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基盤地図情報をShapefileに変換する(要Windowsマシン)

Last updated at Posted at 2019-06-15

#基盤地図情報とは
 国土地理院が製作している地形図を電子データ化したもの。
 特に地図上に描かれる情報(等高線や道路、建物など)をベクトルデータ化した基本項目はデータとして使いやすい。
 この他に数値標高モデル、ジオイド・モデルがある。

#基盤地図情報を利用するまで
##ダウンロード
 国土基盤情報は国土地理院のサイトからダウンロードする。
 ダウンロードしたい情報を選びファイル選択をクリックする。
 ダウンロードする範囲は、都道府県、市町村といった行政界の他、全国を碁盤の目に区切ったメッシュで指定できる。
 まあ普通の事務屋さんがこういう情報を使いたい場合、行政界単位で選ぶと思う。でも、市町村単位で選ぶと、その市町村が含まれているメッシュ全部をダウンロードすることになる。
 ダウンロードファイルリストのページでは、何か理由が無い限り「全てチェック」をクリックして「まとめてダウンロード」しておくのが無難でしょう。
 ダウンロードは誰でもできるが、ユーザー登録が必要となる。未登録の場合、登録してからダウンロードとなる。
 続いて使用目的等のアンケート画面になるので、思うところがあれば記入しておく。
 ダウンロードする際、地図データの他に「基盤地図情報ビューワ(以下、FGDV)」というソフトウェアも下ろしておく。これはデータ変換のために必要となる。
 また、基盤地図情報は随時更新されていくのでダウンロードする際は、ダウンロード日時がわかるようにしたほうが良い。
##データの解凍・読み込み
 どうも基盤地図情報とFGDVは対応しているものらしい。というのも、同時期にダウンロードしたFGDVで無いと基盤地図情報を開けなかったことがことがある。
 ダウンロードした基盤地図情報は一つのZipファイルにまとまっている。
 FGDVもZipファイルになっているので、まずFGDVを解凍する。fgdv.exeが変換のためのソフトウェアで、特にインストールなどは要らない。クリックするだけで起動する。
 起動すると、「新規プロジェクト作成」というダイアログが開く。
image.png
 【追加】というボタンをクリックし、一緒にダウンロードした基盤地図情報(PackDLMap.zip)を読み込ませ【OK】をクリックする。
 解凍しながら地図を描画し始めるので動作完了まで結構時間がかかるので待つこと。
##データ変換
 基盤地図情報はJPGIS2014(XML)というxmlベースのファイルフォーマットになっていて、そのままではqgisなどのGISで利用できない。最近のqgisでは読み込めるとの話も聞くけど、Shapefile形式に変換しておいた方が使い勝手が良い。
 この変換作業には、大変時間がかかるので、fgdvの描画関係の設定を変えておく。
 【設定】をクリックすると、次のダイアログが開く。
 image.png
 【表示設定】をクリックすると次のような項目があるので、行政界のみを再描画の対象にする。
 これをしないと操作をするたびに全ての内容を書き換えようとするので、操作性が極めて悪化する。
image.png
 これをすると次のような表示になる。
image.png
 【エクスポート】から【エクスポート】を選択する。
 変換種別でShapefileを選択し、「全データ領域を出力」を選択する。
image.png
 これで選んだ全域が変換される。
 「直角座標系に変換」は、そのままにしておいた方が便利。これは地図上の位置を原点からの距離で示す「平面直角座標系(またの名を公共座標系)」に変換することを現していて、これを外すと緯度経度方式になってしまう。
 平面直角座標系にしておくと、地図上の距離をそのまま「m単位」で計れる。
 さて、変換作業は、秋田市くらいの地図で数時間はかかる。
 fgdvは変換中、操作すると「応答無し」という状態になってしまうが、気長にそのまま放っておくこと。
 私の経験では、等高線、建物のデータ変換にとても時間がかかっているようだ。
と思ったら、今日は十数分で変換できた。
##試しに表示
 背景地図に地理院地図の1960年代の空中写真を設定し、その上に建物の外周線を表示してみる。
image.png
 現在、秋田駅周辺の地図だが、建物がオレンジ色の線で表示されている。
 アルヴェのあるあたりに、扇形車庫と転車台が見える。
 秋田駅の東側は、この五十年で随分と変わってることがわかる。

#その他
 qiitaにスクリーンショットを貼れることに気がついた。画面があると説明しやすい。

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