22
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Q. MDM SaaSのライセンスの考え方って複雑!?

A. いいえ、非常にシンプルです。

「IDMCプラットフォームで使えるMDM SaaSはライセンスがIPUライセンスとは異なると聞きましたが、MDM SaaSのライセンスの考え方について教えて欲しい。」というお客様からの声が非常に多いため、ここに分かりやすく記事を書いておきます。

MDM SaaSのライセンスの考え方は次の3つのライセンスの組み合わせで決定します。

①ユーザ数に基づくライセンス
②データ量に基づくライセンス
③その他オプションライセンス

つまり、以下のような考え方ですね。
スクリーンショット 2024-12-09 17.47.11(2).png

そして、例えば、③その他オプションライセンスが不要な場合は、①+②の合計がMDM SaaSのライセンスとなります。シンプルな構成の場合、ユーザ数とレコード数が分かればOKという感じで非常にシンプルです。

もう少し詳細を説明するために、上記のA〜Gに関する情報も交えてご説明します。

①ユーザ数を算出するために

では、もう少し詳しく。
ユーザ数を正確に算出するためには以下のA.とB.の2つのタイプのユーザ数をカウントします。

A. MDMを使用する業務ユーザー数

  • MDMのデータモデルや品質ルールの作成を行うユーザ
  • MDMシステムへログインし登録・更新を行うユーザ
  • 業務アプリケーションからAPI経由でMDMシステムを参照するユーザ

B. MDM管理者

  • InformaticaのIDMC全体の管理者
  • ユーザ管理やロール管理業務を行うユーザ

②データ量を算出するために

つづいて、データ量についても、もう少し詳しく。
MDMのデータ量とはデータボリューム(サイズ)ではなく、マスターのレコード件数を指します。マスターのレコード件数は次の方法で算出します。

マスターの種類 X レコード件数

インフォマティカが事前に定義するマスターの種類とは?

ん!? マスターの種類!?
インフォマティカではマスターの種類を大きく5種類に分類していて、それぞれのマスターの種類が何レコードあるかを計算します。MDMで管理したいマスタがどれに該当するかを予め決定したうえで、それぞれのマスターの種類で何レコードぐらい管理したいのかを計算します。

では、まず、マスターの種類から。

C.マスターの種類

  1. 顧客マスタ (B2B/B2C)
  2. サプライヤー
  3. 製品/商品
  4. 参照データ
  5. その他

MDMで管理したいマスターの種類を上記5つの中から該当するものを決定します。1〜4になければ5.その他に振り分ける感じですね。

レコード件数のカウント方法とは?

つづいて、レコード件数についてです。

D.レコード件数

レコードのカウント方法は、名寄せされる前の"非集約レコード"の件数をカウントします。シンプルに言い換えると、MDM SaaSの"相互参照表"に登録されている(登録されるであろう)レコードの件数となります。

例えば、取引先マスタに「インフォマティカ・ジャパン株式会社」のレコードを管理したい場合、複数のソースシステムから該当のレコードを集めて・名寄せを行い、その結果以下のような相互参照表となる場合は、合計3レコードがレコードのカウント対象となります。
スクリーンショット 2024-12-09 19.17.58(2).png

相互参照表にマスターレコードが取り込まれるケースは、ハブ型やコンソリデーション型のMDMのスタイルの場合ですね。一方、集中管理型のスタイルの場合は相互参照表は1件の場合が多いのでその場合は1となります。

このように、マスターデータの種類 x レコード件数の合計が、ライセンス対象となります。

③その他オプションライセンス

その他オプションライセンスは3つあります。

E. 追加ユーザ

標準で付随するユーザ数以外に、更にユーザ数を増やしたい場合にこのオプションを追加することが可能です。

F. フルサンドボックス

一つ作成したOrg(組織)とは別に新たなOrg(組織)を作成したい場合にこのオプションを追加することが可能です。フルサンドボックスの利用用途は開発・テスト・QA用途に限定する必要があります。

G. 追加Org(組織)、追加Sub-Org(サブ組織)

新たなOrg(組織)や、新たなSub-Org(サブ組織)を作成したい場合にこのオプションを追加することが可能です。F.フルサンドボックスとの違いは、こちらは本番環境としても利用可能です。

実はお得なMDM SaaSライセンス!!

MDM SaaSのライセンスには、データ統合(Data Integration)やデータ品質(Data Quality)の他、アプリケーション統合(Application Integration)などの機能が無償で使える??

MDM SaaSのライセンスに付帯するライセンスとして、MDM SaaSを中心としてマスターデータのインバウンド・アウトバウンドの範疇に限って、6つのIDMCソリューションが利用可能です。付帯する6つのIDMCソリューションは下記の通りです。

  1. Cloud Data Integration
  2. Cloud Data Quality
  3. Cloud Application Integration
  4. Cloud API Gateway Service
  5. MDM SaaS Reference 360 Basic

本記事では上記の機能の詳細は割愛しますが、MDM SaaSのライセンスの考え方が少しでもご理解頂けたら幸いです。

22
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
22
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?