はじめに
2024年度統計検定1級統計応用に合格(A評価)し、2021年度に取得した統計数理と合わせて統計検定1級を取得することができました!
この記事で触れること
統計検定1級合格にあたって有益な情報を残すために体験記および対策を残します。
- 合格までの道のり
- 必要な知識・バックグラウンド
- 勉強法(試験対策)
- 試験当日のこと
- 結果発表を受けて
1.合格までの道のり
大学時代に授業で統計学を勉強したことがあり、せっかく大学で統計を学んできたので、2021年度のタイミングで統計検定1級を受験しました。その時は統計数理のみ合格し、統計応用(理工学)は不合格となってしまい、苦い思い出がありました。
以降はあまりいい思い出がなかったのですが、社会人になり月日がたったこのタイミング2024年度に再度落ちてしまった統計応用(理工学)に再挑戦し、見事合格することができました!
- 2021年度:数理統計 合格
- 2024年度:統計応用(理工学)A評価合格
2.必要な知識・バックグラウンド
- 微分積分(少なくとも数Ⅲ)
- 線形代数
- 基本的な統計学の知識
は必要かなと思いますので、まずは簡単な教科書から勉強することをお勧めします。ちなみに、統計学に関しては自分が大学時代授業を聞いても全く理解できなかったので、本当に初歩から勉強を進めました。(自分が基本的な統計学の知識を身に着けるため大学3年頃でたどった順番です)
→ この内容は統計検定1級でなくても、準一級、二級を受けるうえでも十分に役立つ
①.完全独習統計学入門 著:小島寛之 出版:ダイヤモンド社
- 数式等を用いずに統計に関する考え方がすっと入ってくる
- まずはこれを2~3周して考え方を身に着けた
②.統計学キャンパスゼミ 著:馬場敬之 出版:マセマ
- 大学生向けの本だが、解説がものすごく丁寧に記載されており、数式等を用いて自分の知識定着が図れた
- 個人的に中心極限定理の証明パートの説明が鬼わかりやすい
③.明解演習数理統計 著:小寺平治 出版:共立出版株式会社
- 40年以上前の本だが、2までやった内容の演習を行うことで知識がめちゃくちゃ定着した
- 古い本だからと言ってなめちゃいけない。重要なエッセンスが詰まっている
④.数理統計学-基礎から学ぶデータ解析- 著:鈴木武、山田作太郎 出版:内田老鶴圃
- いわゆる大学の授業で利用するような教科書
- かなり細かい内容まで記載されており、統計応用を受験する上で必要な知識が乗っている。
3.勉強法(試験対策)
※他の合格体験記と大きく異なるので注意※
まず試験対策という意味でいうと、
- 過去問(2012年~2023年):90%
- 未知の分野の教科書読み(公式の統計本、理工学で出てくる実験計画の本):10%
しかやっていません。ほぼ過去問頼りの試験対策となります。
- 2021年時は、2012年度~2019年度までの数理統計、統計応用の過去問を3周ずつ
- 2024年時は、統計応用の過去問2012年~2023年を3周ずつを行いました
最初は全く正解できませんでした。ただ、試験に合格することも目的とするならば、それが一番近道だと思います。
過去問挑戦 → 何とか考えて解答を絞りだす → 回答見て理解する、自分との差分を分析する → 足りない知識を教科書で補う
これを繰り返すことが、最も効率的です。(1問解くのに時間はかかりますが)
21年度に統計応用で落ちた要因は、未知の分野の問題(確かあの年に決定木の問題出て何それってなり動揺したことだと思ってます。なので、24年度から未知分野への対策をしましたが、基本路線は変わらないです。
4.試験当日のこと
- 21年の時は、初めて且つ長丁場2連荘だったので、結構疲れました
- 24年の時は、1科目だったのと立川にある統計数理研究所で受けたのでそのパワーもあったかもしれません(笑)
- やっぱり過去問ベースで勉強していることで試験の形式や問題の特性はよく理解できていて、怖じ気ずくことなく太刀打ちできたかと思います。
- 具体的な点数はわかっていませんが、自己採点感覚50%~60%くらいかなと思っています。(具体的な数値が出ないので参考までに)
- ※重要※わからない問題でも最初の方に方針(○○して解けば導ける、等)を記載しておくと点数に繋がるかも(仮説)
5.結果発表を受けて
- 自己採点感覚的に落ちたかもしれないなぁ、、、と思っていましたが蓋を開けてみたらA評価合格でした。
- 例年の問題との難易度と受験者平均を鑑みても、自己採点感覚とずれていないのでわんちゃん最初の方針だけ書いたのが効いたのかも?wと思っています。
- という冗談半分もありつつ、やっぱり本番においてとるべき問題とらない問題(普通に考えたり計算したら絶対に時間が足りない問題)を取捨選択できて、とるべきところをとれたのが良かったと自分で分析しています。
最後に
- 統計検定1級を取って今後どう活かしていくのか今後の課題だと思っています。(社内で言っても、お~すごいね!、で終わってしまうので)
- 持っているからこそできることを見つけ、勉強頑張った意味を見出したいと思います。
- (こういう使い方敬われ方笑、があるって方いたら教えてください)