EFSとは?
EFS (Elastic File System) は、フルマネージドなNFSサービスです。
- フルマネージド: AWSがEFSのインフラストラクチャを管理してくれるため、ユーザーはストレージの管理に時間を割く必要がありません。
- NFS (Network File System): Linuxなどで広く利用されているファイル共有システムです。EFSはNFSインターフェースを提供するため、Linuxインスタンスから簡単にマウントして利用できます。
特徴
- 容量無制限
- 複数のEC2インスタンスから同時アクセス可能
- 高い耐久性(イレブンナイン)と可用性(最大フォーナイン)
ユースケース
- ウェブサイトのコンテンツストレージ
- ビッグデータ分析
- メディア処理
- アプリケーションのコードリポジトリ
図解
EFSの構成要素
EFSは、「ファイルシステム」と「マウントターゲット」という2つの主要な構成要素から成り立ちます。
- ファイルシステム: ファイルを保存するための論理的なストレージ領域です。VPC内に作成され、複数のAZにまたがってデータを複製することで高可用性を実現します。
- マウントターゲット: ファイルシステムへのアクセスを提供するエンドポイントです。各AZにマウントターゲットが作成され、EC2インスタンスはそのマウントターゲットを介してファイルシステムにアクセスします。
図解
パフォーマンスモード
EFSには、以下の2種類のパフォーマンスモードがあります。
- 汎用パフォーマンスモード (General Purpose): ほとんどのワークロードに適したデフォルトのモードです。レイテンシとスループットのバランスが取れています。
- 最大I/Oパフォーマンスモード (Max I/O): 大量の小さなファイルを読み書きするワークロードに適しています。スループットを最大化しますが、レイテンシがわずかに増加します。
図解
スループットモード
EFSには、以下の2種類の スループットモードがあります。
- バーストスループットモード (Bursting Throughput): 使用中のストレージ容量に応じてスループットが自動的に拡張されます。ほとんどのワークロードに適したデフォルトのモードです。
- プロビジョニングスループットモード (Provisioned Throughput): 安定したスループットが必要なワークロードに適しています。スループットを事前に指定することで、必要なパフォーマンスを確保できます。
図解
まとめ
EFSは、スケーラブルで高可用性なファイルストレージサービスであり、複数のEC2インスタンスから同時にアクセスできます。パフォーマンスモードとスループットモードを適切に選択することで、ワークロードに最適なパフォーマンスを実現できます。