#はじめに
Raspberry Piで無料でプレイできるマイクラ、「Minecraft Pi Edition」。基本操作からサバイバルモードの導入、Pythonによるプログラミングまで書いていく。
#Minecraft Pi Editionとは?
Raspberry Pi用に無料公開されているマイクラ。
#サバイバルモードの導入
Pi Editionにはサバイバルモードがない。サバイバル民には衝撃発言かもしれないが、「無料」という凄さと引き換えにアイテム数はたったの103、クラフトモードなし、レッドストーンもなし、Mobは何一つない。バージョン名は、「v0.1.1 alpha」。
しかし世の中には「泣かぬなら作ってみようホトトギス」みたいなヒトがいる。Pi Editionでサバイバルモードが使えるようになるパッチがあるのだ。
というわけで、ありがたく導入させていただく(方法はこちらを参考にさせていただいた)。
まず、バイナリ差分プログラムbsdiffをインストール。
$ sudo apt-get install bsdiff
移動して、
$ cd /opt/minecraft-pi
パッチファイルをダウンロード。
$ sudo wget https://www.dropbox.com/s/iutdy9yrtg3cgic/survival.bsdiff
で、適用。
sudo bspatch minecraft-pi mcpipatched survival.bsdiff
最後に実行権限を付与して終わり。
sudo chmod +x mcpipatched
これで
sudo ./mcpipatched
を打てば実行できる。
###基本操作
PC版と変わらない。一応記載しておく。
W | 前進 |
A | 右進 |
S | 後退 |
D | 左進 |
E | インベントリ |
shift | スニーク |
space | 浮遊・着陸 |
###Pythonでのプログラミング
Minecraft Piでは、ScratchやPythonなどによるプログラミングができる。今回はPythonを使用する。環境は以下の通り。
PC:Raspberry Pi 3 Model B+
OS:Raspbian GNU/Linux 9.4 (stretch)
Minecraft Pi Edition v.0.1.1 alpha
Python3.5.3
Minecraft Piを起動してワールドを開いたら、以下のコマンドでPythonを起動する。
$ python3
以下のプログラムを入力する。
>>> from mcpi import minecraft
>>> mc = minecraft.Minecraft.create()
メッセージを表示するには、postToChat()を使う。
>>> mc.postToChat("Hello world!")
# =>Minecraft Piの画面にHello world!と表示される。
任意の座標に移動するには、player.setPos()を使う。
>>> mc.player.setPos(0, 1000, 0) #=>x=0, y=1000, z=0まで移動する。
また、今の座標を取得するplayer.getPos()と合わせて以下のように使うこともできる。
>>> x, y, z = mc.player.getPos() #=>プレイヤーがいる座標を、xとyとzに代入する。
>>> mc.player.setPos(x, y+100, z) #=>その場で高度100まで上昇する。
一つのブロックを置くには、mc.setBlock()を使う。
>>> x, y, z = mc.player.getPos()
>>> mc.setBlock(x+1, y, z, 1)
4番目の引数はブロックのIDを表すのだが、その一覧はここで確認できる。
#終わりに
・マイクラは楽しい。
・ラズパイはすごい。
以上です。Raspberry Pi4が発売されたので、近いうちに買ってスペックの高さを実感してみたい……!