はじめに
New Relic APM の Transactions を活用するとアプリケーションの中でどの処理の実行回数が多くて時間がかかっているのかをランキング形式で確認することができます。ランキングの中から対象の処理を特定したら、さらに詳細を深掘りして処理のボトルネックがどこにあるのかを分析していきましょう。今回はその分析をよりスムーズに実現するアップデート紹介します。
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New Relic アップデート(2023年12月)
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トランザクショントレースのUIが新しくなった!
New Relic APM では、トランザクショントレースでアプリケーションにおける単一のトランザクションのスナップショットを提供していて、トランザクショントレースは、関数、データベース、外部API等の呼び出しを記録しています。
トランザクショントレースで収集されるデータは多岐に渡り、量も多いため、その分析には時間がかかっていました。しかし、今回のアップデートでトランザクショントレースのUIが刷新されたことで収集されたすべてのデータを理解し、根本原因をより迅速に分析するために必要な情報や洞察を提供できるようになりました。
円グラフでセグメント毎の処理時間や割合がわかる
トランザクションのセグメント毎の割合が円グラフで表示されるようになり、セグメント毎の所要時間や実行回数といった集計値を表示するようになりました。単一トランザクションのボトルネックを見つける場合には Timeline の中から時間のかかっているセグメントを探す必要がありましたが、このUIを活用することで簡単にどのセグメントがボトルネックの候補なのかを選別できます。
クリックすると対象のセグメントを表示
一覧で表示されているセグメントをクリックすると対象のセグメント以外がグレーアウトされて表示されます。セグメントを選択するとそのセグメントのパフォーマンス情報や属性情報( Request URL や SQL )が表示され、セグメント単位での詳細な分析が可能です。このように一覧からセグメントを選択するだけでその詳細情報のシームレスな分析が実現できるように UI がアップデートされています。
実行されたクエリの一覧をCSV出力
トランザクションないで実行されたクエリの一覧も Database queries のタブで確認できます。クエリの情報だけではなく、処理時間や実行回数も確認できるようになっています。さらに今回のアップデートでこの画面に表示されている内容を CSV ファイルでダウンロードできるようになりました。障害の原因調査をしている場合には調査資料として添付したり、トランザクションないで実行されているクエリの種類が多い場合には、一覧性の高いExcel等で確認するのもよさそうです。
まとめ
今回のアップデートには情報量の多いトランザクショントレースの中からボトルネックの根本原因を迅速に分析できる UI の改善が多く含まれています。アプリケーションのパフォーマンス改善に新しくなったトランザクショントレースを活用してみてください。
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