脆弱性検知に関わったときに学んだことをまとめます。
1. CVEとは
- 共通脆弱性識別子(CVE)
- 個別製品中の脆弱性を対象として、米国政府の支援を受けた非営利団体のMITRE社が採番している識別子。
管理サイトはここ。
(参考)
2. CVSSとは
- 共通脆弱性評価システム(CVSS)のこと
- 情報システムの脆弱性に対するオープンで包括的、汎用的な評価手法の確立と普及を目指し、米国家インフラストラクチャ諮問委員会(NIAC)のプロジェクトで2004年10月に原案が作成された。
(参考・上図の出展共に)
共通脆弱性評価システムCVSS v3概説
https://www.ipa.go.jp/security/vuln/scap/cvssv3.html
3. KVEとは
-
米国の政府機関CISA(Cybersecurity&Infrastructure Security Agency)が公開しているKnown Exploited Vulnerabilities catalogのこと。
-
CISAが公開している実際に悪用が確認された脆弱性のリスト
-
KEVに登録される条件(and条件)
条件①:Assigned CVE ID (CVE番号が割り振られていること)
条件②:Active Exploitation (実際に攻撃が観測されていること/悪用されていること)
条件③:Clear Remediation Guidance(明確な是正ガイダンスが公開されていること)
(参考)
- KVEの管理サイト
-
管理サイトの歩き方(一例)
(1) サイトにアクセスする。
![1.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/3003921/6d0af948-a0aa-eb0d-cab6-cb224f26cbbf.png)
(2) 検索条件を入力。ここでは例として「CVE-2023-36025」で検索。
![2.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/3003921/ae906955-ddd5-497c-b5ef-2b40f5054ec5.png)
(3)結果が表示される。該当のものがあればクリック。
![3.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/3003921/9f639999-e1d4-7085-c2a5-4b0805df83b5.png)
(4)NIST(アメリカ国立標準技術研究所)の脆弱性情報データベースに飛んでくれるので、スコアなどを確認する。
![4.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/3003921/51b7c912-0a27-4f3d-a909-1765671b1da7.png)
- NISTとは?
Wikipediaによると、
アメリカの技術革新と産業競争力を促進するため、計量学や標準規格、産業技術を進歩させる組織で、暗号技術の選定および標準化を行ったり、開発ガイドラインを作成している。
4. 代表的なマルウェア検知サイト
(1) VirusTotal
- Googleが提供する無料のマルウェア検知サービス。
- 70以上のセキュリティツールを利用して、ファイルやURLのスキャンを行うことができる。
- ファイルのハッシュ値を入力するだけで、そのファイルがマルウェアかどうかを調べることができる。
(2) Jotti's malware scan
- オンラインでマルウェアスキャンを行うことができるサービス。
- 20以上のセキュリティツールを利用して、ファイルのスキャンを行うことができる。
(3) Hybrid Analysis
- マルウェアの解析を行うことができるサービス。
- ファイルのスキャンだけでなく、動的解析によってマルウェアの挙動を分析することができる。