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RAIDをざっくり理解したい

Last updated at Posted at 2019-10-23

RAIDとは

複数のハードディスクを組み合わせて仮想的な1台のハードディスクとして認識させ、冗長性と高速性を向上させる技術。
1988年に提唱され、デジタルデータの重要性が上がる中で普及した。

冗長性(冗長化)とは

同じ機能や目的のリソースを複数台用意しておき、1台に障害が起きてもシステムを継続して運用できる状態にし、耐障害性を高めること。
例えば、Webアプリを2台のWebサーバーで運用して、1台が障害で落ちてももう1台のサーバーで運用し続けられるようにする・・・みたいな。

RAIDの種類

RAIDにはバックアップのレベルや方法によっていくつかの種類がある。主要なものだけざっくり紹介。

RAID0

複数のディスクに対してデータを分散し、並行して同時に読み書きすることで高速化する。
ストライピングとも呼ばれる。
例えば、ディスクを2台使用すると、1台のときの2分の1の時間で読み書きが完了する。
単にデータを分散して保存するため、冗長性はない。
スクリーンショット 2019-10-22 14.29.55.png

RAID1

複数のディスクに同じデータを書き込む(=コピー)。
ミラーリングとも呼ばれる。
一方のディスクがダメになっても、もう一方が生きていればデータは保たれる。
スクリーンショット 2019-10-22 14.29.19.png

RAID5

データ保存時に、パリティと呼ばれる”データを復元するためのデータ”も生成して保存する。
パリティからデータの復元が可能なため、ディスクが1台故障してもデータに影響が出ない。
スクリーンショット 2019-10-22 14.46.58.png

RAID6

同じデータのパリティを2つ用意し、異なるディスクに保存することで冗長性を高める方法。
RAID5よりもさらに耐久性が必要な場合に用いられる。
パリティの算出方法が何種類かあるので気になる方は調べてみてください。

その他

高速化、冗長化の向上や条件に応じて上記を組み合わせる手法もある。
(RAID1+0(=RAID10)、RAID1+5など)

参考

RAID - Wikipedia

さいごに

パリティのイメージとか今までよくわかっていなかったので改めて整理、まとめてみました。

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