Vagrantfileネットワーク設定

設定可能なネットワーク

設定可能なネットワークは下記の5種類です。

1. NAT（vagrantのデフォルト）
2. ホストオンリーアダプタ
3. 内部ネットワーク
4. ポートフォワーディング
5. ブリッジアダプター

NAT

vagrantfileのデフォルト設定です。
NATではホストとは異なるネットワークがVMに割り当てられます。VirtualBoxがルーターの役割をし、ホストとVMをつなぐことでVMからインターネットの接続を可能にします。この設定ではVMごとに独立したネットワークが割り当てられるため、VM同士の通信はできません。

通信可否は下記表になります。

種別	VM→ホスト	ホスト→VM	VM→外部	外部→VM	VM↔VM
NAT	○	×	○	×	×
※外部はホスト以外のネットワークを指します。
※「VM↔VM」は同じネットワーク内の仮想マシン同士の通信を指します。

ホストオンリーアダプタ

ホスト↔VM間の通信が可能になります。
また、VMから外部へのアクセスが可能となります。

通信可否は下記表になります。

種別	VM→ホスト	ホスト→VM	VM→外部	外部→VM	VM↔VM
ホストオンリーアダプタ	○	○	○	×	×

Vagrantfileの設定方法

Vagrantfile

# 固定 IP を割り当てる場合
config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"

# 動的に IP を割り当てる場合
config.vm.network "private_network", type: "dhcp"

内部ネットワーク

この設定では内部に指定したネットワークが作成されます。
同じ名前の内部ネットワークに所属するVM同士は通信可能となります。

通信可否は下記表になります。

種別	VM→ホスト	ホスト→VM	VM→外部	外部→VM	VM↔VM
内部ネットワーク	○	×	○	×	○

Vagrantfileの設定方法

Vagrantfile

# virtualbox__intnet でネットワーク名を指定
config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10", virtualbox__intnet: "mynetwork"

ポートフォワーディング

ホストとVMの特定ポートを紐づけ、転送します。
ホスト 80 番ポートとVM 8080 番ポートを紐づけた場合、ホスト 80 番ポートの接続はVM 8080 番ポートへと転送されます。

通信可否は下記表になります。

種別	VM→ホスト	ホスト→VM	VM→外部	外部→VM	VM↔VM
ポートフォワーディング	○	×	○	×	×

Vagrantfileの設定方法

Vagrantfile

# ホストマシン 80 番ポートへの接続を仮想マシンの 8080 番ポートへ転送する
config.vm.network "forwarded_port", guest: 80, host: 8080

ブリッジアダプター

ホストが所属するネットワークのIPをVMに割り当てます。
外部からVMへの通信が可能となります。

通信可否は下記表になります。

種別	VM→ホスト	ホスト→VM	VM→外部	外部→VM	VM↔VM
ブリッジアダプター	○	○	○	○	○

Vagrantfileの設定方法

Vagrantfile

# 固定 IP を割り当てる場合
config.vm.network "public_network", ip: "192.168.0.10"

# 動的に IP を割り当てる場合
config.vm.network "public_network"

まとめ

通信可否のまとめ

種別	VM→ホスト	ホスト→VM	VM→外部	外部→VM	VM↔VM
NAT	○	×	○	×	×
ホストオンリーアダプタ	○	○	○	×	×
内部ネットワーク	○	×	○	×	○
ポートフォワーディング	○	×	○	×	×
ブリッジアダプター	○	○	○	○	○