はじめに
こんにちは。まっちゃ。です。
今回は、情報整理の効率向上のために「NotebookLM」の使い方をまとめていきます。
目次
- 概要
- 使い方
- 利点
- 活用例
- まとめ
概要
NotebookLMは、Googleが開発した情報処理を補助するAIツールのことであり、2024年6月に日本での提供が開始されました。
NotebookLMでは、ファイルをアップロードすることにより、AIがファイル中の情報をもとにしてユーザーの質問に回答します。また、大規模言語モデル1としてマルチモーダルなモデルである「Gemini 1.5 Pro」を搭載しているため、ファイル内の画像やグラフについても理解でき、図をもとにした回答を生成できるという特徴があります。
さらにこのツールは、無料で利用可能です。
使い方
使い方の大まかな流れとしては、以下の3つになります。
1. ログイン
2. ファイルのアップロード
3. チャット形式の対話による情報の抽出
では、NotebookLMを用いた情報整理をしていきます。今回は物体検出に用いられるアルゴリズムの1つである「YOLO」2の論文を使用していきます。
まずは下記のページにアクセスしてください。
1 . ログイン
- 右上の「Try NotebookLM」をクリック
- 遷移後の画面にてGoogleアカウントの情報を入力し、ログイン
2 . ファイルのアップロード
- ログイン後のホーム画面にて、「+ 新しいノートブック」をクリック
- アップロードするファイルの種類を決定し、ダイアログにてファイルを選択
選べるファイルの種類として、「PDF、テキスト、URL」等があります。
ファイルをアップロードすると、下部の「ノートブックガイド」にて、内容の概要が表示されます。また、アップロードしたファイルは左側にあるソース欄で確認することができ、チェックボックスのオン/オフにより、回答生成におけるファイルの使用/未使用を切り替えることができます。ファイルを追加する場合は、ソース欄にある「田」をクリックします。
3 . チャット形式の対話による情報の抽出
- 下部にある「チャットを表示」をクリックし、入力フォームに質問事項を記入して送信
「YOLOの利点を教えて」との質問に対して、「YOLOには、処理速度と精度のバランスの良さという利点がありますが、正確なオブジェクトの位置特定、特に小さなオブジェクトの位置特定には苦労するという欠点もあります。」といった回答が生成されました。このように、関連するプラスアルファの情報も含んだ回答を生成してくれます。
また、生成された回答は右上にあるピンのマークをクリックすることで、メモとして保存され、後から見返すことができます。
利点
NotebookLMを利用して、2つの利点を感じました。
- 時間を浪費することなく、必要な情報を取得できる
過去に調べたことがある事柄について忘れてしまい、再び調べる必要性がでた場面を思い浮かべてください。今の時代、検索しようと思えばいくらでも情報が出てきます。しかし、ノイズが多いために時間を浪費する一方で、本当に必要な情報を取得できないことがあります。NotebookLMにあらかじめファイルをアップロードしておき、辞書として活用することで、必要な情報を即時に取得することが可能となります。
- 回答の信頼性が担保できる
生成AIの利用に関して、ハルシネーション(最もらしい嘘)が問題となります。NotebookLMでは、回答の生成で参考にした箇所を示してくれるため、情報元が明確になります。また、ファイル中の情報をもとに回答できない場合は、「ソースに基づいてあなたの質問に答えることはできません。」と返答されるため、信頼性が担保されます。
活用例
ここでは、NotebookLMの活用例を2つ紹介します。
- 論文要約
上述したように論文のPDFファイルをアップロードするだけで、重要な点を抑えた要約をしてくれます。さらに、チャット形式で質問していくことにより、関心がある点の理解を深めることができます。
- 取り扱い説明書
各取り扱い説明書のファイルをアップロードしておくことで、まとまった独自の説明書を作成することができます。紙の説明書はサイズが異なったり、かさばったりするため保管に困ることがあります。NotebookLMを活用することで、保管場所に困らず、即時に情報を入手できる説明書となります。
活用法については、以下のページも参考にしてみてください。
まとめ
NotebookLMについてまとめてきました。以前は、調べた内容の要点を逐一ノートにまとめていました。そのため、読み返しや、別々の情報をつなぎ合わせることに時間がかかっていました。NotebookLMでは、ファイルをアップロードするだけで、重要な点をまとめた回答を生成してくれるため、簡単に情報を整理することができます。今後はこれらの利点を活かして、効率よく情報整理を行っていきます。