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IP、DNS、ポート番号、それぞれの役割とAWSにおけるサービス

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はじめに

IP、DNS、ポート番号、これら三つの要素は、インターネット上でデータが正確な目的地に正確に到達するために連携して動作します。

しかし私も含め初心者の方には馴染みがなく、一度学んでも、次にその単語が出てきたときに正確に思い出せないことがあると思います。

今回は自身の確認をするためにもそれぞれの役割と、AWSにおけるサービスについてまとめておこうと思います。

IPアドレス

IPアドレス(Internet Protocol Address)は、インターネット上の各デバイス(コンピュータ、スマートフォン、サーバーなど)に割り当てられる一意の数値のラベルです。

このアドレスを通じて、デバイスが他のデバイスと通信を行うことができます。

IPアドレスは、通常、ドットで区切られた四組の数字で表され(例:192.168.1.1)、それぞれのデバイスを特定します。

DNS

DNS(Domain Name System)は、インターネット上のドメイン名をIPアドレスに変換するシステムです。

人間は数字の羅列よりも文字の方が覚えやすいため、たとえば「www.example.com」というドメイン名を使ってウェブサイトにアクセスしますが、実際にはこのドメイン名が背後でIPアドレスに変換されて通信が行われます。

DNSは、このようなドメイン名とIPアドレスを対応させる役割を持っており、「インターネットの電話帳」とも呼ばれます。

ポート番号

ポート番号は、IPアドレスがデバイスを特定するのに対し、そのデバイス内で稼働している特定のプログラムやサービスを識別するために使用されます。

一つのIPアドレスのもとで複数のプログラムがネットワーク通信を行う場合、どのプログラムがそのデータを受け取るべきかを区別するためにポート番号が必要です。

例えば、ウェブサーバーは通常ポート80(HTTP)または443(HTTPS)を使用し、メールサーバーはポート25(SMTP)を使用します。

それぞれの関係性

これら三つの要素は、インターネット上でデータが正確な目的地に正確に到達するために連携して動作します。

IPアドレスが「どの家に送るか」を指定し、ポート番号が「その家のどの部屋に送るか」を指定します。DNSは、人間が覚えやすいドメイン名を使って、これらの数値(IPアドレス)を検索する手助けをします。

AWSにおけるサービス

AWS(Amazon Web Services)は、さまざまなネットワーキングコンポーネントとサービスを提供しており、これにはIPアドレス、DNS、ポート番号と類似または関連する機能を持つものが含まれます。

ここではそれぞれの概念に近いAWSのサービスや機能を説明します。

IPアドレス

  • Elastic IP

    AWSで提供されるElastic IPは、AWSクラウド内のリソース(主にEC2インスタンス)に割り当てることができる静的な公開IPアドレスです。
    このIPアドレスはユーザーが管理し、必要に応じて異なるインスタンスに割り当て直すことができます。これにより、柔軟にアドレスを再配置することが可能です。

  • VPC(Virtual Private Cloud)

    VPC内でサブネットを定義し、それぞれのサブネットにプライベートIPアドレスの範囲を割り当てることができます。
    これにより、AWS内のネットワーク構造をカスタマイズし、リソース間の通信を管理できます。

DNS

  • Route 53

Amazon Route 53はクラウドDNSサービスで、ドメイン名の登録やDNSルーティング、健康状態チェックを提供します。

Route 53はDNSクエリに応じて適切なIPアドレスを返すことで、適切なエンドポイントにルーティングします。

ポート番号

  • セキュリティグループ

AWSのセキュリティグループは、特定のポート番号に対するアクセスを許可または拒否するルールを設定することで、インバウンドおよびアウトバウンドのトラフィックを制御します。

例えば、HTTP通信を許可するためにポート80を開ける、SSHアクセスのためにポート22を許可するなど、特定のサービスに必要なポートを開閉できます。

まとめ

IPアドレス、DNS、ポート番号の共通点は、すべてインターネットプロトコルスタックの一部であり、ネットワーク上でのデータ通信とリソースの識別に不可欠な要素であるという点です。

これら三つの要素は、インターネット上でデータパケットが正しい目的地に正確にルーティングされるために使用されます。

IPアドレスはデバイスを識別し、ポート番号はそのデバイス内の特定のアプリケーションまたはサービスを識別し、DNSは人間が覚えやすいドメイン名をIPアドレスに変換して通信の効率を向上させる。
それぞれが単独で機能するだけでなく、連携してネットワーク通信を支える基盤として機能しています。

そのため初心者の内はどの部分がどの機能によるものかが、判別しにくいと思います。
その見分け方の参考になれば幸いです。

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