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【UiPath】Integration Serviceのコネクション共有を試す

Last updated at Posted at 2023-05-01

はじめに

2023年3月23日にリリースされたIntegration Serviceのコネクション共有について紹介します。

Integration Serviceとは

Integration Service ユーザー ガイドより抜粋

UiPath Integration Service は、認可と認証を標準化することでサードパーティー アプリケーションを容易に自動化できる UiPath Platform のコンポーネントです。API 接続の管理に役立つほか、SaaS プラットフォームとすばやく連携することも可能になります。

Salesforce、ServiceNowやOffice365などの様々なAPIへの接続情報(コネクション)を作成しておくことで、専用アクティビティから簡単に対向システムのAPIを操作することが出来るようになります。

2023年5月1日現在、62個の事前定義済みのコネクタが用意されています。事前定義されていない場合はコネクタビルダーを使用してカスタムコネクタを作成することもできます。

Integration Serviceのコネクション共有機能とは

コネクション共有機能がリリースされるまでは、Integration Serviceのコネクション作成とロボットの実行は同じアカウントで行う必要がありました

この制約により、Integration Serviceのコネクションを利用したプロセスを作成しても、Unattendedのロボットアカウントで実行することが出来ないなど利用上の制限がありました。

コネクション共有機能では、コネクションをOrchestratorのフォルダに割り当てることができるようになり、フォルダに所属しているユーザーであれば誰が作成したコネクションかを意識することなく利用できるようになりました。

image.png

実際に使ってみる

「UiPath.MicrosoftOffice365.Activities」パッケージを使ってExcelをAPI経由で操作してみます。

1. Automation Cloudの左メニューから「Integration Service」を選択します。
2. コネクションを作成したいフォルダを選択します。今回は「IS」フォルダに作成します。
3. 検索ボックスに「Microsoft」と入力すると候補が出てくるので、「Microsoft OneDriveとSharePoint」を選択します。
image.png
4. 「コネクションを追加」をクリックします。
image.png
5. 作成したいフォルダ名が表示されていることを確認して、「接続」をクリックします。
image.png

コネクションが作成できました。簡単ですね。
image.png

プロセスを作成する

続いて先ほど作成したコネクションを利用するプロセスを作成します。
今回は、One Drive上にあるワークブックの内容をログに出力するだけの簡単な処理です。

1. UiPath.MicrosoftOffice365.Activitiesのインストール
「パッケージを管理」より、Microsoft 365パッケージを依存関係に追加します。検索ボックスに、「UiPath.MicrosoftOffice365.Activities」と入力すると確実です。
image.png
「Office 365」と「Office 365 - クラシック」の2つがありますが、Integration Serviceを利用しているアクティビティは「Office 365」配下にあります。
image.png

2. アクティビティを配置する
「繰り返し(ブックの各行)」をMain.xamlに配置します。
image.png
「ConnectionId」に利用したいコネクションを設定します。先ほど作成したISフォルダ配下のコネクションを選択します。
image.png

3. パブリッシュする
作成したらOrchestratorにパブリッシュして、ISフォルダにプロセスを追加します。
プロセスの追加時に、利用するコネクションが表示されるので間違いないか確認してください。この段階で別のコネクションに変更することもできます。
image.png

実行してみる

実際にプロセスを実行してみます。
実行アカウントにコネクションの作成者とは別のアカウントを指定していることに注目してください。
image.png

実行が完了し、ログにワークブックの内容が出力されていることが分かります。
image.png
image.png

おわりに

コネクションを共有することが出来るようになり、Integration Serviceの利用用途が格段に広がりました。ぜひお試しください!

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