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CopernicusでCryptomatteを使う

Last updated at Posted at 2024-10-05

combined.png

はじめに

こんにちは。大城です。
HoudiniのCryptomatte COPの使い方にちょっと躓いたので、使い方を残しておきます。

そもそもCryptomatteとは

Cryptomatteはレンダリングパスの一つで、特定のオブジェクトやマテリアルを選択、マスク、操作するためのデータを生成します。オブジェクトごとに一意のカラーチャンネルを割り当て、コンポジティングソフトで簡単に特定要素を選択可能にします。
つまりCryptomatteがあるとコンポジットで要素ごとのマスクがしやすくなるということですね。

Cryptomatte COPはCOPでそのCryptomatteのマスクを取るノードです。

サンプルシーン

至極シンプルに、オブジェクトをいくつか並べたシーンを作りました。
image.png
Scene Graph Treeはこんな感じ
image.png

Karma Render Settings

AOVでCryptomatteの出力設定を行います。
Karma Render Settings LOPのImage Output>AOVs (Render Vars)>Extra Render VarsからCryptomatteの設定を追加します。
image.png

Cryptomatte Object Name(オブジェクトごとのCryptomatte)Cryptomatte Material Name(マテリアルごとのCryptomatte)を選択します
image.png

ファイルの拡張子はexrにしておきます
image.png

exrのマニフェストを調べる

レンダーしたexrの画像にはメタデータとしてCryptomatteのオブジェクト名が含まれます。
Cryptomatte COPでマスクを作るために、まずこのメタデータを見る必要があります。
今回はHoudiniのスタンドアロンユーティリティの1つであるiinfoを使います。
Houdiniのスタンドアロンユーティリティを使う方法はいくつかありますが、今回はHoudiniのツールバーからシェルを立ち上げます。
image.png

シェルで以下のコマンドを打ちます

iinfo -v path/to/filename.exr

するとダラララーとexrの情報が表示されます
image.png

まずこの文字列の中の最初あたりのMeta Data:を探します。
image.png

Meta Data:のインデントの中のcryptomatte/(16進数の数字)/manifest (type string)という項目を探します。
今回の私のデータはこんな感じ。これが欲しかったデータです。

cryptomatte/3ae39a5/manifest (type string):= "{"/grid1/mesh_0":"ff21a168","/rubbertoy/geo/shape":"cd53092d","/pig/geo/shape":"42f2c749"}"

Cryptomatte COP

CopNetを作り、File COPでexrを読み込みます。
Add AOVs from FileをクリックするとexrのAOVも読み込まれます。
image.png

CyptoObjectxxのピンを全部Cryptomatte COPにつなぎます。(とはいえ今回マスクしたい情報が入っているのはCryptoObject00だけですが)
image.png

ここでさっき探したマニフェストデータを見てみます。
/grid1/mesh_0/rubbertoy/geo/shape/pig/geo/shapeというキーがありますね。これがそれぞれのオブジェクトの名前です。

cryptomatte/3ae39a5/manifest (type string):= "{"/grid1/mesh_0":"ff21a168","/rubbertoy/geo/shape":"cd53092d","/pig/geo/shape":"42f2c749"}"

Cryptomatte COPのSelectionにマスクしたいオブジェクト名をカンマ区切りで入れます。
image.png

RubberToyとPigHeadがマスクされました🥳
masked.png

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