Grok APIでは、データ共有にオプトインすることで毎月$150分の無料APIクレジットを獲得できます。このチュートリアルでは、その無料クレジットを使ってGrok APIの基本的な使い方を説明します。

無料クレジットの取得方法

まず$5の課金が必要です
課金後、「Share Data」ボタンが表示されます
データ共有にオプトインすると$150分のクレジットが付与されます

注意：一度データ共有を有効にすると、無効にすることはできません。商用利用の場合は別チームを作成することをお勧めします。

それでは、獲得したクレジットを使って実際にAPIを試してみましょう！

セットアップ

まず最初に必要なライブラリをインストールします：

!pip install openai

APIキーの設定

環境変数にAPIキーを設定します：

import os
os.environ["XAI_API_KEY"] = "your_api_key"  # ここに自分のAPIキーを入れてください

基本的な使い方

シンプルなチャット呼び出し

from openai import OpenAI

# クライアントの初期化
client = OpenAI(
    api_key=os.environ["XAI_API_KEY"],
    base_url="https://api.x.ai/v1",
)

# チャット完了APIの呼び出し
completion = client.chat.completions.create(
    model="grok-2-latest",
    messages=[
        {"role": "system", "content": "あなたは親切なアシスタントです。"},
        {"role": "user", "content": "こんにちは！"},
    ]
)

print(completion.choices[0].message)

会話の履歴を含めた例

messages = [
    {"role": "system", "content": "あなたは料理の専門家です。"},
    {"role": "user", "content": "カレーの作り方を教えて"},
    {"role": "assistant", "content": "基本的なカレーの作り方をご説明します：\n1. 玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを切ります\n2. 肉を炒めます..."},
    {"role": "user", "content": "玉ねぎの切り方のコツを教えて"}
]

completion = client.chat.completions.create(
    model="grok-2-latest",
    messages=messages
)

print(completion.choices[0].message)

高度な使い方

システムメッセージの柔軟な使用

Grok APIの特徴の1つは、システムメッセージの配置が柔軟なことです：

# 複数のシステムメッセージを使用する例
messages = [
    {"role": "system", "content": "あなたは料理の専門家です。"},
    {"role": "system", "content": "できるだけ簡潔に説明してください。"},
    {"role": "user", "content": "オムライスの作り方を教えて"}
]

completion = client.chat.completions.create(
    model="grok-2-latest",
    messages=messages
)

レスポンスのストリーミング

長い応答を受け取る場合、ストリーミングを使用すると効率的です：

stream = client.chat.completions.create(
    model="grok-2-latest",
    messages=[{"role": "user", "content": "長編小説を書いて"}],
    stream=True
)

for chunk in stream:
    if chunk.choices[0].delta.content is not None:
        print(chunk.choices[0].delta.content, end="")

注意点

APIは各リクエストを独立して処理します（ステートレス）
会話の文脈を維持するには、過去のメッセージを含める必要があります
APIキーの管理には十分注意してください

まとめ

Grok APIは使いやすく柔軟なインターフェースを提供しています。このチュートリアルで基本的な使い方を理解できたと思います。

より詳細な情報は xAIの公式ドキュメントを参照してください。