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資格勉強に科学を取り入れてみる

Last updated at Posted at 2022-12-12

はじめに

Qiitaをご覧になっているみなさん、資格の勉強は捗っていますでしょうか
私はそこそこ捗ってます。この間は1ヶ月間で5個も資格を取得できました。

信じられない人向け合格証明書

CDL証明書.jpg

ACE証明書.jpg

PCA証明書.jpg

PDE_証明書.jpg

PSE_証明書.jpg

受験日で言うと 2022/10/28 ~ 2022/11/21 の間にCDL,ACE,PCA,PDE,PSEを合格してます。
業務やプライベートでGCP環境を触ったこともなく、初学者である私がこの短期間でこれだけの成果を出せた勉強法を紹介したいと思います。

この記事では資格だけに関わらず勉強するときに私が取り入れてる心理学や脳科学を紹介します。
様々なことに活かせる部分があると思い紹介しようと思いました。
タイトルだけ見ると身構えるかもしれませんが難しい話ではないので気楽に読んで頂けたらと思います。

*ちなみに私は専門学者でもないし大学で専攻していたわけでもないので間違ってる箇所もあるかもしれません、ご了承ください :smiley:

この記事で学べること

  • まずそもそもスタートをきれない時の対処法
  • 自分に最適な勉強法を見つける
  • 効率よく勉強するための重要事項
  • 試験本番でパフォーマンスを発揮する方法

まずそもそもスタートを切れない時の対処法

勉強とかって面倒だな〜ってなるじゃないですか、ついスマホ見てダラダラして無駄に時間が過ぎていっちゃって、、、、とかよくあると思います。
けどいざ勉強始めてみると案外サクサク進むしイライラも別にしない。みたいな経験皆さんにもあるんじゃないでしょうか。

一般的に、人は作業を開始する前に面倒くささを感じて、意欲が湧かず、なかなか勉強や仕事に着手できません。
しかし、面倒くさいのを乗り越えて一度作業を始めると、思ったより集中できる場合があります。これは脳科学などで 作業興奮 と言われる現象です。

この作業興奮は発生するまでに5分から10分ほどと言われています。この現象まで辿り着ければこっちのもんです。

次にじゃあどうやって最初の面倒くささを乗り越えるのか

まずなぜ面倒くさいと感じ、腰が重くなっていってしまうのか、それを説明します。
人間の本能には 現状を維持しようとする働き があります。専門的な言葉を使うとホメオスタシス(生態恒常性)というものです。

この性質は心身の状態をなるべく一定に、快適な環境を維持しようとします。
つまり、【くつろいでいるところから勉強をする】みたいな急激な変化を嫌い拒否反応としてやる気が出ないのです。

この対策が 【1分だけやってみる】【習慣化】 です。

すぐにできる対策として現状を維持しようとする働きを逆手に取る方法があります。
1分だけで辞めてもいいので勉強してみてください。流石に1分でいいならできる気がしませんか?
そして1分間勉強してみるとあら不思議、現状維持しようとする働きでもう1分ぐらいは続けれる気がしてきます、そして3分、5分としていくうちに作業興奮が発生するわけです。

こんな感じで勉強をする際に自分の中で「1分だけ」と思って始めてみてください。現状を維持しようとする働きをいい方向に作用させることで続けれちゃいます。

何分かやってみて本当に無理だってなったらその日は休むのもアリだと思います。そういう場合きっと集中できない他の原因があると思います。
例えばストレスのキャパがいっぱいだったり、体調が悪かったり、疲れが溜まっていて眠かったりとか人それぞれです。
十分な休息を取りコンディションを整えることも大事だと思います。

1分だけで良いので手を動かしてみる 作業興奮が発生するのは数分後

次は長期的な対策になる 習慣化
習慣化した行動は脳が「これは日常の中の行動、つまり現状を維持するための行動」と認識するので拒否反応も出ず、スッと行動に移せるようになっています。

普段食事や睡眠をとる時にわざわざ意識してやる気を出し頑張ってするわけではないのと同じとイメージするとわかりやすいと思います。
なので勉強を習慣にすることでマイナスな感情をあまり感じずにスムーズに開始できるというわけです。

