AWS SAP合格体験記|最小の教材で最大の成果を得た話
本記事の構成:
はじめに
2025年4月、AWS Solutions Architect – Professional(SAP-C02)に合格できたので、Qiita初投稿します!
使用する教材はかなり吟味したうえで、Udemyで提供されている模擬試験講座1本に絞りました(選定理由は後述の「使用した教材」セクションにて紹介)。一時的にUdemy Businessを利用できたこともあり、他の講座との比較検討も行いました。
動画講座や参考書のように情報量が多すぎて要点がつかみにくい教材ではなく、試験と近い形式で繰り返し演習できたことで、自分の理解度や知識の穴を把握しやすかったことが、一本に絞る決め手でした。
複数の教材に手を出す方も多いと思いますが、自分には「教材を絞って集中するやり方」が合っていたようで、短期間で仕上げることができました。
本記事では、その教材の活用法や勉強方法、試験本番の印象、そして反省点をお伝えします。
私と同じように学習効率の良し悪しが気になってしょうがないという方の参考になれば幸いです。
自己紹介と受験の背景
IT企業に勤める40代後半。クラウドに本格的に触れたのは約3年前です。
2023年にAWS SAA(Solutions Architect – Associate)を取得し、今回がプロフェッショナルレベル初挑戦でした。
業務ではIAMやS3、EC2、CloudWatchを日常的に使っている一方で、OrganizationsやControl Tower、Lake Formationなどは未経験に近い状態でした。
AWS SAP試験の特徴と所感
SAP-C02は、75問/180分の長丁場。日本語受験も可能です。
SAAと比べて各問題のシナリオが長く、設問の抽象度も高めで、明確な「これが正解!」を選ぶのが難しい構成です。
特に難しく感じたのは:
- サービスコントロールポリシー(SCP)
- クロスアカウントアクセスの設計
- コスト最適化を伴う高可用性アーキテクチャ
これらは単なる知識ではなく、構成設計の思考力=アーキテクト力が問われると実感しました。
使用した教材:Udemyの模擬試験
教材選びにはかなり慎重になりました。最終的に1本に絞ったのは、事前に公式サンプル問題と照らし合わせて比較調査を行った結果です。
このサンプル問題をもとに、複数のUdemy講座や市販の参考書を比較検討しました。
ちょうど一時的にUdemy Businessを利用できる環境だったため、動画中心の講座や模擬試験形式の講座など、いくつかの講座を実際に試すことができました。
その中で、最終的に自分が使い込んだのが以下の模擬試験講座です:
👉 私が最終的に選んだUdemyの模擬試験講座(420問+解説)
他のUdemy講座も確認し、受講レビューも一通りチェックしましたが、
- 日本語が不自然で、翻訳ツールを使っているように感じるものがある
- 解説が簡略的すぎて納得感に欠ける(例:「この選択肢が最もコスト最適なので正解です」だけ)
- 逆に、解説が長文すぎて読み進めづらい
- 解説と実際の正解が一致していないケースもあった
といった点から、最終的には見送りました。
市販の参考書も本屋で立ち読みしましたが、自分にとっては文章量が多く、「どこが試験に関係するのか」を把握しづらいと感じました。その点、この模擬試験講座は解説が箇条書き中心で構成されており、私のように長文が苦手なタイプには合っていました。
「SAA程度の知識があり、効率よく合格を目指したい」という方には、こうした模試ベースの学習も一つの選択肢になるかと思います。
学習の進め方と工夫したこと
- 学習期間:約3週間
- 平日:夜に1セット(75問)
週末:復習+追加セット(2セット)
復習スタイル
- 解説は正解・不正解に関わらず熟読
- 間違えた問題はNotionでメモ化・要点を自分の言葉で整理
- IAM・VPC・Redshiftなどの主要サービスは、公式ドキュメントで補足
特に「選択肢が正解/間違いの理由」を納得することに重点を置きました。
試験本番の印象と結果
試験は東京のテストセンターで受験。
終了10分前に全問を解き終え、フラグ付き問題を見直す余裕がありました。
- 得点:822点(750点が合格ライン)
出題の論点は、Udemy模試とかなり重なる部分が多い印象でした。
知らないサービス名が出てくることもなく、試験範囲をほぼ網羅されていると思います。ただし、試験では同じサービスについて、異なる観点から問われる場面もあったため、問題を解けるようになったら解説を読み込んで理解を深めるのがいいと思います。
やって良かったこと/やらなくても良かったこと
やって良かったこと
- 模擬試験の解説を丁寧に読む
- 間違いをそのままにせず、メモ化・要点整理
- 1問1問を丁寧に読み解く訓練を継続
やらなくても良かったこと
- Whitepaperの全文読み込み
(時間効率が悪い。情報量が多く、出題に直結しない内容も多いため、重点の置きどころがつかみにくかった) - 動画講座
(時間が限られていたこともあり、結果的に不要)
これから受験する人へのアドバイス
- 教材は多くなくてもいい。「これ」と決めた1本をやり切ることが重要
- 模試は「点数を取るため」でなく、思考プロセスを鍛えるため
- SAPでは、サービスの組み合わせ方・構成の最適解を見抜く力が求められる
まとめ
私の場合は、Udemyの模擬試験講座1本でも合格できましたが、やはり大事なのは「選んだ教材を使い込むこと」だと感じました。
教材選びに悩むより、「選んだ教材を信じて最後までやり切る」こと。
試験中も「ある程度やり切った感」があったことで、焦らず進められた気がします。
これから受験する方の成功を心から願っています!