LoginSignup
8
5

More than 3 years have passed since last update.

任意のページにPV数(訪問者数)を計測、表示する【rails】

Last updated at Posted at 2020-04-06

概要

webページを作成してリリースしたあと、大体何人見に来てくれているのか気になりますよね!以下のような「あなたは<51>人目の訪問者です」のような記述です。


PV数.JPG

アクセス回数などで調べる方法もありますが、同一人物が何度もアクセスしたら、延べ人数として重複して数えられてしまいます。これでは、より多くの人に見てもらいたいという意味では、正確な数字が測りにくくなります。また、他のQiita記事を見ると、impressionistとうgemで計測できるとあります。しかし、これはあくまで投稿詳細ページのPV数しか計測できず(投稿のidと紐づけられているため)任意のページのPV数が取得できません。そこで、ここでは、この二つの問題を"ある程度"解決できるIPアドレスを記録するという方法で訪問者数を計測していきます。(ログイン機能があれば、User数で知ることもできますね!)

IPアドレスとは

IPアドレスは機種ごと(パソコンやスマホ)に割り振られる固有の番号と知っている方も多いと思います。しかし、実際はやや異なるみたいです。世界で一つしかないIPアドレス(グローバルIP)はルーター(各家庭や各施設に一つあるインターネットとの出入口の役割を果たすもの)が持っており、その家庭内でのみ一意性が保たれるIPアドレス(プライベートIP)を各機種が持っているというのが一般的みたいです。後述のようにrailsでIPアドレスを取得する場合は、基本的にこのルーターのグローバルIPアドレスが取得されてしまうようです。したがって例えば、家庭内で同じWi-fiを使っている人同士は全て同一のIPアドレスとなります。何人いようが一人と計測されてしまうわけですね。もしくは、Wi-fiや機種を変えたり、インターネット環境を変えると、同一人物でも異なるIPアドレスが取得されてしまいます。このようにIPアドレスで訪問者数をカウントする場合は、"ある程度"の概算にならざるを得ないという事情があります。しかし、アクセス回数で計測する際の、製作者が気になって何度もwebページを見に来たり、利用者がPV数を誤魔化そうとその場で大量にアクセスしまくるといったPV数の不正確性に比べると、まだメリットは大きいのかなと個人的には感じています。

ipアドレス計測用のモデル(テーブル)作成

上記の事情を理解して頂けた方は、さっそく実装に入りましょう。まず、以下のようにipアドレスを計測するモデル(テーブル)を作成します。ターミナル(コマンドプロンプト)に入力してください。(プロダクトフォルダーの階層に移動することを忘れずに!)

$ rails generate model See ip:string

ここではSeeモデルという名前で作成します。(※データ型はstring型にしてください。ipアドレスはstring型で取得されるためです)するとmigrationファイルに

db/migration/******.rb
class CreateSees < ActiveRecord::Migration[*.*]
  def change
    create_table :sees do |t|
      t.string :ip

      t.timestamps
    end
  end
end

が作成されました。以下を実行してテーブルにカラムを適用させましょう。(ターミナル)

$ rails db:migrate

これにてIPアドレスを計測できるデータベースは完成しました。

Controllerの中身変更

次にControllerの中身に入ります。訪問者数を計測&表示したいviewに対応するアクションの中身を以下のように変えてください。ここでは例としてtweetsコントローラーのindexアクションを取り上げます。

app/views/tweets/index.html.erb
def index
  @see = See.find_by(ip: request.remote_ip) 
    if @see 
      @tweets = Tweet.all
    else 
      @tweets = Tweet.all
      See.create(ip: request.remote_ip)
    end
end

request.remote_ipで前述のようにアクセス者のIPアドレスが取得できます。何をしているかというと、まずseesテーブルで、アクセスした利用者のipアドレスと等しいipのレコードがあるか探し、あれば@seeに代入します。次に、もし、@seeが存在していれば(利用者が過去アクセスしたことがあれば)そのままviewページに受け渡す変数を書くだけです。もし、@seeが空だったら(利用者が初訪問の場合は)viewページに変数が受け渡されるとともに、seesテーブルのipカラムに、新たに利用者のIPアドレスが追加され保存されます。(検索機能などを付けている場合は、以下のように条件分岐が入れ子になります!)

app/views/tweets/index.html.erb
def index
  @see = See.find_by(ip: request.remote_ip)
    if @see 
      if params[:search]
        #部分検索
        @tweets = Tweet.where("content LIKE ? ",'%' + params[:search] + '%')
      else
        @tweets= Tweet.all
      end
    else 
      See.create(ip: request.remote_ip)
      if params[:search]
        #部分検索
        @tweets = Tweet.where("content LIKE ? ",'%' + params[:search] + '%')
      else
        @tweets= Tweet.all
      end
    end
end

viewページで訪問者数を表示する

これは簡単で以下の一文を任意の場所に追加するだけです。

あなたは<<%= See.count %>>人目の訪問者です 

これにより、過去訪問してきた、重複の無いIPアドレスの合計数が表示されます。(厳密には前述の理由と、今の新訪問者が未カウントなので、正確性を欠きますが。)今の"新"訪問者をカウントするなら

あなたは<<%= See.count + 1 %>>人目の訪問者です

このようになりますね!

最後に注意点

ローカル環境で開発する場合、このrequest.remote_ipでは、ローカルでデフォルトで用意されている"::1"というものがipアドレスとして取得されてしまいます。開発中にちゃんとできているか実験したくても、それは不可能です。言い換えると、開発環境においては、たとえ異なるパソコンでも全て同じデフォルトのIPアドレスになってしまうわけですね。ご注意ください。リリースしてからのお楽しみで!

8
5
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
5