習慣化には個人差がありますが、3ヶ月ほどかかると言われています。この3ヶ月を乗り切りやすくするためのコツを紹介します。

コツ1 やるタイミングを決めておく。例えば電車に乗ったらテキストを読む、お風呂から出たら勉強する、寝る前に復習する。このように特にしんどくない普段行っている行動とセットにすることで流れを作ることができます。「勉強」単品だと休んでいるところから動き出せないかもしれませんが、「お風呂から出たらその足で勉強机に向かう」とすると、一歩目が凄く出やすくなります。このように前後となるトリガーを決めておくと習慣化しやすくなります。

コツ2 スマホのメモでもノートでもなんでもいいのでその日頑張った内容を記録しておく。記録を取ることで、自分の行動によって目標までどれぐらい近づいたのか明確に把握することができます。これにより達成感をより感じやすくなります。

達成感を感じることで脳内でドーパミンという物質が分泌されます。
ドーパミンは神経伝達物質の一つです。 簡単に言うと、「快感や多幸感を得る」、「意欲を作ったり感じたりする」といった機能を担う脳内ホルモンのひとつです。

この快感や多幸感をもう一度味わおうと、同じ行動を繰り返そうとします。なのでドーパミンが出るような動作を混ぜてあげるだけで習慣化にグッと近づくというわけです。
この他にも脳科学に基づいて習慣化するコツはたくさん発表されているので是非試行錯誤して自分にあったものを実践してみてください。

習慣化することで勉強するときにめんどくささを感じなくなる

自分に最適な勉強法を見つける

例えば、人から教わったりネットで見たおすすめの勉強方法を試してみても全然効果が出ず、むしろ逆効果だった。みたいな経験ありませんか? それはその勉強方法が自分に合っていなかった可能性があります。

皆さんは「認知特性」という言葉を聞いたことがありますか?
「認知特性」とは、目・耳・鼻などの主に五感を中心とした感覚器から入ってきたさまざまな情報を記憶したり、脳内で理解して表現したりする能力のことです。

認知特性は誰しも持っているもので、その性質や度合い、バランスなどは人それぞれです。認知特性は生まれながらにある程度決まっていて、それが生活環境の中で伸びていくものなので、自分の認知特性を理解し、自分に合った勉強方法を見つけることで効率的に勉強することができます。

認知特性には大きく分けて6つのタイプがあります。人間はこれらのどれかに複合的に当てはまると言われています。自分がどういったタイプの認知特性を持っていて、どんな手法で勉強するのがいいか考えてみてください。

認知特性の種類
視覚優位者
(1)写真(カメラアイ)タイプ:写真や絵など二次元で考える
(2)三次元映像タイプ:空間や時間軸を使い三次元で考える

言語優位者
(3)言語映像タイプ:文字や文章を映像化して考える
(4)言語抽象タイプ:文字や文章を図式化して考える

聴覚優位者
(5)聴覚言語タイプ:文字や文章を音として情報処理する
(6)聴覚&音タイプ:音色や音階など音楽的イメージを脳に入力する

参考:あなたは文字派? 聴覚派? 6つの「認知特性」ごとに最適な勉強法教えます!
https://studyhacker.net/ninchi-tokusei-benkyo

これらを参考に、視覚優位者であればひたすら文字を読んで覚えるのではなく、図を自分で描いたりして理解する。言語優位者であれば文字や文章から物事を自分の中のイメージや図式に置き換えて理解する。聴覚優位者であれば解説動画をみて理解する。みたいな風に自分が理解しやすい方法を考えてみて下さい。

ちなみに認知特性もそれだけでとても長い記事を書けるぐらい奥が深いのでぜひ自分でも調べてみて下さい。

自分の認知特性を理解し勉強することで効率よく勉強できる

勉強が終わったら

その日の勉強が終わった時にざっと振り返りをします。
習慣化のコツとして紹介した記録も兼ねて自分が今日何を勉強したのか簡単に振り返り、自分なりに記録する、これだけで習慣の定着にもつながる上に次で紹介する復習にも役立ちます。

