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統計検定準一級対策(CBT)、統計を大学で学ばなかった人向け

1. 統計検定準一級の概要

 統計検定準一級は主にデータサイエンスの手法と解釈に主眼を置いた出題がされます。一方で、一級はより統計の数学的な面から切り込む試験なので上位・下位という位置づけよりはベクトルの違う私見だと思います。
 さて、これ以降は統計検定準一級(CBT)の対策について述べていきますが、統計検定2級レベルの知識がある人&大学で統計を専攻していない人向けです。僕も統計は素人だったので統計検定2級に合格してから臨みました。

2. スペック紹介

 大学生、研究内容は基礎研究だったのであまり統計には親しんでませんでした。受験も行列が範囲に無いので(今は複素数になってます)、基本的な行列計算もあやふやです。でも微積分やシグマ計算へのアレルギーはありません(自慢)!統計検定2級(CBT)に合格し、統計検定準一級(CBT, 202107版)にも合格しました。

3. 準備期間、やったこと

 およそ4か月、だらだらと勉強していました。まず、統計検定準一級は割と専門的なデータサイエンスの手法が出てくるので統計検定2級レベルの単なる仮説検定の知識しかない状態では教材を読み進めるのは難しいと思います。出題範囲の圧倒的広さがこの準一級の特徴です。下記に、学習した順番と共に統計検定準一級(CBT)の傾向も踏まえつつ紹介していきます。

試験の特徴
 問題数は21問(小問をカウントすると30くらい?)、合格点は6割です。問題数が少ないということは満遍なく勉強しないと当日に泣きを見ることになります。どの分野も出ると思って(マジで出ます)下記の教材をやるといいと思います。そして、準一級はきちんと本質を理解してればわかるよねというものが多いです。したがって計算に不安がある人でも物怖じせずにまずは概念を確実に抑えてから、過去問や参考書(3.2.~3.4.)で必要な計算力を理解し、実際の統計量やパラメータの算出方法を身に着けていくのが良いでしょう。知識が大事な試験ですが、きちんと計算問題も出ます。

3.1. シグマインベストメント統計検定準一級対策講座

  どこの講座をとっても大差ないとは思いますが、まず素人にとっては人に教えてもらうことが大事です。教科書を読んでいてもその統計手法の概念やそれを選択する理由、与えられた公式の"こころ(なぜそうするのか)"を理解することは自力では難しいです。シグマの講座は比較的安く学割もあったので受講しました。もちろん細かな部分は抜けが多かったですが(ここの内容だけではかなり不足してます)、主要な分野に対してきちんと系統的に知識をつけた方が学習は速いです。なので、講座をとる目的は教材(とくに公式教材)への理解を深めるためです。(シグマインベストメント統計検定対策講座:https://www.sigmabase.co.jp/qualify/toukei/index.html)

3.2. 統計検定準一級公式ワークブック

   ここに書いてあることは"すべて"理解しましょう。しかし、素人が最初から読んで理解できるほど親切な本ではありません。そのために3.1, 3.3.にあげるものを併用してこのワークブックに対する理解を深めるというのが良い戦略だと思います。紙媒体の試験のころは出題傾向などもありましたが(そう述べているサイトもありますが)CBT試験では満遍なく出ると思ったほうが良いと思います。教材としてまとまりが良すぎて解説が浅いゆえに、発展的な内容については「こんなの出ないっしょ」とか思いがちですが、そういうものに限って本当に試験に出てきます。
   わからない章は必死に調べてやらないと、当日に出題されかねません。特に、発展的な手法(統計量の補正のような)について聞かれても大丈夫なようにしましょう、特に統計量などについては計算そのものも問われます。
   例題についてもそのまま出題されるほど甘くはないでしょうが、網羅的に必要なエッセンスがすべて詰まっています。例題は必ず解けるように、そして公式もきちんとすべて頭に叩き込みましょう。

統計検定準一級対応統計学実践ワークブック

3.3. 統計学図鑑

   これも3.1.と同様に3.2.に対する理解を深めるためのものです。ワークブックは必携アイテムではあれど、解説がざっくりとしすぎてて頭に入ってきません。特に計算の仕方がわかりにくいです。一方、統計学図鑑は初学者向けにもかかわらず高度な検定や統計手法に対する計算法をバカでもわかるように書いてくれています。これを併用しつつワークブックへの理解を深めましょう。

