ユーザーの負荷やアプリケーションによって実行されるタスクの数や性質などの要因によって、アプリケーションが使用するディスク領域とメモリが変更される可能性があります。 多くのアプリケーションで、使用可能なディスク領域またはメモリを増やすと、全体のパフォーマンスが向上します。 同様に、アプリケーションの追加インスタンスを実行することで、アプリケーションがユーザーの負荷や同時要求の増加を処理できるようになります。 これらの調整は、アプリケーションのスケーリングと呼ばれます。
[cf scale](http://cli.cloudfoundry.org/ja-JP/cf/scale.html)
を使用すると、トラフィックや需要の変化に合わせてアプリケーションを拡大/縮小することができます。
注意事項: この記事は、Cloud Foundry Documentaion Scaling an Application Using cf scale (last updated: December 3, 2016) からの独自の翻訳とコメントです。内容を保証するものではありません。
水平スケーリング (スケール・アウト)
アプリケーションを水平にスケーリングすると、アプリケーションのインスタンスが作成または破棄されます。
アプリケーションへの着信要求は、アプリケーションのすべてのインスタンスに自動的に負荷分散され、各インスタンスは他のすべてのインスタンスと並行してタスクを処理します。 より多くのインスタンスを追加することで、アプリケーションは増加したトラフィックと需要に対応できます。
cf scale APP -i INSTANCES
を使用してアプリケーションを水平に増強します。 Cloud Foundryは、INSTANCESと一致するようにアプリケーションのインスタンスの数を増減します。
$ cf scale myApp -i 5
垂直スケーリング (スケール・アップ)
アプリケーションを垂直に増強すると、Cloud Foundryがアプリケーションのすべてのインスタンスに適用するディスク容量の制限またはメモリの制限が変更されます。
cf scale APP -k DISK
を使用して、アプリケーションのすべてのインスタンスに適用されるディスク領域制限を変更します。 DISKは、メガバイトの場合はM、ギガバイトの場合はGのいずれかの整数でなければなりません。
$ cf scale myApp -k 512M
cf scale APP -m MEMORY
を使用して、アプリケーションのすべてのインスタンスに適用されるメモリ制限を変更します。 MEMORYは、メガバイトの場合はM、ギガバイトの場合はGのいずれかの整数でなければなりません。
$ cf scale myApp -m 1G