら良いの?
AWSは無料で使える枠も提供してくれています。
この記事では登録方法などは割愛させていただきます。(すみません。<(_ _)>)
AWSを実際使ってみるのが、一番の勉強になると思うので、是非登録方法をググって、使ってみてください。
下記に、AWSで頻繁に使うであろうサービスの説明をざっくり書いておきます。
##VPCを作成する
VPC と、『Virtual Personal Cloud』のことでして、Amazonの提供するAWS内に、あなた自身の仮想クラウドを作ることができます
そしてこのVPC内にさまざまな機能をつけ足していきます
##EC2
EC2はAWSの最も大事なサービスの1つです。
EC2とは、ざっくりサーバーコンピューターだと認識しておきましょう
EC2はインスタンスという単位で数えられます。
インスタンスと言われれば、「EC2のことを話しているんだな」と思ってくださいね。
##RDS
RDSはRelational Database Serviceの略になり、データベースを指しています。
SQLなどを勉強したことがある方なら、Relational Database という言葉は聞いたことがありますよね。(テーブル型のデータベース)
NetflixはAWSの最大の顧客のようですが、Netflix社を例に取れば、顧客情報などが保存されているのが、RDSになります。
##S3
ではNetflix社は自社の商品である、映画やドキュメンタリーを保存しているの?
それが、『S3』になります。
S3は、めちゃくちゃ大きいストレージバケットになります
情報の長期保存としても向いています
EC2は、先ほど説明したScalabilityという点(データセンターを臨機応変に増やせるという点)では優れているのですが、それゆえ情報を失う可能性もはらんでいます。
#まとめ
今回の記事はこれくらいで終わりにします。
今回は、AWSのイメージをつかんでもらいたく記事を書きました。
次回からは、もっと具体的な事に踏み込んで記事を書いていきますね。