1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Pixar USDをセットアップ(Ubuntu20.04)

Last updated at Posted at 2022-05-30

#目次
1.はじめに
2.インストールの準備
3.本家Gitを読み解く
4.各コンポーネント追加更新
5.USDビルド
6.おわりに

1. はじめに

**USDインストールの経緯**
  • Omniverseをインストールいる。
  • NvidiaのサイトによるとUSDで作られたファイルがOmniverseのパーツに使われている。
  • USDはあのPixar謹製で、しかもオープンソース!
  • Windowsでインストールされている方の記事は散見されるがUbuntuではみかけない。
  • そもそも有名な3D CADのプラグインはあるが、会社が買ってくれない…(;´д`)
    • あ、私は担当ではないので使わないですけど。
**インストール環境**
  • Ubuntu20.04LTS
  • Ryzen5 5000系でメモリ32GB
  • RTX3090(ドライバ515.43.04)
  • CUDA11.7、CUDNN8.4.0.27
  • AnacondaでPython3.6環境
    • Tensorflow2.6.2(あまり影響ないとは思いますが…)

2. インストールの準備

公式GithubとNvidiaのプレビルド版

  • 本家サイト

  • Nvidia USD at NVIDA
    • すぐ使えそうなイメージがありますが、そのままでは使えませんでした・・・・
    • 結局私は本家から順をおいつつ、追加作業で起動までこぎつけました。
    • Windows版もありますね。

参照サイト

  • インストールのベースとして参考にさせて頂きました。
    • Shirao Shotaroさんありがとうございます。

3. 本家Gitを読み解く

###必要なモジュールやコンポーネント類を確認

  • Dependencies(依存関係)
    1. C++ compiler
    2. C compiler
    3. CMake
    4. Boost
    5. Intel TBB

この5つがインストールされていることを確認します。
※このリストでは3.4の組み合わせで後々ハマります。
Boostが1.7.0未満になる様にします。CMakeが新しい分には問題なかったです。

注意(2022.6.24追記)
開発環境を2つ持っていてきがついたのですが、Boostのバージョンが違うので
バージョン管理にご注意ください。
1.USD:1.7.0未満
2.ROS2:1.7.2

  • CMakeとBoostの関係はこちらを参考にしました。

  • Imaging and USD Imaging(作成関係)

    1. OpenSubdiv(必須)
       2. OpenEXR
       3. CMake
       4. OpenImageIO
       5. OSL (OpenShadingLanguage)
       6. Ptex
      -一段下げたものは公式でオプション表示されていますね。
  • usdview

    1. PySide or PySide2
    2. PyOpenGL
  1. Python3環境では Pyside2しか入らなかったです。基本PySide2でいいかと。(pipでインストールしました)
    2.のPyOpenGLは一気にaptだとちゃんと入らないこともがありましたので、次の章で刻んで入れています。

4. 各コンポーネント追加更新(抜粋)

  • 3章の依存関係のコンポーネントは全てインストールしておきます。
    *ビルドが必要なものはビルド優先で進めると良さそうです。
    *CMakeを普通にインストールかけて怒られたので、こちら参考にしました。

  • 3章のImaging関係は必須物以外はお好みで…
  • usdviewはUSDファイルを開くのに必要なので必須になります。

OpenGLは注意

  • 基本は以下で良さそうな感じですが、最後のスクリプトを使ったビルドでコケたので、
    下記のサイトを元にGLFW,GLEWをビルドしました。
#基本はこれだけで行けるらしいのですが・・・
pip install PyOpenGL

  • Qiitaの@pollenjp(UT-virtual) さんの記事を参考にしつつ、個別にビルドしました。

5. USDビルド

  • ここまで揃えばあとはGithubの通りにクローンしてビルドですね。
    • /usr/local/配下にはパーティションの関係で蹴られたので、ホーム直下に私はインストールしています。
git clone https://github.com/PixarAnimationStudios/USD

#クローンしたフォルダの一段上で実行
#(公式)python USD/build_scripts/build_usd.py /opt/local/USD

python USD/build_scripts/build_usd.py ”インストール先のフォルダ”

#私は以下のような感じです
# python USD/build_scripts/build_usd.py /home/hoge/USD

ビルド完了(例)

  Dependencies                  zlib, boost, TBB, GLEW, OpenSubdiv
STATUS: Installing zlib...
STATUS: Installing boost...
STATUS: Installing TBB...
STATUS: Installing GLEW...
STATUS: Installing OpenSubdiv...
STATUS: Installing USD...

Success! To use USD, please ensure that you have:

#以下、パスを通すように促されるので、~/.bashrcを編集して、パスとPythonPATHを通します。


  • 20分程度は待ったと思います。

6. おわりに

#Git hubで試してと言われている丸っぽい図形を出すコマンドライン
usdview USD/extras/usd/tutorials/convertingLayerFormats/Sphere.usda

#今回Pixarのサンプルからダウンロードした少年を表示
usdview USD/extras/usd/examples/UsdSkelExamples/HumanFemale.keepAlive.usd

  • 少年の表示はこんな感じです。なんか映画に出ていそうな感じです。
    USD少年.jpg

*こちらからダウンロードしました。これらのデータが私達でも使えるのは素晴らしいですね!

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?