1.この記事の背景
私の会社ではワーキンググループの活動があり、2018年にHoloLensを会社で購入してもらいました。
ただ本業に忙殺され、全然できていない・・・
気持ちを入れ替え、今一度、XR技術の初歩的なところをまとめてみようと思います。
2.まずxRとは
xRとは「Cross Reality」の略称で、『KDDI トビラ』によると、
XRとは、現実世界と仮想世界を融合することで、現実にはないものを知覚できる技術の総称だ。そのため、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)といった技術は、いずれもXRに含まれる。
つまり、デバイスなどを使って、現実と仮想の世界を融合する技術を総称しています。
3.融合する技術の整理
xR | VR(Virtual) | AR(Augmented) | MR(Mixed) |
---|---|---|---|
日本語 | 仮想現実 | 拡張現実 | 混合現実 |
特徴 | 仮想世界の空間を投影し、現実世界のように体験 | 画像や読み込まれた現実世界の空間にデジタル情報を付加し仮想的に現実世界を"拡張" | 仮想現実と現実世界を組み合わせて融合(状況を計算する処理が可能) |
デバイス例 | VRゴーグル | スマホ | HoloLens |
具体例 | VRゴーグルを被ってジェットコースターの体験(現実にはジェットコースターは存在しない。つまり現実世界は関係ない。) | スカイツリーの前でスマホのアプリを起動すると特定のキャラと現実のスカイツリーのショットが撮れる(現実空間がアウトプットに入る。ただし、その状況や状態は関係なく、あくまであらかじめプログラムされた単一動作となる(ex.このキャラを表示させる)) | HoloLens越しに相手の顔を見ると、プロフィールと今の感情が表示される(デバイスに入った情報が計算され、表示される。ARでキャラが単一の動作だったものが、状況に合わせて表情が変わるなどの体験ができる) |
参考文献:
『ARGO』の「XR xR」のページ
4.xR?XR?(xは小文字?大文字?)
2018年頃は「x」が小文字である記事が多かったように思います。今は大文字の記事が逆に多い印象です。「XR」は総称のため、VRなどと区別する意味で小文字が使われることがあります。
5.今後の課題について
ゲーム業界や訓練業務(航空、建設、運輸など)で使われることが多いです。
より一般的にこれらの技術が使われるには「デバイスの限界」を突破する必要があります。
(操作性、軽量性、値段など)
6.その他の"*R技術"
このほかにも、SR(Substitutional、代替現実)やDR(Diminished、減損現実)というのも出てきました。また整理しようと思います。