はじめに
学生なら GitHub Pro が無料で使えると聞いて、私も申請してみたのですが、思わぬトラブルに巻き込まれてしまいました。
今回は、私の経験を元に、GitHub Education のトラブルについて解説します。
まず、GitHub Educationって?
認定教育機関の学生または教職員は、GitHub Global Campus を申し込むことができます。 GitHub Global Campus は、GitHub Education Community が利用できる教育特典をすべて 1 か所に集めたポータルです。(GitHubより)
要件
- GitHub アカウントを持っていること
- 13歳以上であること
- 認定教育機関の学位プログラムに在籍していること
- 現在学生であることを証明する書類を提出できること
(GitHubの物を日本語にしました。)
「現在学生であることを証明する学校からの書類」は、次の情報が必要だと考えられます。
- GitHubアカウントのBilling informationに記載されている情報と同じ氏名
- GitHubに登録されているフル学校名
- GitHubアカウントのBilling informationに記載されている情報と同じ住所
- 卒業予定日
(この情報は確定ではなく、筆者の経験則と予想です。ほかに必要なものがあると思う場合は教えてくださると幸いです。)
起こったトラブル
学校が作ったメールアドレスが違う
問題
GitHub Educationは、学校がメールアドレスを提供していない場合を除き、学校提供のメールアドレスを使う必要があります。
私の中学校の名前を入力すると、最後が.ccで終わるドメインのアドレスが指定されました。
しかし、私の中学校はschool.onmicrosoft.comで終わるドメインのアドレスを発行しているので、登録できない状態に陥りました。
システム上、学校によって発行されたメールアドレスがGitHubに登録されている場合、そのメールアドレスを使わないと次の画面に進めません。
解決方法
- GitHub Education Supportのチケットを発行します
- サポートチームの言う通りにします
これで解決しますが、かなりの時間を要します。
有効な在学を証明する書類について
問題
失敗: 身分証明証 (Dated school ID)
まず最初に試したものがこれです。
原本と英語に翻訳したコピーを並べておいて、その写真を撮り、送信してみると、Rejectされてしまいました。
私の中学校では、1年に1回更新される身分証明証 が配布されます。
有効期限が1年の身分証明証だと、システムが卒業予定日と身分証明証の有効期限日を勘違いし、Rejectされてしまうということでした。
在学証明書 (Dated official transcript)
英文の在学証明書です。
その写真を撮り、送信してみると、Rejectされてしまいました。
私の中学校が発行する在学証明書は、
- "Certificate"
- "証明書"
- Name of Student
- 生徒の氏名
- Date of Birth
- 生徒の生年月日
- Address
- 生徒の住所
- Name of School
- 学校名
- Date of Enrollment
- 入学日
- Term completed
- 修了した学期
- Principal's signature
- 学校長の署名
- Date issued
- 発行日
が記載されています。
そうです。卒業予定日が書いていません。
発行日ではRejectされます。
発行するときには、上に記した「考えられる「現在学生であることを証明する学校からの書類」に必要な情報」のすべてがそろう書類を発行してもらうと安全です。
失敗: 卒業見込証明書 (Dated official transcript)
英文の卒業見込証明書です。
その写真を撮り、送信してみると、Rejectされてしまいました。
私の中学校が発行する卒業見込証明書は、
- "Certificate"
- "証明書"
- Name of Student
- 生徒の氏名
- Date of Birth
- 生徒の生年月日
- Address
- 生徒の住所
- Name of School
- 学校名
- Date of Enrollment
- 入学日
- Expected date of graduation
- 卒業予定日
- Principal's signature
- 学校長の署名
- Date issued
- 発行日
が記載されています。
そうです。卒業予定日が書いてあります。
では、なぜ...? ということで、次の紙を使いました。
解決方法
卒業見込証明書 (Dated official transcript) + 追加情報 (Additional Information) を使います。
先ほどの卒業見込証明書と一緒に、自作の追加情報を記載した紙を置きました。
追加情報には、
- "Additional Information"
- "追加情報"
- Name of Student
- 生徒の氏名
- Certificate name
- 証明書名
- Name of School
- 学校名
- Expected date of graduation
- 卒業予定日
が記載されています。
ほとんど紙に書いてある内容です。
ですが、これでApproveされました。
理由
おそらく、これは学校長の署名と発行日が、機械による審査によって生徒の名前と卒業予定日だと認識されてしまったのでしょう。
証明書の本文より大きい字で印刷してみると、より効果的かもしれません。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回は私の体験談をまとめてみましたが、おそらくGitHub Educationでここまで大変なことになることはあまりないと思います。(特に、メールアドレスのところは、レア中のレアケースだと思います。)
私のように学生のプログラマーの方がGitHub Educationを使いたくて申請したいけど書類が通らないというときにこの記事が参考になればな、と思います。
ありがとうございました。