#目次
1.はじめに
2.インストールの準備
3.本家Gitを読み解く
4.各コンポーネント追加更新
5.USDビルド
6.おわりに
1. はじめに
**USDインストールの経緯**
- Omniverseをインストールいる。
- NvidiaのサイトによるとUSDで作られたファイルがOmniverseのパーツに使われている。
- USDはあのPixar謹製で、しかもオープンソース!
- Windowsでインストールされている方の記事は散見されるがUbuntuではみかけない。
- そもそも有名な3D CADのプラグインはあるが、会社が買ってくれない…(;´д`)
- あ、私は担当ではないので使わないですけど。
**インストール環境**
- Ubuntu20.04LTS
- Ryzen5 5000系でメモリ32GB
- RTX3090(ドライバ515.43.04)
- CUDA11.7、CUDNN8.4.0.27
- AnacondaでPython3.6環境
- Tensorflow2.6.2(あまり影響ないとは思いますが…)
2. インストールの準備
公式GithubとNvidiaのプレビルド版
- 本家サイト
- Nvidia USD at NVIDA
- すぐ使えそうなイメージがありますが、そのままでは使えませんでした・・・・
- 結局私は本家から順をおいつつ、追加作業で起動までこぎつけました。
- Windows版もありますね。
参照サイト
- インストールのベースとして参考にさせて頂きました。
- Shirao Shotaroさんありがとうございます。
3. 本家Gitを読み解く
###必要なモジュールやコンポーネント類を確認
- Dependencies(依存関係)
- C++ compiler
- C compiler
- CMake
- Boost
- Intel TBB
この5つがインストールされていることを確認します。
※このリストでは3.4の組み合わせで後々ハマります。
Boostが1.7.0未満になる様にします。CMakeが新しい分には問題なかったです。
注意(2022.6.24追記)
開発環境を2つ持っていてきがついたのですが、Boostのバージョンが違うので
バージョン管理にご注意ください。
1.USD:1.7.0未満
2.ROS2:1.7.2
- CMakeとBoostの関係はこちらを参考にしました。
-
Imaging and USD Imaging(作成関係)
- OpenSubdiv(必須)
2. OpenEXR
3. CMake
4. OpenImageIO
5. OSL (OpenShadingLanguage)
6. Ptex
-一段下げたものは公式でオプション表示されていますね。
- OpenSubdiv(必須)
-
usdview
- PySide or PySide2
- PyOpenGL
- Python3環境では Pyside2しか入らなかったです。基本PySide2でいいかと。(pipでインストールしました)
2.のPyOpenGLは一気にaptだとちゃんと入らないこともがありましたので、次の章で刻んで入れています。
4. 各コンポーネント追加更新(抜粋)
- 3章の依存関係のコンポーネントは全てインストールしておきます。
*ビルドが必要なものはビルド優先で進めると良さそうです。
*CMakeを普通にインストールかけて怒られたので、こちら参考にしました。
- 3章のImaging関係は必須物以外はお好みで…
- usdviewはUSDファイルを開くのに必要なので必須になります。
OpenGLは注意
- 基本は以下で良さそうな感じですが、最後のスクリプトを使ったビルドでコケたので、
下記のサイトを元にGLFW,GLEWをビルドしました。
#基本はこれだけで行けるらしいのですが・・・
pip install PyOpenGL
- Qiitaの@pollenjp(UT-virtual) さんの記事を参考にしつつ、個別にビルドしました。
5. USDビルド
- ここまで揃えばあとはGithubの通りにクローンしてビルドですね。
- /usr/local/配下にはパーティションの関係で蹴られたので、ホーム直下に私はインストールしています。
git clone https://github.com/PixarAnimationStudios/USD
#クローンしたフォルダの一段上で実行
#(公式)python USD/build_scripts/build_usd.py /opt/local/USD
python USD/build_scripts/build_usd.py ”インストール先のフォルダ”
#私は以下のような感じです
# python USD/build_scripts/build_usd.py /home/hoge/USD
ビルド完了(例)
Dependencies zlib, boost, TBB, GLEW, OpenSubdiv
STATUS: Installing zlib...
STATUS: Installing boost...
STATUS: Installing TBB...
STATUS: Installing GLEW...
STATUS: Installing OpenSubdiv...
STATUS: Installing USD...
Success! To use USD, please ensure that you have:
#以下、パスを通すように促されるので、~/.bashrcを編集して、パスとPythonPATHを通します。
- 20分程度は待ったと思います。
6. おわりに
#Git hubで試してと言われている丸っぽい図形を出すコマンドライン
usdview USD/extras/usd/tutorials/convertingLayerFormats/Sphere.usda
#今回Pixarのサンプルからダウンロードした少年を表示
usdview USD/extras/usd/examples/UsdSkelExamples/HumanFemale.keepAlive.usd
*こちらからダウンロードしました。これらのデータが私達でも使えるのは素晴らしいですね!