統計学図鑑

3.4. 過去問

   2018,2019年の過去問が収録されたやつを買えばいいと思います。それ以前のはワークブックに例題として収録されています。2020はコロナで開催されていません、2021のはホームページにあるので消される前に早くダウンロードしましょう!過去問はそのままの趣旨の問題が出ることはほぼないでしょうが、一方で解くことで理解を深める、そして統計検定にありがちな「分かってる奴には解ける」という問題に対するアプローチを練習できます。応用統計の分野は往々にして良い演習問題がないので、少しでも演習は確実に積みましょう。

統計検定一級・準一級過去問2018~2019年

3.5.マンガでわかるベイズ統計学

   ベイズ統計、めちゃくちゃ大事なのでまずはその概念とそこで必要な計算(特にモンテカルロ積分)の理解のために買いました。ここに載ってることは全て必読!すぐ読み終わりますよ〜

マンガでわかるベイズ統計学

3.6.基礎からのベイズ統計学(ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門)

   題名からして難しそうですよね、難しかったです。ただ、ベイズ統計学はこれからの世の中避けては通れないので前半部分だけは読みましょう!ベイズってなに?みたいなことをわかりやすく教えてくれます。後半の「〜法」とかそういう部分はあまり試験には必要ではないですが実務では大事なので私もこれから頑張って読みます。

基礎からのベイズ統計学

3.7.医学への統計学

    まあ、医学を勉強してるので読もうと思ったんですけど少ししか読んでないのでこれから読みます…

医学への統計学

4. オススメ勉強ツール~GoodNotes5(アプリ)~

iPad, Macを持っている人に主に限定されますが、GoodNotesで統計手法のまとめや数式をフラッシュカードにしておくと暗記に役立ちます。確かに、統計は暗記とは違うかもしれませんがある程度は覚えていないと話になりません。計算手法も難しいものではなくやり方さえわかればできるものなので、実際にどのように計算するのかをまとめて定期的に見返すペースメーカーとしてフラッシュカードを使うのが良いと思います。
  ノートにまとめてもたまにしか見返さなくなるので、フラッシュカードにしておけば強制的に忘却曲線に従って自分の作ったまとめを表示してくれて楽です!iPadも年々値下げされていますので、大学生の人はバイトを頑張ろう!普段の講義でもすごく役に立ちます。

5.まとめ

  ほとんど読んでない本も載っけちゃいましたけど、リアルな挫折感とか勢い余って買いはしたけど読んでないっていうありきたりな沼にハマった人間だけど受かったよっていう事を知ってもらいたかったです。(3.1.~3.3.まで完璧になれば十分です)
  統計検定は非統計家が体系的に統計を学ぶ上で良いツールだと思います。準一級はこれからの時代に求められる「溢れんばかりの統計手法を適切に運用し解釈する」という能力を養ってくれると思います。統計を専門に学んでないけれども、自分の分野に応用統計やデータサイエンスを取り入れようと一緒に頑張ってくれる人が増えたらいいなと思います。

おまけ1:紙媒体過去問と比べて思うこと

  実際に紙媒体のころの過去問を見ると図から読み取る問題が多く、手法の大まかな概念さえ分かっていればできるというような簡単めの選択肢の出題が大半です。CBTでもその傾向は強いですが、CBTでは計算手法を正確に理解(自分の手で計算できないと)していないと厳しいと思います。2級のCBTもそうでしたが、紙媒体のころに比べるとかなり傾向は変わっていると思ったほうが良いです。紙媒体のころはメジャーな解析手法のまさに基礎が出題されていましたが、CBTでは割と捻った問題もあったので参考書の表面だけの理解では足りないと思います。(人によって出題される問題違いますが)割と面食らうと思うので、覚悟して満遍なく勉強しましょう!

おまけ2:2021年6月試験に落ちて再チャレンジする人

  今年の6月にあった紙媒体の試験、これまでの過去問の傾向を見ても逸脱する難しさがあったと思います。僕も実際に落ちました(不合格者上位20~40%)www
  受かったよっていう人のサイトを見ると、自分は選択問題は割と合格ライン超えていましたがやはり壊滅した記述問題が足を引っ張りました...
  それを振り返るとCBTは紙媒体よりも範囲も広くて計算も多かったですが、紙媒体のころの記述問題のようなエグさは無かったので、是非もう一度復習して再チャレンジすれば全然受かると思います!紙媒体のころと違って本当に満遍なく出るというのに注意してもらえればと思います!!

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