【Power Automate & Dataverse】Dataverse の更新時に対象行の URL を取得する
前回、ユーザー検索列を使った承認フローの作り方を紹介しました。今回は、その承認フローに更新のあったアイテムの URL を設定したいと思います。
Dataverse の更新トリガーでフローを開始し、その更新されたアイテムの URL を取得する方法について説明します。
Power Automate で承認フローを作成する
※ここでは、例として『行が追加、変更、または削除された場合』のトリガーでフローを開始しています。
JSON の解析
- 『JSON の解析』アクションを配置します。
- [Content] に『行が追加、変更、または削除された場合』トリガーの [本文] を指定します。(
@{triggerBody()}
) - [Schema] にアイテム内部ID (ItemInternalId) を取得できるようにスキーマを入力します。
アイテム内部ID を取得するスキーマ
{
"type": "object",
"properties": {
"ItemInternalId": {
"type": "string"
}
}
}
URL の文字列の作成
Dataverse のレコードの URL は以下の形式になります。
※事前に Dataverse のテーブルを編集するモデル駆動型アプリを作成して URL をメモしておいてください。
https://<your_org_name>.crm.dynamics.com/main.aspx?appid=<app_id>&pagetype=entityrecord&etn=<entity_name>&id=<record_id>
『作成』アクション等で URL 文字列を作成します。record_id の部分に『JSON の解析』アクションで取得したアイテム内部ID を設定します。
承認アクションに URL を設定
『開始して承認を待機』アクションを追加し、[アイテム リンク] フィールドに先ほど生成した URL を設定します。