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[備忘録 その2] Java Silver ~Javaプログラミング基礎~

Last updated at Posted at 2024-07-09

パッケージとインポート

パッケージ

パッケージとはJavaプログラムにおいて関連するクラスやインタフェースをまとめるための仕組みです。パッケージはフォルダのようなものであり、関連するクラスやインターフェースを階層的に整理し、名前の衝突を避けることができます。これにより、大規模なプロジェクトでも管理しやすくなります。

例えば、‘com.example.myproject’ というパッケージには、‘com.example.myproject.PaymentProcessor’ や ‘com.example.myproject.TransactionManager’ などの関連するクラスが含まれます。

パッケージ化

パッケージ化は、Javaプログラムを整理し、管理しやすくするために、関連するクラスやインターフェースをまとめてパッケージに分けるプロセスです。

パッケージ宣言

各クラスファイルの先頭に、そのクラスが属するパッケージを宣言します。

package com.example.myproject;

public class PaymentProcessor {
    // クラスの内容
}

インポート文の修正

他のクラスでこれらのクラスを使用する場合、インポート文を追加してパッケージを指定します。

import com.example.myproject.PaymentProcessor;
import com.example.myproject.TransactionManager;

public class PaymentService {
    public static void main(String[] args) {
        PaymentProcessor processor = new PaymentProcessor();
        TransactionManager manager = new TransactionManager();
        // ここで processor や manager を使用する処理を記述する
    }
}

パッケージ化のメリット

1 コードの整理
2 名前の衝突を回避
3 アクセス制御
4 コードの再利用
5 チーム開発の効率化

パッケージの命名規則

1 パッケージ名は一意である必要があるため、通常は逆ドメイン名を使用します。
'com.example.myproject' のようにします。
2 パッケージ名はすべて小文字で書きます。
3 パッケージ名は関連する機能やモジュールに基づいてわかりやすい名前を付けます。

インポート文

インポート文(import文)は、他のパッケージに定義されたクラスやインターフェースを自分のクラスで使用するために宣言するものです。Javaでは、クラスを利用する際にそのクラスのパッケージを指定する必要があります。インポート文を使用することで、パッケージ名を省略してクラスを使用することができます。

import com.example.myproject.PaymentProcessor;
import com.example.myproject.TransactionManager;

public class PaymentService {
    public static void main(String[] args) {
        PaymentProcessor processor = new PaymentProcessor();
        TransactionManager manager = new TransactionManager();
        // ここで processor や manager を使用する処理を記述する
    }
}

この例では、'PaymentProcessor 'と'TransactionManager 'のパッケージをインポートしており、それぞれのクラスをインポート文を使用して指定しています。

importキーワード

Javaプログラムでほかのパッケージに定義されたクラスやインターフェースを使用するために使用されます。
これにより、完全修飾名(パッケージ名を含むクラス名)を使わずに、クラスを利用できるようになります。

1 単一クラスのインポート
特定のクラスをインポートする場合、次のように記述します

import com.example.myproject.PaymentProcessor;

public class PaymentService {
    public static void main(String[] args) {
        PaymentProcessor processor = new PaymentProcessor();
        // PaymentProcessor クラスのインスタンスを使用する
    }
}

2 複数クラスのインポート
同じパッケージ内の複数のクラスをインポートする場合、ワイルドカード(*)を使用してまとめてインポートできます。

import com.example.myproject.*;

public class PaymentService {
    public static void main(String[] args) {
        PaymentProcessor processor = new PaymentProcessor();
        TransactionManager manager = new TransactionManager();
        // 複数のクラスを使用する
    }
}

ワイルドカードを使用すると、そのパッケージ内のすべてのクラスがインポートされますが、サブパッケージのクラスは含まれません。

3 静的インポート
静的メソッドや静的フィールドをインポートする場合、'import static'を使用します。

import static java.lang.Math.PI;
import static java.lang.Math.sqrt;

public class MathExample {
    public static void main(String[] args) {
        double radius = 5.0;
        double area = PI * sqrt(radius);
        // 静的メソッドとフィールドを使用する
    }
}

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