1.マクシミン原理(Maximin Principle)
最悪の事態を考慮して意思決定を行う方法。
各選択肢における最悪の結果を見積もり、その中で最も良い(最大の)ものを選ぶ。
リスクを最小限に抑えたい場合に有効。
例
それぞれの選択肢における最悪のシナリオを考え、その中で最も損失が少ない選択肢を選ぶ。
選択肢A: 最悪のシナリオで -10万円
選択肢B: 最悪のシナリオで -5万円
選択肢C: 最悪のシナリオで -8万円
この場合、マクシミン原理に従うと、選択肢B(最悪のシナリオで -5万円)を選ぶ。
2.マクシマックス原理(Maximax Principle)
最良の結果を追求する方法。ハイリスクハイリターン。
各選択肢における最良の結果を見積もり、その中で最も良い(最大の)ものを選ぶ。
リスクを取ってでも最大の利益を追求したい場合に有効。
例
それぞれの選択肢における最良のシナリオを考え、その中で最も利益が大きい選択肢を選ぶ。
選択肢A: 最良のシナリオで +20万円
選択肢B: 最良のシナリオで +15万円
選択肢C: 最良のシナリオで +25万円
この場合、マクシマックス原理に従うと、選択肢C(最良のシナリオで +25万円)を選ぶ。
3.ミニマックス原理(Minimax Principle)
相手の最善の戦略に対して自分の損失を最小限に抑える方法。
相手が最も不利な状況を作り出すと仮定し、その中で自分の損失を最小限にする戦略を選ぶ。
例
例えば、2人のプレイヤーがいるゲームで、各プレイヤーが取ることができる戦略が複数あるとする。
プレイヤーAは、プレイヤーBが最も不利な戦略を取ると仮定し、その中で自分の損失を最小限にする戦略を選ぶ。
プレイヤーAの戦略1: プレイヤーBが最善の戦略を取ると損失が -10
プレイヤーAの戦略2: プレイヤーBが最善の戦略を取ると損失が -5
プレイヤーAの戦略3: プレイヤーBが最善の戦略を取ると損失が -8
この場合、ミニマックス原理に従うと、プレイヤーAは戦略2(損失が -5)を選ぶ。