はじめに
こんにちは!ファンリードDXP事業部AWSグループのMartimです!
先日、隣で研修を受けている後輩がAWS トレーニング動画をみていて、私がチラ見したときに「Amazon Braket」という量子コンピューティングサービスが紹介されており、そこで初めて存在があることを知りました。
量子コンピュータが動くのはもっと先の話かと思っていたのに、AWSで普通に試せると知って驚きました。
今回はそんなAmazon Braketについて、調べたことを共有していきます!!
量子コンピュータって何がすごいの?
まず初めに量子とはなんなのか。こちらの説明をしていこうと思います。
量子コンピュータは、古典コンピュータ(今のPCとかスマホ)とは仕組みがまったく違う計算機です。
古典(今までの)コンピュータ
→ 情報を「0か1」で表現するビットを使う。
量子コンピュータ
→ 情報を「0と1が同時に存在できる」量子ビット(qubit、キュービット)で表現する。
この「重ね合わせ」というのがポイント。
例えば、2ビットだと古典は「00,01,10,11」を1つずつしか試せないけれど、
量子だと同時に4パターン全部を計算に使えます。
しかも「量子もつれ(エンタングルメント)」という現象で、離れたキュービット同士が一瞬で情報を共有できるようなイメージもあります。
結果、特定の問題(暗号解読、大規模最適化、量子化学シミュレーションなど)で、古典コンピュータより爆速になる可能性があるんです!!聞いているだけでワクワクしてきますね!!
ただし!以下の点に注意です!!
・万能マシンじゃない。
・まだノイズが多くて不安定。
・研究・試作段階が大半。
向いているものとしては以下のようなタスクに向いています。
・化学・材料のシミュレーション
・最適化問題(物流、金融など)
・暗号解読の研究
ですが、まだ実用は限定的で研究・実験フェーズが中心です。
これが安定・安全・低コストで実現できれば!!
古典コンピュータを大幅に上回る可能性があります!!
夢が広がりますね・・・
Amazon Braketとは
AWSが提供する量子コンピュータを全ての開発者・科学者がクラウドで使えるサービスなんです!!
つまり、超高価で巨大な量子ハードを持たなくても、AWSを通して量子計算を試すことができる!
もちろん、IAMやVPCなどAWSの他サービスとも連携できるから、商用利用や実験環境としてもかなり実用的。
このサービス自体2020年から開始したそうですが、今まで知らなかった人も多いのではないでしょうか。
私が知ったきっかけですが、AWS トレーニングの動画を見ている後輩をチラ見したときと前述しましたが、公式がAWS トレーニングで紹介するほど現在力を入れて開発が進んできているという証拠なのではないでしょうか!
では実際に何ができるのか?
・量子コンピューティングアルゴリズムの研究
・さまざまな量子ハードウェアのテスト
・量子ソフトウェアの迅速な構築
・オープンソースソフトウェアの開発
このようなユースケースがあるようです。
さらに科学者なども使用するそうで、量子コンピュータの開発の手助けになっているようです!
ですが現状限られたリージョンでしか利用はできないようですので、そこだけは気を付けてください!
まとめ
量子コンピュータを「いつかの未来」だと思っていましたが、Amazon Braketを通じてすでに誰でも触れられる段階であることに驚きました!!
AWSを学んでいる方、量子に興味がある方はぜひBraketを試してみてはいかがでしょうか?
もしこれが安定してAIに組み込めたら…なんて
短いですが最後まで読んでいただきありがとうございました!
よきAWSライフを!
参考資料