IBM Cloud k8s ライトプランを利用すると、現在は欧州パリDCにデプロイされる。 東京DCは従量制プランだけですが、デプロイされた場所に応じてbx cs コマンドの接続先を変えるには、どうしたら良いかと書いてみました。
IBM Cloud へ bxコマンドでログイン
一番充実している米国南部 ダラスDCへログインします。
bx login -u <user id> -a api.ng.bluemix.net
IBM Cloud k8s のデータセンター切替方法
LITEプランで配置されるパリDCのk8sへ接続
bx cs init --host https://eu-central.containers.bluemix.net
東京DCのk8sへ接続
bx cs init --host https://ap-north.containers.bluemix.net
米国南部 ダラスDCのk8sへ接続
bx cs init --host https://us-south.containers.bluemix.net
kubectlが利用できるまでの流れ
上記 IBM Cloud k8s の配備されたデータセンターへ接続を切り替えた後に、kubeclt を利用するまでの流れです。
1.接続先DCのk8sクラスタのリストを表示します。
bx cs clusters
2.kubectlでマスターノードへの認証情報を取得します。 必須項目として先にリストの中から目的のクラスタ名をセットします。
bx cs cluster-config クラスタ名
3.環境変数をセットして、kubectlを実行します。
前述のコマンドの表示結果をコピペして、環境変数をセットします。環境変数の値は常に同じなので、予めログイン・シェルに仕込んでおいても良いと思います。
export KUBECONFIG=/home/vagrant/.bluemix/plugins/container-service/clusters/mycluster1/kube-config-par01-mycluster1.yml
4.kubectl を実行して確認します
次のコマンドで、ノードのリストが表示されたら成功です。
kubectl get node
k8s利用に必要なソフトのインストール
順番が逆かもしれませんが、必要なソフトが入ってない場合は以下を参考にしてください。
1.bxコマンドのインストール
IBM Cloud CLI の概説 からダウンロード
2.kubectlのインストール
次のコマンドでダウンロードして、/usr/local/binへ移動します。
url -s -LO https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/$(curl -s https://storage.googleapis.com/kubernetes-release/release/stable.txt)/bin/linux/amd64/kubectl
3.csプラグインのインストール
k8sのインフラ依存の操作のためのプラグインで、bx loginした後に実行します。
bx plugin install container-service -r Bluemix
4.crプラグインのインストール
k8sのコンテナレジストリ操作のためのプラグインで、同様にbx loginした後に実行します。
bx plugin install container-registry -r Bluemix
5.プラグインのリスト表示
bx plugin list