40日で統計検定2級に合格したので、試験勉強の方法などを振り返りまとめてみました。
これから本試験に挑戦するみなさんの参考になれば幸いです。
ちなみに本稿は人生初の記事です。
受験目的
上から「DXよろしく!」と言われたため。
AIやデータサイエンス分野に興味があり、ゆくゆくは自社でそれらの技術を応用したものを作りたいと考えたため。
私のスペック(2022年02月当時)
- 社会人
- 修士(工学)
- 電気系の専攻
- 統計の授業は受けたことない
- 組み込み~クラウドまでやるなんでもエンジニア
- 業務では統計や機械学習は使用していない
- 下記の関連分野の資格を所持
- 統計検定3級
- ゆとり世代なので統計分野は高校ではやってません。なので3級から取りました。
- データサイエンス検定リテラシーレベル
- G検定
- 統計検定3級
使用教材
-
統計の時間
統計検定2級の範囲がほぼ網羅できます。
3級の範囲(高校レベル)の復習をするのにも便利です。
過去問の解説も載っていて、取れなくても問題ない難問かどうかもわかります。 -
ヨビノリさんの動画(確率統計学)
確率統計の内容がわかりやすくまとまっており、理解の助けになりました。 -
とけたろうさんの動画、チートシート
理解が難しい分野の動画を見たりしました。
統計検定2級の範囲はとけたろうさんの動画でほぼ網羅できると思います。 -
完全独習 統計学入門
いわゆる青本。
数式を使わない易しい内容
私が読むときには大体本書の内容はわかっている状態だったので、流し読みしました。
統計の時間で数式アレルギー反応が出てしまった人におすすめ! -
統計学入門(基礎統計学Ⅰ)
いわゆる赤本
大学の授業で使われるとの噂を聞いてましたが、噂通り大学の教科書レベルの内容。
統計学の基礎の位置付けであるため、高校数学がわかっていれば読み解けます。
数式も証明もバッチリ出てくるため、高校数学があまり理解できていない場合はお勧めできませんが、
大学の教科書みたいな本に慣れている方にはオススメします。 -
統計検定のための、Rの出力結果からわかること(回帰分析編)
上記の教材では解説のない「統計ソフトウェア」の範囲の学習に使用しました。
学習というか、出力結果の読み方を確認したという表現が適切ですね。 -
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2017〜2019年]
公式問題集です。
過去4回分は公式で公開されているのでなくてもいいです。
(2023/04/20)公式での過去問の公開数がいつの間にか減ってました。
過去問題集があった方がいいかもしれません。
費用
公式問題集はブックオフで1200円で買いました。
メルカリでも高めに売れるので買っちゃっていいと思います。
青本、赤本は図書館で借りたので0円です。
勉強方法
- 統計の時間 を1周読む
- 過去問を1回分解く
- 全然わからなかったので、統計の時間、各書籍・動画で区間推定や検定を重点的に学習する
- 過去問を解く
- 間違えた部分を復習、解きなおし
- 理解が不足している分野は各教材で補完
- 4~6を繰り返す
学習時間はざっくり見積もってこんな感じです。
前半の10日間: 15分/日
中盤の20日間: 30分/日
後半の10日間: 1時間/日
合計: 22.5時間
みんチャレというアプリを用いて学習の習慣化に努めました。
「1人では続かないので同じ目標を持った仲間がほしい!」という方にはオススメです。
メンバーのみんな、ありがとう!
試験結果と所感
全問解いてちょうど90分で見直しはできませんでした。
受験時は初見の過去問で正答率60%にギリ届かないレベルです。
3級範囲の派生は必ず取るようにして、
区間推定や検定はよく理解しておくといいと思います。
公式を暗記するより、原理、原則、定理、性質を理解することをお勧めします。(そりゃそうです)
統計検定は成績優秀者の表彰のため、難問をいくつか出すみたいです。
なので、過去問演習の段階から難問には固執しないようにするのがオススメです。
まとめ
40日で統計検定2級に合格した方法を書き記しました。
統計は仮説を立てて検証(検定)する点が難しくもあり面白かったです。
これから受験する皆様の参考になれば幸いです。