make:model
のオプションを活用する
Laravel では php artisan make:model モデル名
をコマンド入力することで、モデルファイルを作成します。その際に、オプションを一緒に付け加えることで、モデルファイルに付随して便利な機能やファイルを同時に出力できます。
オプションは --(2連続のハイフン)
の後にオプション名を付け加える形となっています。 また、ショートカットが用意されているオプションも存在します。
例として、以下のコマンドを打つと seed
オプションを付け加えることとなります。
php artisan make:model model_name --seed
ショートカット仕様のオプションの場合は以下のようになります。
php artisan make:model model_name -s
また、複数のオプションを組み合わせて、コマンド入力することも可能です。以下の例では、seed
オプションと factory
オプションを同時に入力しています。
// seedオプション と factoryオプションを付ける
php artisan make:model model_name --seed --factory
// seedオプション と factoryオプションを付ける(ショートカット仕様)
php artisan make:model model_name -sf
make:model
で使用できる各種オプション解説
--all
オプション
モデルのマイグレーション、シーダ、ファクトリ、フォームリクエスト、ポリシー、及びリソース仕様のコントローラを生成します。
php artisan make:model Sample -a
-
ショートカット
-a
-
生成ファイル
[name].php
(モデル)
[name]Controller.php
(コントローラ)
Store[name]Request.php
(フォームリクエスト)
Update[name]Request.php
(フォームリクエスト)
[name]Policy.php
(ポリシー)
[name]Factory.php
(ファクトリ)
2022_xx_xx_xxxxxx_create_[name]s_table.php
(マイグレーション)
[name]Seeder.php
(シーダ)
--controller
オプション
モデルの新しいコントローラを作成します。素早く CRUD を作成したい場合等は --resource
オプションも検討してください。
php artisan make:model Sample -c
-
ショートカット
-c
-
生成ファイル
[name].php
(モデル)
[name]Controller.php
(コントローラ)
--factory
オプション
モデルの新しいファクトリを作成します。
php artisan make:model Sample -f
-
ショートカット
-f
-
生成ファイル
[name].php
(モデル)
[name]Factory.php
(ファクトリ)
--force
オプション
もし同名のモデルが存在する場合、すでに存在するモデルを上書きして、新規にモデルを作成します。以前のモデル内容は上書きされてしまうので注意してください。
-
ショートカット
なし -
生成ファイル
[name].php
(モデル)
--migration
オプション
モデルの新しいマイグレーションファイルを作成します。
php artisan make:model Sample -m
-
ショートカット
-m
-
生成ファイル
[name].php
(モデル)
2022_xx_xx_xxxxxx_create_[name]s_table.php
(マイグレーション)
--policy
オプション
モデルの新しいポリシーを作成します。
-
ショートカット
なし -
生成ファイル
[name].php
(モデル)
[name]Policy.php
(ポリシー)
--seed
オプション
モデルの新しいシーダを作成します。
php artisan make:model Sample -s
-
ショートカット
-s
-
生成ファイル
[name].php
(モデル)
[name]Seeder.php
(シーダ)
--pivot
オプション
生成されたモデルをカスタム中間テーブルモデルにする必要があるかどうかを示します。
-
ショートカット
-p
-
生成ファイル
[name].php
(ピボット)
--resource
オプション
生成されたコントローラをリソースコントローラにする必要があるかどうかを示します。CRUD を作成するアプリケーションに便利なオプションです。
php artisan make:model Sample -r
-
ショートカット
-r
-
生成ファイル
[name].php
(モデル)
[name]Controller.php
(コントローラ)
--api
オプション
生成されたコントローラを API コントローラにする必要があるかどうかを示します。
--requests
オプション
新しいフォームリクエストクラスを作成し、リソースコントローラで使用します。
注意
requests オプションを使用する際は、一緒に リソースフルなコントローラを一緒に作成してください。
【例】$ php artisan make:model Name -rR
-
ショートカット
-R
-
生成ファイル
[name].php
(モデル)
[name]Controller.php
(コントローラ)
Store[name]Request.php
(フォームリクエスト)
Update[name]Request.php
(フォームリクエスト)
--test
オプション
モデルに付随する PHPUnit のテストファイルを生成します。
-
ショートカット
なし -
生成ファイル
[name].php
(モデル)
[name]Test.php
(テストファイル)
--pest
オプション
モデルに付随する Pest用 のテストファイルを生成します。この「Pest」 は、PHPUnit をベースとして作成されたPHPフレームワークでシンプルな記述でテストコードを記述することができます。
-
ショートカット
なし -
生成ファイル
[name].php
(モデル)
[name]Test.php
(テストファイル)
--help
オプション
指定されたコマンドのヘルプを表示します。コマンドが指定されていない場合は、listコマンドのヘルプを表示します。
-
ショートカット
-h
-
生成ファイル
なし
--quiet
オプション
メッセージを出力しません。
-
ショートカット
-q
-
生成ファイル
他のオプションによる
--version
オプション
このアプリケーションのバージョンを表示します。
-
ショートカット
-V
-
生成ファイル
なし
--ansi | --no-ansi
オプション
ANSI出力を強制(または無効化)します。コマンド出力の際に、テキストに色がついたりします。
--no-interaction
オプション
インタラクティブな質問を表示しません。
--env[=ENV]
オプション
引数に指定した環境設定ファイルが存在すれば、それを読み込みます。指定したファイルがない場合は、デフォルトの .env
ファイルを読み込もうとします。
-v | vv | vvv, --verbose
オプション
メッセージの詳細度を上げます、「-v
」は通常の出力用、「-vv
」はより詳細な出力用、「-vvv
」はデバッグ用です。
参考文献