ABDをやる機会があったのでまとめてみます。楽しいし勉強になるのでおすすめです!
1.アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)とは
- 1冊の本を参加者で分担し、担当分をプレゼンする(インプット)
- その後、対話を行い、理解を深める。
2.メリット
- 事前準備不要。対象外の「前書き」「序章」だけ読んでくる、とかすると頭に入りやすい。
- 参加すれば強制的に読書できる
- 1人ではなかなかできない分厚い本に手が出せる
- 対話を通じて本への理解が深まる(自分とは違う視点での考え方に触れることができる)
3.やり方
(1) 本を選ぶ
なんでもOKです。「就業規則」を題材にする会社もあるとか。
(2) 参加者で分担する
1章ごととかそういう区切りで。
ただ1章を読んでないと2章の意味が分からない、みたいなケースもあるので注意が必要かも。
参加者の属性を考慮してもいいですが、機械的に割り振るのも楽で良きです。
(3) 持ち時間を指定して読書開始!(プレゼン準備含む)
(例) 20ページ/人にして、40分(20分で読書、残り20分でプレゼン準備)
(4) プレゼンリレー
(例) 1人2分の持ち時間で順番にプレゼン。
(5) 休憩
(4)の前に休憩を入れるよりも、ここまでを一気にやるほうが勢いがあってよかった。
(6) ギャラリービューイング
2人でチームになり、プレゼン資料を最初からながめて感想を述べ合う。
資料でよかった部分に「いいね」マークをつけていく(述べ合うだけだと流れていくので…)
美術館で感想を言いながらみてまわるイメージだそうです。
(7) 対話
4人ぐらいのチームになり、本の所感やもっと知りたいこと、疑問に思ったことなどを共有する。
(8) 全体の場で共有
話し合ったことを共有。なんでもいいので全員が発言できるようにする。
4.やってみて、こうしたほうがいいなと思ったこと
- 資料の体裁ルール化&アナウンス
「サマリ」だけど重要要素が絞り切れず写経してしまったり、何ページも書いてしまう人もいる。ルールを設け、下記を口酸っぱく周知すると幸せになれる。- スライド数(パワポ)
- フォントサイズ、黒
- 1スライドあたりの行数
パワーポイントを使う場合、装飾したりデザイン性を持たせようとしてしまいますが、時間が足りなくなり、肝心の中身が適当になってしまう可能性があります。
「ABDはプレゼンがゴールではないので、全部文字の色は黒でいいですよー」などシンプルさを強調しておくことが吉です。
(やる直前にアナウンスしても、1人は守らない人がいるものなので、中盤に再度アナウンスするのも忘れずに…)
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発表時間の厳格化
制限時間の80%になったらベルを鳴らすなどの工夫があるといいです。「最後まで話し切れなくても資料は残ってるので後から見れます。時間が足りないなと思ったら「後は各自読んでおいてください」でOKです」とアナウンスしておけば、心理的安全性からも◎。
(時間を守る経験はスキルアップにつながるので) -
ギャラリービューイングを盛り上げる
「いいね」のほかにも「勉強になった」「もっと知りたい」など独自マークを作って貼るのもおもしろいなと思いました。
5.おわりに
分厚い本はついつい積読になりがちです。
もし500ページの本があって、10人にでやる場合を試算すると・・・
・1人あたり50ページ。
・読書時間30分+プレゼン準備20分。
・プレゼン(2分)/人10人=20分 + バトンタッチ30秒9回=4.5分 ⇒計25分
・ギャラリービューイング10分
・対話30分
とすると、115分!ということで、2時間で内容が理解できるという計算になります!
いかがでしょうか。1人での流し読みでもこれぐらいかかるところ、サマライズされた資料もできて感想も共有できてるというお得さがあるのではないでしょうか。
ということで、おすすめです!