はじめに
使わず眠っていたSurfacePro2(windows8.1)を復帰させるため
Ubuntuを導入したので、その手順の紹介記事となります。
ハードウェア紹介
対象となるSurfacePro2は、2013年に発売されたタブレット型PCで
現在も新製品が販売されているMicrosoftのSufaceシリーズの1つです。
サイズが小柄な割には良いCPUを積んでいたのもあり
発売が始まったとたんに争奪戦となっていた記憶があります。
(ちょうど人気の中だった某ブラウザゲーの影響もあったそうな
持ち運びが楽なのはメリットだったのですが、その分拡張性は無いに等しく
USBポートは1つのみなので設置して使う時にはハブの装着が必須でした。
ただ排熱処理はしっかりと考えられており、排気口が背面パネルに設置され
上部へ向けて排気するので、閉じて使っても熱がこもらないようになっています。
更に排気用のファンは2つ有るため、これらも排熱する上で心強いです。
また本記事の個体は、持病の電源スイッチ不良を抱えているのでUbuntu導入後は
基本的に電源を落とさない運用を行っています。
外部モニターに接続して、クラムシェルモードで利用しているため排熱処理が
しっかりしている点は運用する上で役立っています。
UEFIの設定
Ubuntuの導入にはSecure Bootの無効化を行う必要があるので
先ずはその設定を行います。
SurfacePro2でUEFI画面に入るには、電源が入っていない状態から
音量を上げるボタンと電源スイッチを同時押しすることで可能になります。
(電源スイッチ不良を抱えているので難作業でした・・・
UEFI画面のメニューは以下のようになっています
Trusted Platform Module (TPM) [Enabled]
Secure Boot Control [Enabled]
Install Default Secure Boot Keys
Delete All Secure Boot KeysExit Setup
Secure Bootを無効化するため
"Secure Boot Control"の"[Enabled]"を"[Disabled]"にします。
設定の切り替えが住んだら、"Exit Setup"を選択しましょう。
(これらUEFI画面の操作は画面タッチでも行えます)
再起動が始まると、Windowsの起動時に赤い画面が表示されるようになりますが
これはセキュアブートを解除したことを示すものになります。
Ubuntuのインストール
セキュアブートを無効化したら、USBインストールメディアを用いての作業となります。
(USBインストールメディアの作成方法については省略します
SurfacePro2はUSB差し込み口が1つのみなので
ハブを利用しなければマウス・キーボードの有線接続とインストールメディア接続の両立が
出来ないことは注意してください。
大まかな手順としては以下となります。
- SurfacePro2をシャットダウンした状態にする
- ハブを利用し、USBインストールメディアとマウス・キーボードを装着する
- 音量を下げるボタンと電源スイッチを同時押しして、起動する
- GRUBメニューが表示されるため、「Try or Install Ubuntu」を選択する
- 画面の指示に従ってインストール作業を行う
本記事では元から入っているWindowsを削除しUbuntuを入れるため
「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択しています。
Windowsでパーティションを作成し、そこへのUbuntuインストールまでは出来たのですが
OS起動順位の設定方法がわからずデュアルブート運用は断念しました・・・
インストール後の状態
あとがき
使用感としてはSSDを積んでいるので起動が早く、メモリも8GBを積んでいるおかげで
スワップは発生せずサクサクとした操作が行えています。
発売から10年以上たっているPCですが、Youtube動画を流しながら並行して
事務作業を行うぐらいであれば問題は無さそうです。
本体背面に"Windows8.1Pro"の刻印があるが、入っているOSは"Ubuntu"という
ちょっと面白いマシンになりましたが改めて大事に使っていこうかと思います。