L4T 32.5
[L4T 32.5のRelease Notes]
(https://docs.nvidia.com/jetson/l4t/pdf/Jetson_Linux_Driver_Package_Release_Notes_R32.5_GA.pdf)に、以下のような記述があります。
- Boot firmware: Updated for all Jetson Nano developer kits to relocate boot firmware to integrated QSPI-NOR memory. Developer kits use a micro SD card only for OS/app storage after this change.
- Booting without micro SD card: All Jetson Nano developer kits now display a warning screen if no micro SD card is inserted, then attempt to boot from other supported media.
という記述があります。
ブートローダが、QSPI-NOR側にR32.5から統合されたようです。
このあたりの仕様変更を把握しないままに、R32.5でSDにシステムを構築して、従来と同じように、別のJetson NanoでセットアップしたSDをそのまま、新しいJetson Nanoに挿入して使用できると思っていた私は、パニクってしまいました。2021/02/19の夕方のお話しでした。
ということで、R32.4.4の時代のセクタを残したままにしておけば、新しいJetson Nano、つまり、まだ、QSPI-NORにブートローダが統合される前のものでも、システムを起動することができるようです。
具体的には、R32.4.4で一度セットアップして、それをクイックフォーマットして、R32.5のSDイメージを書き込んで、もう一度セットアップ、という手順を踏んでみました。
そのSDを、まだ一度もブートしたことがない新しいJetson Nanoに挿入して起動するとブートできました。
そして、、、ブートしただけで、QSPI-NORが更新されたようです。SDなしで起動しても、画面にSD入ってないよと教えてくれるようになりました。
ということで、当たり前のことですが、新しいバージョンにアップデートするときは、Release Noteぐらいはちゃんと読まないといけないですね。
ってな記事を投稿しようとしてるときに、もう、L4T 32.5.1が2021/02/24にリリースされていますね。。メジャーバージョンのRelease Noteを読まないとわからなくなってしまいましたね。。
あと、Jetson Nano Boot Flowに、Jetson Nanoの起動シーケンスが説明されていますので、また別途、必要に応じて、精読しておこうと思います。