2017年11月25日(土)に開催された勉強会「SaCSS Vol.90」に参加してきました。
備忘録を兼ねて、記事化して残します。
#SaCSSとは
札幌で月一開催されている勉強会です。
主にWebデザイナー、コーダー、エンジニア向けの内容になっています。
勉強会の内容も初心者から上級者まで勉強になる内容を扱ってくださっています。
リンク:SaCSS
#最近よく聞くマーケティングオートメーションって?なにがいいの?
㈱24-7 テクニカルディレクター・エンジニア / ㈱パンセ シニアエンジニア
半田 惇志(はんだ あつし)
MAってそもそも何かというお話し。
基礎知識に関する内容でした。
横文字が多くて覚えるのがちょっと大変でした。。。
##マーケティングは身近なもの
消費者である限りマーケティングに関わっている
⇒顧客一人ひとりへに沿った提案をされると嬉しいですよね?
⇒パーソナライズ
⇒その情報を集積する
⇒データベース化
##マーケティングオートメーションとは
顧客の情報を常に同期して共有
⇒従来は多くの場合、人がアクションを起す必要があった
⇒これを自動化したのがMA(マーケティングオートメーション)
##ステップ
定義⇒アプローチ⇒反応を見る(分析する)
###定義
何を目指してマーケをするのか?
大きなKGI(目標を定量的指標で表したもの)から小さなKPI(達成度を測る定量的指標)に細分化していく
ターゲットとする顧客は誰か?
顧客像を明確化することで効率的なアプローチをする
###アプローチ
見込み客の創出⇒匿名ユーザーから特定ユーザーへ
問い合わせやメルマガ登録、資料ダウンロードなど、興味を持ってくれている人の情報を集める。
⇒入力してもらう情報を段階的に増やしていく手法がよい
見込み客の育成⇒ブログやSNSで情報を発信し、興味を醸造する
###反応を見る
ユーザーの行動を点数化して、評価する。
例:メルマガを開いた、資料をダウンロードした
⇒個々の動作に点数を設定し、加算減算する
セグメンテーション化
年齢や興味の分野などの共通項でグルーピングを行う
⇒グループに必要なアプローチを行うことで効率化ができる
###MAは何をする
MAはこれらの予め設定したルールを基に処理を自動的に行う
情報収集⇒セグメント化⇒アプローチ
ただし、MAは便利な道具であって、活かすも殺すも使い手次第という点は重要。
MAは戦略を加速させるツールである!
当日の資料
当日の発表資料を公開してくださっています。ありがとうございます。
リンク:最近よく聞くマーケティングオートメーションって?なにがいいの? by assialiholic
#PHP製OSSマーケティングオートメーション Mautic のご紹介
LEAP ARROWS代表
齋藤 厚作 (さいとう こうさく)
前述のMAを実現するツールの一つ、「Mautic」に関するお話。
先にMAとは何かをお話していただいていたので、どのような仕組みで実現されているのかが分かり易かったです。
あと、マーケティングテクノロジーに関するソフトウェア(システム)の数が世の中に物すごい数だけ存在するというのが驚きでした。(勉強会参加直前までMAとは何ぞやという人の感想)
##Mauticとは
PHP製OSSマーケティングオートメーションツール。
リードの管理とWebサイト上での行動をトラッキングすることができる。
また、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSと連携することで、ソーシャルメディアのリードの反応をモニタリングすることも可能。
勉強会参加時点で、無料で使えるMAツールはMauticしかないとのこと。
##使い方
自サーバーにインストールするオンプレミス型とSaaS型の2種類が存在する。
SaaS型は無料のプランも存在し、お試しで使うならSaaS型がオススメとのこと。
- SaaS型:https://mautic.com/
- オンプレミス型: https://jp.www.mautic.org/
あとはMauticで生成したトラッキングコード(JavaScript)を挿入することでリードの行動記録が行える。
##効果
作業ミスとの軽減
⇒リードへのメール誤送信の防止など
提携業務からの解放
⇒キャンペーンなどの通知処理の自動化
個客(個々の顧客)へのフォロー体制の強化
⇒リードの興味などの情報収集・蓄積を行える
⇒個客にあったフォローが最小コストで、最適に行える
結果として、人件費の削減・効率化と商談の成功率UPが狙える
##機能
###個客の行動履歴を記録することができる(Webサイトトラッキング、Webフォームなど)
- 個人レベルで記録することができる(ただしWebフォームなどからユーザーを特定するキー情報が必要。キー情報がなければ1人のアノニマスユーザーとして記録される)
- Google Analyticsなどと違い、顧客の行動履歴を記録できる点が大きなメリットとなる
- Webフォームは既存Webサイトに直接フォームを埋め込むことができる(JavaScriptを記述)
- WebフォームのデザインなどはMautic側で編集することができる
- 個客の動きを数値化し、関心度を点数化することもできる
###個客への訴求内容の自動配信(オーディエンスセグメンテーション、メールマーケティングなど)
- 個客を特定条件ごとにセグメント化することができる
- セグメント化した個客に対し、メールの自動配信でアプローチをすることができる
- 標準で様々なHTMLテンプレートを用意していて、HTMLやCSSをカスタマイズすればオリジナルのテンプレートのインポートも可能
###プラグイン
- 導入されていないプラグインを作成して追加することができる
- SNSなどのサービスとの連携はプラグインで実現
###個人的に気になった機能(プログレッシブプロファイリング)
機能の紹介の中で、「最近のWebフォームはそうだな」と思ったのがプログレッシブプロファイリング。
これは、フォームの入力項目を段階的に増やしていく方法。
最初は氏名とメールアドレスのみの入力。
2回目以降は会社名、部署名、役職などの追加入力を求める。
これだと初回はユーザーも入力し易くて離れにくく、2回目以降で詳細情報を入力してくれたユーザーは興味を持ってくれていると判断できますよね。
当日の資料
当日の発表資料を公開してくださっています。ありがとうございます。
リンク:PHP製OSSマーケティングオートメーション Mautic のご紹介(SaCSS vol.90版)
#Webマーケティング手段のいままでとこれから〜ボストン直輸入の新鮮ピッチピチネタをお届けします〜
㈱24-7 テクニカルディレクター・エンジニア / ㈱パンセ シニアエンジニア
半田 惇志(はんだ あつし)
Webマーケティングを今後はどのように使っていくと良さそうかというお話。
ボストン直輸入のネタだったので新鮮でした。
##コンテンツの供給過多(コンテンツショック)
人が処理できる量に対して、現在はコンテンツの量が多く、供給過多状態にある
↓
質の良いサービス、サイズの丁度良いサービスしか残ることができない
↓
大手は対応できるかもしれないが、中小や新規参入組には厳しい状況
その通りだなと思いました。
##これから活きるコンテンツを作るには
人は文字を読むことに疲れ始めている
⇒動画を見ることにも疲れてきている(会場では数分の動画も見ないという方がいらっしゃいました)
⇒マイクロビデオでのコンテンツは生き残っている
⇒5分以下のビデオで、ユーザーへのアプローチや商品の使い方解説etc.
⇒動画向けのMAツールも既に存在する
⇒音声の分野が熱い!
⇒AIスピーカーなど
⇒音声のコンテンツが一般化すればマーケティングの対象にもなりえる。
⇒チャットボットが流行り始めている。(LINEボットやサービスのサポートなど)
当日の資料
当日の発表資料を公開してくださっています。ありがとうございます。
リンク:webマーケティング手段のいままでとこれから〜ボストン直輸入の新鮮ピッチピチネタをお届けします〜 by assialiholic