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Carto Builderを試す

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Carto とは

CartoはWebベースのGISサービスで、そのBIツール的な扱いやすいインターフェイスと優れたパフォーマンスで人気があります。スペインのスタートアップが開発しますが、MapboxやArcGISなどと並び称されるほどのメジャーな存在になっているようです。
簡易なジオロケーションマッピングや分析結果のビューアーとして十二分な機能を備えており、無料プランでもそこそこの実用性を発揮します。

Cartoを使うわけ

BIツールの地図機能でも十分なケースは多いのですが、複数レイヤーはPower BI(1つだけ)やTableau(2つまで)でも扱えず、分析が行き詰まることがよくあります。無償プランではこれまでCarto Basicと呼ばれるビュアーが使われておりましたが、プレビューでCarto Builderというものが開発中でした。

トライアルで使っていましたが、近々正式リリースになり、全面移行するようです。Builderの魅力をまとめておきます。

Carto Builder

Carto BuilderはCartoの地図ビュアー/BIツールの新盤であり、非常に多機能な分析機能、可視化機能を特徴としています。昨年2016年7月に発表されました

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Carto Basicでは、データの整形、ジオポイントのマッピング、ヒートマップなどの要約可視化、JSONベースのポリゴン表示、レイヤー処理など極基本的なGIS処理が可能でした。通常の集計処理のレポーティングなどではこれで十分でしたが、地図上での解析が必要な場合は、やや物足りない感じでした。

Carto Builderでは主に地理的分析について、大幅に拡張されて、どのようなユースケースでも一通りの作業をこなすことができるようになりました。

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GeoReference

これは、単純にテーブルデータの空間座標を特定するための機能です。テーブルから緯度、経度や地名などのカラムを指定することでマッピングがスタートできます。
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ヒートマップについては特に分析をしなくても出せます。
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Create Area of Influence

いわゆるバッファ処理です。商圏解析や近傍処理を容易なインターフェイスで実現可能です。名前が"Buffer"などと専門用語でなく、一般的な名称になっているのが親切ですね
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Intersect second layer

レイヤー間の処理は高度なGISでないとなかなか備わっていないものですが、Builderではこれも簡易なインターフェイスとして提供されており、非常に使いやすいです。

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Join columns from 2nd layer

これもよくある処理ですが、ポリゴン同士の重ね合わせ処理も同じインターフェイスから実施可能です。異なるデータソースからのデータ結合は課題が多いのですが、この機能により用途が広がります。

Group points into polygons

これもポリゴンがバラバラの点で提供される場合は便利です。影響範囲を結合したい場合はこれを行うほうが楽かもしれません。
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まとめ

簡単でしたが、Carto Builderの実力の一端を紹介しました。Cartoの魅力がさらに増し、他に類を見ないツールとなってきました。今後もウォッチを続けていきたいと思います。

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