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RPA に関するまとめ

Last updated at Posted at 2019-01-31
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RPA とは

  • RPA (Robotic Process Automation) とは、業務を人間に代わりロボットが処理することで、作業を自動化する取り組みです。
  • 物理的なロボットとは異なり、デジタルレイバーまたは仮想知的労働者と呼ばれ、AI技術を用いて主にバックオフィスにおけるホワイトカラーの業務を代行するソフトウェアロボットです。

RPA にできる仕事

以下のような業務は、RPA により自動化することが可能です。

  • 受注業務や伝票記入業務
    • 経理の締め作業で、BSの借方・貸方の残高消込をする。
  • ダイレクトメールの発送業務
  • 電話・メールなどで受けた問い合わせ履歴の管理
  • 管理システム等へのデータ入力
  • 顧客データのフィルタリングやチェック
    • 主要製品の売上データを集計し、速報レポートを作成する。

導入のメリット

コスト削減

  • 膨大な作業をロボットが代替することで、人件費を削減し、より高付加価値な業務に集中することができる。

生産性向上

  • 人為的なミスを防ぎ、タスクの品質向上につながる。
  • データ入力などの物理的な作業が発生せず、作業スピートが上がる。

データ範囲が広い

  • 従来、構造化されたデータを対象にして、各業務に特化した高度なデータ処理を行う事は出来たが、
    RPA では、ディスプレイ上に表示された文字や図形などの非構造化データも比較的簡単な方法で処理することが可能となる。

操作性の良さ

  • ノンプログラミングで直感的に操作できるので、プログラミング知識を持たない人でも簡単に操作できる。

導入事例

  • 事例1:【入力・登録業務】デモ機の返却管理のステータス変更
  • 事例2:【ダウンロード業務】Webシステムからのファイルダウンロード
  • 事例3:【検索・抽出業務】データベースでの検索及び確認
  • 事例4:【画像認識・入力業務】物件情報の登録と入力

事例1

【入力・登録業務】デモ機の返却管理のステータス変更

  • デモ機の貸し出し台帳の中から、返却対象の管理番号をコピーし、Web 管理システム内のステータスを変更。処理結果を台帳に入力するという流れを自動化することで月 100 時間分の工数が削減できた。

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事例2

【ダウンロード業務】Webシステムからのファイルダウンロード

  • Web システムにアップロードした現地調査シートをダウンロードするための一連の業務プロセスを RPA により自動化することで月 30 時間分の工数が削減できた。

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事例3

【検索・抽出業務】データベースでの検索及び確認

  • 社内で進捗管理用に使用している Access のデータベースから対象の端末のIDを調べ、検索結果を Access に反映させるという一連の業務プロセスを RPA により自動化することで月 50 時間分の工数が削減できた。

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事例4

【画像認識・入力業務】物件情報の登録と入力

  • 空室情報の登録には多くの時間がかかり 1 つの物件を登録するのに、1 ~ 2 時間はその作業に時間を割いていた。
    紙を読み込むため 100% の精度ではなく目視と一部手作業も必要だが、自動化することでこれまでの 3 分の 1 の期間で物件情報の登録ができた。

image.png


導入後のデメリット

決められたこと以外はできないため、「単純作業を一部自動化する」ということに留まる傾向にあります。


事例

  • 現場の知識では完全自動化できず、結局手作業が残っている。
    • そもそも駄目なプロセスが固定化してしまった。
  • IT 部門不在のまま現場で増え続けたロボットが全社のコスト効率を下げている。
    • セキュリティ対策が十分でなかったり、プライバシーやデータ保護といったコンプライアンスへの配慮が不足していたりといったロボットの“暴走”。
    • 保守が行き届かない“野良化”。
  • ユーザー本人しか操作できないロボットが誕生してしまう。
  • トップダウンで導入が決まったが、社内業務のどこを効率化すれば良いかわからない。
    • 現場業務に合わないプロセスが構築され、カスタマイズの無駄が発生。

サーバー型とデスクトップ型の比較


主なツール例

サーバー型

  • BizRobo!
  • Automation Anywhere
  • Blue Prism

デスクトップ型

  • WinActor
  • UiPath

環境

サーバー型

  • サーバーに多数のロボットをインストールし、集中管理する。
    • 100 体以上のロボットが働く事もでき、大量のデータを扱える。

デスクトップ型

  • デスクトップ PC 1 台ごとにロボットをインストールし、PC 内のアプリケーション処理を自動化する。
    • PC 1 台に対してロボット 1 体のため、大量のデータの処理が難しい。

対象範囲

サーバー型

  • 業務全体
    • サーバー内で働くため、業務を横断して一括管理できる。
    • 部門間、サービス間の連携も可能

デスクトップ型

  • PC ユーザーの作業
    • PC 内でのみ働くため、各 PC 内の作業に限る。

管理体制

サーバー型

  • 全社レベル
    • IT 部門が一元管理する。

デスクトップ型

  • 担当者レベル
    • 部門担当者や個人がロボットごとに管理する。

初期投資

サーバー型

  • デスクトップ型に比べると初期費用が高い。

デスクトップ型

  • サーバー型に比べて初期費用が安い。

処理

サーバー型

  • 分散、スケール可能

デスクトップ型

  • PC に依存

特徴

サーバー型

  • 大規模展開を見据えてスケールしやすい。
    • 大量データに対応
    • セキュリティ、コンプライアンスなどの管理が容易
    • 仮想化対応、クラウド対応あり

デスクトップ型

  • 部門や個人レベルでの小規模導入がしやすい。
    • 人間の手動処理を介在できる
    • ブラックボックス化しやすい
    • 野良ロボットを生みやすい

導入

サーバー型

  • 部署ごとに時間帯を決めて共有して動かすような場合。
  • ロボット開発における変更履歴の記録や、新旧の変更内容の比較、細やかなユーザー権限の管理を想定する場合。

デスクトップ型

  • 「スモールスタートで、まず試してみる」といった導入の場合には、コストも抑えられるデスクトップ型ツールとの相性が良い。
  • ロボットの「野良化」を防ぐ中央集権的な仕組みを検討する。
  • 独自のアプリケーションの操作ができるか検証する。

参考URL

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