次が 復習 です。勉強する上で復習が一番大事なことだと自分は考えています。
人間の脳は物事を忘れるようにデザインされています。これは科学的に様々な方向から立証されています。興味がある方は脳科学、心理学や神経科学などを調べてみて下さい。
今回はその中でも勉強する上で知っておいた方がいいと思った 忘却曲線 について紹介したいと思います。

忘却曲線 とは脳が物事を忘れるメカニズムを端的に表したグラフのことで、現代では主に効果的な復習のタイミングの決定に用いられたりするものです。

下の図は1時間の講義に対して被験者の復習による記憶量への効果を実見した結果になります。黒の線が何も復習をしなかった場合で、30日後にはほとんどの知識が失われているとされています。しかし24時間以内、一週間後に2回目、1ヶ月後に3回目と復習することで記憶が定着していることが示されています。
忘却曲線グラフ.gif
参考: Curve of Forgetting
https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting

こんな速度で記憶って抜けていくの?と半信半疑な人もいるかもしれません、では試しに昨日の晩御飯を思い出してみて下さい。24時間経っていなかったら結構すぐ思い出せますよね。しかし一昨日、3日前、1ヶ月前の晩御飯や出来事などを何も見ずに思い出せますか? 全てを完璧に記憶している人なんていませんよね。

これで改めてわかったと思いますが、人間の脳は 物事を忘れるようにデザインされている のです。

これで復習の大切さがわかったと思います。実際に忘却する速さは個人によって差があるので自分の最適な期間、間隔で復習することが理想的です。
なので今回は全員に効果的なタイミングとして 24時間以内に1回目の復習をする ことをおすすめしたいと思います。勉強終了後から20分以上経っていれば、24時間以内いつ復習しても効果的です。

これによって勉強した内容がしっかりと記憶されることで一度勉強したことを後から何度も見直す必要なく効率的に勉強することができます。
ぜひ勉強する際は復習までをセットにやってみて下さい。

勉強した後24時間以内に復習することで記憶の定着率が大幅アップする。

試験時のルーティン

ここまで紹介した方法を使って勉強をして、いざ試験本番って時に自分が必ず行っているルーティンを紹介したいと思います。

自分のルーティンは深呼吸をすることです。

どれだけ難しい試験で制限時間ギリギリになりそうな時でも必ずやっています。開始と同時に慌てるように問題を解き始めるのではなく、目を閉じゆっくりと深呼吸をして落ち着いてから問題を解き始めます。

「この数秒で時間が足りなくなることはないし、落ち着いて解いたほうが絶対に点数が上がる。」と中学生の時通っていた学習塾で英語の先生に教えてもらいました。
自分は焦りや不安がかなりパフォーマンスに影響するタイプなのでこのルーティンによって冷静さを高く保った状態で試験に臨むことがかなり合格に貢献していると思います。

なぜルーティンがパフォーマンスを保ってくれるのか、その仕組みについて簡単に説明します。

毎回ルーティンを行ってから試験に挑むことで脳が「動作Aを行なった後は試験がある」という風に記憶します。
そしてそれを繰り返すことで先ほど説明した 習慣 になっていくわけです。
毎日する歯磨きでとても緊張する人はいないと思います。それと同じでルーティンはリラックスした状態を作る鍵になります。

緊張する試験のまえにルーティンを行うと脳が「これは普段行なっていることだ、リラックスして大丈夫」と認識するわけです。
ここまで読んできた方ならわかってきたと思いますが、脳って案外簡単に騙せるんですよね。

ぜひ皆さんも何かルーティンを作ってみてはいかがでしょうか

自分にあったルーティンを確立することでパフォーマンスを維持できる

最後に

最後まで読んで頂きありがとうございます。思ったより長い記事になってしまった。
実際に全部を試すのが難しそうなら、まずは一つ簡単そうなものからぜひ試してみてください。

この記事がきっかけで皆さんが自分に合った勉強方法や試験との向き合い方を見つけてくれたらいいなと思います。

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