初めに
InstanaはIBMが提供するAPMソリューションです。エージェントを導入することで自動的に監視を開始し、ダッシュボードでメトリクスデータを確認できます。
Instanaの特徴は主に以下の3つです。
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導入の容易さ
エージェントを入れると自動的に稼働しているテクノロジーを検知して必要なセンサーをロードするのでエージェントの構成が不要 -
アプリからインフラまで1つのダッシュボードで監視
別のツールを使わなくてもInstanaだけでさまざまな監視対象をカバー(Webサイト、アプリケーション、コンテナ、インフラ) -
問題の根本原因をAIが自動解析
Instanaでは監視対象に問題が発生した際はそれをイベントとしてアラートをあげ、その根本原因も解析しダッシュボードに表示する
このような機能が提供されており、特別なスキルがなくても簡単に操作できるのがInstanaのいいところです。
この記事ではInstanaをOpenshiftクラスターに導入する手順を解説します。
前提条件
今回の導入に必要なものは以下の通りです。
- Red Hat OpenShiftクラスター
- Instanaライセンス
導入のレベル感の参考として筆者のスペックはこんな感じです。
- プログラミング未経験、 ターミナルもほぼ触ったことない
- IT企業入社1年目
こんな超初心者でもできるくらい簡単です。
InstanaのOpenshiftクラスターへのインストール手順
※Openshifの操作にはOpenShift CLIのインストールが必要です。インストール方法はこちら
1 .まずはターミナルで管理対象クラスタにログインします
oc login
2 .Instana-agentプロジェクトを作成します
oc new-project instana-agent
3 .Security Context Constraint (セキュリティ制約)の設定
instana-agentのサービスアカウントにpriviledged権限を与えます。
oc adm policy add-scc-to-user privileged -z instana-agent
4 .ここからはOpenshiftのwebコンソールを使って作業していきます。
管理対象クラスターのwebコンソールを開き、左のメニューからOperatorを選択しInstana Agent Operatorをインストールします。バージョンは一番新しいもの(今回は2.0.3)を選択します
インストール時の設定はデフォルトのままで大丈夫です。
導入が完了するとインストールされたOperatorにInstana Agent Operatorが表示されます。
5 .Operatorが準備できたらエージェントを導入していきます。
Operatorの詳細画面を開き、InstanaAgentの作成をクリックします。
YAMLビューを選択し、サービス・エンドポイント、サービス・ポート、アプリケーション・キーを入力します。zoneやclusterの名前も任意の名前に変更可能です。サービス・エンドポイントやアプリケーション・キーの情報はInstanaのダッシュボード上で確認できます。
6 .必要な情報をYAMLビューで入力したら「作成」をクリックします。エージェントがデプロイされます。
正しく導入できたかを確認するにはPodの画面を確認します。ワーカーノードの数だけエージェントが表示されていれば大丈夫です。(画像は3ノードなので3つエージェントが入っています)
これでエージェントの導入は完了です。
最後に
ほとんどGUIベースで導入できる上に必要な作業も少ないので簡単に導入できました!
Instanaを検討されている方や試しに導入してみたい方はこの記事を参考にぜひ試してみてください。