LoginSignup
2
1

More than 3 years have passed since last update.

Rancher🐮をAlibaba Cloudで構築する - Single Node 構築編

Posted at

はじめに

Rancher 2.2 より Alibaba Cloud Container Service for Kubernetes へ対応したので遅ればせながら検証してみました。
:warning: 今回は環境構築までの記事です。

Announcing Added Support for Leading Kubernetes Services in China

Alibaba Cloud に Rancher環境を作る必要は特にないのですが、一応検証のため構築してみました😁
構築は下記の公式手順に沿って行います。
今回はまずSingle Node Installationで構築したいと思います。
Rancher 2.X Installation

Alibaba Cloud ECSインスタンス作成

Alibaba Cloud では仮想サーバーのことをElastic Compute Service(ECS)と呼びます。
この略称は・・・とは思うのですが中国語でも云服务器(ECS)なので如何にもならない😅
Elastic Compute Serviceプロダクトページ

Alibaba Cloud のコンソールにログイン後にElastic Compute Serviceを選択します。

image.png

「インスタンスを作成」を選択します。
image.png

公式の要件に沿ってインスタンスのスペックを決めます。
image.png

価格モデルは従量課金リージョンは東京を選択してください。
今回はSmallで十分なので1vCPU,4GBメモリのインスタンスを選択します。

:information_source: リージョンはお好きなところで構いません。

image.png

OSはCentOS7、ストレージはとりあえず50GiBで作ります。

image.png

ネットワーク設定の画面でVPCAZパブリックIPの割り当てセキュリティグループの選択を行います。

:warning: セキュリティグループは事前に作成して置いてください。セキュリティグループの作成から別タブで作成ページにも飛べます。
:warning: 検証目的のためパブリックIPの割り当てを行いますが、実環境では慎重にご検討ください。

image.png

ログイン認証にキーペアを選択し使用するキーペアを選択します。キーペアは事前に作成しておいてください。
任意のインスタンス名やホスト名を設定してください。

:information_source: インスタンス名は管理コンソール上での識別用でホストは仮想サーバーのHostnameに設定されるものになります。
今回は使いませんが必要に応じて削除保護cloud-initを設定します。

image.png

利用規約にチェックを入れてインスタンスの作成を選択します。

image.png

こんな感じのポップアップが出るのでコンソールを選択します。
image.png

ここでインスタンスが表示されていれば作成完了です。
image.png

Alibaba Cloud ECSへのsshアクセス

仮想サーバーが作成されたので環境にsshアクセスしてインストールを行います。

:warning: 検証目的のためダイレクトに仮想サーバーへアクセスしますが、実環境では踏み台やVPNアクセスをご検討ください。

管理コンソールのインスタンス情報からパブリックIPを取得します。

image.png

Tera Termなどのターミナルソフトかコマンドラインからアクセスします。
:information_source: Alibaba Cloud のCentOSデフォルトユーザーはrootになります。
:information_source: -iオプションでは作成済みのキーペアの秘密鍵を指定してください。

ssh -i xxxxxxx_aliyun_key.pem root@aa.bb.cc.dd

$ ssh -i xxxxxxx_aliyun_key.pem root@aa.bb.cc.dd

The authenticity of host 'aa.bb.cc.dd (aa.bb.cc.dd)' can't be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:JzAvlgdv19a7F17f1eGaRHmPZw2fMsu0kBy54MyaM08.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes   

アクセスに成功すると以下のような画面が表示されると思います。

image.png

Docker Install

Rancher自体はDocker上で動くようになっているので先にDockerをインストールします。
公式の手順に沿ってインストールします。
Get Docker CE for CentOS

sudo yum install -y yum-utils device-mapper-persistent-data lvm2
image.png

sudo yum-config-manager --add-repo https://download.docker.com/linux/centos/docker-ce.repo
image.png

sudo yum install -y docker-ce docker-ce-cli containerd.io
image.png

sudo systemctl start docker
sudo systemctl status docker
image.png

sudo docker run hello-world

以下のようなメッセージが出ていれば成功です。

Hello from Docker!
This message shows that your installation appears to be working correctly.

image.png

ちなみにこの状態ではDockerは自動起動になっていないので、自動起動したい場合は以下のコマンドを実行します。
sudo systemctl enable docker

確認は以下のコマンドを実行します。
systemctl list-unit-files -t service |grep docker
image.png

Rancher Install

さて、ようやくRancherのインストールです。
SSL証明書をどうするかによってインストールコマンドが分岐します。

Choose an SSL Option and Install Rancher

個人的にはOPTION D-LET'S ENCRYPT CERTIFICATEがオススメですが、
ドメインの準備などが面倒なので今回はOPTION A-DEFAULT SELF-SIGNED CERTIFICATEで実施してみます。

:information_source: Alibaba Cloud でもLet’s Encryptは問題なく利用できます。

下記のコマンドでインストールを実行してます。
docker run -d --restart=unless-stopped -p 80:80 -p 443:443 rancher/rancher:latest

以下のような画面が出ればインストール完了です。
image.png

以上、Rancherのインストールは終わりです。簡単ですね😊
事前準備の方が長いという😅

Rancherのコンテナが起動しているかは以下のコマンドで確認できます。
docker ps
image.png

ちゃんと使うにはData Volumeの設定などが必要ですが、今回は検証なので省略します🙇‍♂️

Rancherへのアクセス

ブラウザからインスタンスのパブリックIPにアクセスします。
セキュリティグループの設定で80,443が解放されていればアクセスが成功するはずです。

この画面まで出ていればインストールは成功しています。
初回アクセス時のパスワード設定画面なのでパスワードを設定しContinueを選択します。
:information_source: 左上の部分が「保護されていない通信」なのは自己署名証明書でインストールしたからです。

image.png

image.png

次のような画面が出るのでRancherの管理対象ノードがアクセスできるURLを設定しSave URLを選択します。
今回はパブリックIPを設定しておきます。
:information_source: Rancherと管理対象ノード(Kubernetes)が通信する際にここで設定したURLを使用します。

image.png

この画面まで出ればあとはKubernetesクラスタをRancherから作成したり、作成済みのKubernetesクラスタをRancherに紐づけて管理するだけです。

image.png

というところで、構築編はここまで❗️
設定に関しては別の記事にしたいと思います。

おわりに

どちらかというと Alibaba Cloud ECSの設定手順になってしまいました😅

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1