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Pythonファイルをexe/app化する。

Last updated at Posted at 2021-11-08

はじめに

インターネットなどで配布されているソフトウェアのインストーラーやソフトウェア本体のファイル形式はWindowsであればexe、Macであればappなどですが、それをPythonファイルからexeなどのアプリケーションファイル形式に変える方法をまとめてみましたので、参考になれば幸いです。

追記:
exe/appファイルはPythonの実行環境がなくても、実行できます。

動作環境

Windows 10、11
Mac OS Monterey 12.0.1

Python 3.10.0
pip 21.3.1

pyinstallerの導入

まず初めに、大前提としてpyinstallerというexe化するためのツールを導入する必要があります。
Windowsであればコマンドプロンプト、
Macであればターミナルを開いてください。
そこに次のように入力して実行します。

pip3 install pyinstaller

このようなエラーが出た場合はpipをアップデートする必要があるので、

WARNING: You are using pip version 21.2.3; however, version 21.3.1 is available.
You should consider upgrading via the '/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.10/bin/python3.10 -m pip install --upgrade pip' command.

'/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.10/bin/python3.10 -m pip install --upgrade pip'とあるシングルクォーテーション内のコマンドを実行します。

プロンプトが帰ってきたら、一番最初のコマンドを再度実行します。

これでpyinstallerの導入は完了です。

exe化の作業

まずpythonでプログラムを作ります。
今回はTkinterでGUIのあるやつにします。

import tkinter
import sys
from time import sleep
import webbrowser

root = tkinter.Tk()
root.title("Quick Bookmark")
root.geometry("400x550")
root.resizable(0, 0)

def info_po(button1):
    sleep(0.5)
    webbrowser.open("https://www.google.co.jp/")

def info_po2(button2):
    sleep(0.5)
    webbrowser.open("https://www.youtube.com/")

def info_po3(button3):
    sleep(0.5)
    webbrowser.open("https://qiita.com/")

def info_po4(button4):
    sleep(0.5)
    webbrowser.open("https://twitter.com/")

def info_po5(button5):
    sleep(0.5)
    webbrowser.open("https://www.yahoo.co.jp/")

def exit(button6):
    sys.exit()
    root.destroy()

label = tkinter.Label(text="                                          ブックマーク                                          ", background='#7fffd4', font=("MSゴシック", "45", "bold"), foreground='#000000')
label.pack()

button1 = tkinter.Button(text='Googleを開く', width=1000)
button1.pack()
button1.bind("<Button-1>",info_po)

button2 = tkinter.Button(text='YouTubeを開く', width=1000)
button2.pack()
button2.bind("<Button-1>",info_po2)

button3 = tkinter.Button(text='Quiitaを開く', width=1000, foreground="#00ff00")
button3.pack()
button3.bind("<Button-1>",info_po3)

button4 = tkinter.Button(text='Twitterを開く', width=1000, foreground="#00ffff")
button4.pack()
button4.bind("<Button-1>",info_po4)

button5 = tkinter.Button(text='YahooJapanを開く', width=1000)
button5.pack()
button5.bind("<Button-1>",info_po5)

button6 = tkinter.Button(text='終了', width=1000)
button6.pack()
button6.bind("<Button-1>",exit)

root.mainloop()

実行結果
スクリーンショット 2021-11-08 17.19.07.png
今回はプログラミングがメインではないので、コードについての解説は省略します。

プログラムをわかりやすいところに保存します。

それではexe化していきます。

Windows コマンドプロンプト
Mac ターミナル

を開いて、cdを使ってpythonファイルがある場所に移動します。
デスクトップの場合、

cd desktop

そして、このようなコマンドを実行します。

pyinstaller pythonファイル名 --onefile --noconsole

オプション

--onefile    で一つのファイルにまとめる。
--noconsole   実行時にターミナルやコマンドプロンプトが開くのを防ぐ

これでPythonファイルと同じ場所に2つのファイルができます。
スクリーンショット 2021-11-08 17.58.56.png

distファイルの中にexe/app化されたPythonアプリケーションがあります。
スクリーンショット 2021-11-08 18.00.03.png

Macのみになりますが、appファイルをアプリケーションに入れるとLaunchPadにも表示されます。
スクリーンショット 2021-11-08 18.03.09.png
スクリーンショット 2021-11-08 18.02.03.png

Windowsでもタスクバーに表示するなどの似たようなことは可能だと思います。

さいごに

pyinstallerの導入は多少面倒ですが、Pythonファイルを簡単にアプリケーションファイルの形式に変化させることができるので、おすすめです。

ちなみにWindowsではdistファイルにデフォルトでexeファイルが、Macではappファイルができます。

Windowsは別の端末に移すときにWindows Defender引っかかるので注意が必要です。(設定で無効にできます)

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