はじめに
Autopilot for everyoneはUiPathが2024.10として正式リリースされた機能で、Attendedロボットを実行するためのデスクトップアプリケーションであるAssistant上に実装された機能です。
今回はこのAutopilot for everyoneでいくつかのユースケースを実際に試してみました。
今週の予定を取得してみる
さっそくこのAutpilotを触ってみたいと思います。
このAutpilotにはマイクロオートメーションと呼ばれるAPIベースの事前登録されたオートメーションがあり、その範囲内で便利な自動化ができると思いました。
今回はOutlookのカレンダーから今週のスケジュールを取得してみたいと思います。
クリックすると、コネクションを接続する画面に遷移するので、Connectをクリックします。
接続されると、Autpilotの画面が更新されマイクロオートメーションが呼び出されたので実行ボタンを押します。
週報を作成して、上司に送ってみる
先ほどの予定の取得を応用して、週報を作成して上司に送ってみることにします。
ではこれをもとに週報を作成していきたいと思います。以下のようなプロンプトを今回は使ってみます。Autopilotの中で 「@」を入力することで宛先が指定できる便利な機能もあります。
そして、その内容をもとにメールの下書きを作成するマイクロオートメーションが立ち上がり必要な情報が自動的に入力されていますね👀 実行を押してみます。
Outlook上に下書きが作成されています。あとは編集して送るだけです。とても便利な機能ですね!
勤怠入力をしてみる
勤怠入力って面倒でついつい忘れたりしますよね?場合によっては二段階認証であったり、勤怠入力するまでに何ページもクリックしてようやく入力できるなど。
今回はAutopilotを通じて勤怠入力を代行してもらおうと思います。
マイクロオートメーションを探してみても、勤怠入力のものは見つからなかったでの、カスタムオートメーションという自身で作成したものを実行することにします。
すると事前に登録しておいた、カスタムオートメーションが呼び出され自動的に日付、日時が入ります。
実行ボタンを押すだけで、勤怠入力完了です。とても簡単でした!
経費精算をやってみる
経費精算もすこし面倒ですが日常的に発生する業務ですよね。
今回はこちらの領収書を利用してみることにします。
こちらの情報を登録するオートメーションはカスタムオートメーションとして事前に設定を行いました。
それではAutopilotにこの領収書をアタッチして、経費申請を行ってもらいます。
Autopilotが領収書の画像を分析して、経費申請のカスタムオートメーションの引数に自動的に項目を入力してくれました。
RAGを使って専門的な問い合わせの回答を作成してみる
Autopilot for everyoneはRAGの仕組み(コンテキストグランディング)も簡単に利用することができるので、以下のようなコンタクトセンター業務の過去の問い合わせログを利用してみます。
このログをAutopilotから参照できるように設定したうえで、問い合わせ内容から回答の下書きを作成してもらうように依頼してみます。
コンテキストグランディングを使用して、以下のように過去の問い合わせログを参考情報として正しい回答を生成してくれました。またソースもちゃんとリンクされてますね。
おわりに
今回Autopilot for everyoneを簡単に試してみましたが、まだまだ様々な使い方がありそうです。
ChatGPTのような生成AIのチャットボットはたくさんあると思いますが、生成AIで生成した結果をオートメーションと組み合わせて自動化する、画像の分析とオートメーションを組み合わせるなど今までで難しかったことが簡単にできる、そして技術的な知識がなくても誰でもこのツールを使えるのがAutopilot for everyoneの強みだと思い出しました。
Automation Expressライセンスなどのユーザーライセンスを活用すると、無料で始めることができるのでぜひお試しください。