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統計検定2級を受けてみた件

Last updated at Posted at 2022-10-17

統計検定2級を受けてみた件

冒頭にもある通り,統計検定2級を受けてみた.

・なぜ受けようと思ったのか
・受験結果
・試験・勉強での注意点とか

などを,今後統計検定を受けようか考えている人,あるいは受ける予定の人が
この記事を見て参考になればいいなと思い,記録に残す.

なぜ受けようと思ったのか

別に大した理由はない.以上.

というのも寂しいので(実際そうなのだが),一応どういう考えがあって
試験を受けることを決めたのか,簡単に書く.

私は現在学生であり,研究活動に勤しんでいる.
その際,避けては通れないのが「検定」とか,「有意差」とか,「P値」とかである.

統計検定を受けたあとなのに,こんなに乱暴にまとめていいのか,とは思うが,
研究で扱う「検定」とは,簡単に言えば,
「それって本当に効果があるって言えるの?」「差があるって言えるの?」「偶然じゃないの?」
と言われないために行うものである.

まあ,初めて統計に触れた学生ならこのような理解の人が大半であろう.
別にその理解でも,正直,学部生を卒業することはできると思う.多分…

ただ自分としては,(統計学を専門的に学ぶ課程に所属していないが,)
「なぜ(統計的に)有意な差がある」と言えるのか,とか,「いくつも検定を行わないほうがいいのはなぜか」
など,研究で扱う以上の統計学の知識に対し,興味・関心を持ち,勉強をすることを決めた.

まあ,こんなところである.

受験結果

結果的に2回受ける羽目になった.
(つまり1回目は落ち,2回目で合格した)

1回目は52点,2回目は62点である(ギリギリ! 合格点は60点)
まあ,受かればこちらのもの.

2度の受験とその過程の勉強を通じ,これを意識してると良かったんじゃなかろうか,
と思ったことを,次の項に書く.

試験での注意点・勉強での注意点とか

①勉強の教材

私が利用した教材と,使ってみた感想を記述.

・日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎
▶基本的に必要な知識はすべて載っている(当然といえば当然).ただ,説明がわかりにくい部分もあったので,
それを補うべく「統計WEB 統計学の時間(WEBサイト)」をよく利用した.

・日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集(2018〜2021年)
▶一番初めにこの問題集を手を付けることをおすすめする.そうすることで,
統計検定2級の難易度や,問題で出題される内容がつかめる.
実際,知識0の状態から一番初めにこれに手を付けたため,何を勉強すればよいか分かった.

・日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集(2016〜2017年)
▶正直やらなくてよかった.わざわざAmazonで取り寄せたのだが,
難易度が本番(CBT)に比べ優しく,手応えが無い.
▶2018〜2021年の問題集のみで十分.

・統計WEB 統計学の時間(WEBサイト)
▶極力お金をかけない場合,(1つ目の紹介した参考書を買わずに)このサイト一つで十分勉強できる,
というくらい内容が充実したサイト.
説明も丁寧で,なおかつ結論だけで終わりではなく,証明やコラム要素も絡められており,理解が促された.

②実際のCBTテストの注意点 -その一:メモ 編-

一度目の受験で戸惑ったのが,「ラミネート加工されたメモ用紙」と「ペン」が計算用紙として渡された点.
これは統計検定の申し込みサイトにもちゃんと書かれているのだが,一体何のことかわからず当日を迎えた.

ペンのキャップを閉めずに置いておくと,かすれてしまい,うまく書けずに焦りが出た.
また,自分の字が汚くて読めないということもあった(自業自得).
よくある紙とボールペン,というスタイルではないので,注意すること.

③実際のCBTテストの注意点 -その二:時間配分 編-

時間配分が,問題集でやったときと(個人的に)少し変える必要があると感じた.

というのは,問題集は紙なので,どこにどんな問題があるのかがわかり,
うまくタイムコントロールしやすい.

ただCBTの場合,パラパラとめくれるわけではないので,飛ばすかどうかの判断に迷いがあった.

ちなみに2度受けてみて,おそらくどこにどんな問題があるのかはどちらも大体一緒で変わらなかった.
最初にデータの特徴とかを見る(中央値とか,ヒストグラムとか)問題が出てきて,
次に期待値とかを計算する問題が出てきて,
最後の方に検定をする,という流れだった.

この時自分が思ったのは,勉強で利用した問題集と,出てくる問題のジャンルの順番は同じなのだが,
CBTテストの方は,「検定」の問題文の長さが桁違いに多く感じられた.(個人的にここが一番の注意点!!!)

ここから言えることは,最初の方の問題(ヒストグラムとか,期待値の計算とか,確率の計算とか)はかなり早めに解き,
検定のために時間を残すということが大事である.
▶20問解いたあたりから検定が出てくるが,検定のセクションに,90分のうちの半分の45分を当てるくらいが良いと思った.
▶逆に言えば,最初の20問くらいを40分〜45分くらいで解き,半分以上の時間を検定に費やしたいと思った.

④勉強のこと

長々と述べたが,結局勉強する流れとしては,問題集でどんな問題が出るのかを把握し,
わからないところを参考書などで確認する,という流れであった.

CBT試験では過去の問題集のものと比べ,検定関連の問題文は多く感じたが,
難易度自体は同じである.

なので,わからないところ・曖昧な理解のところをなくして
試験に臨むことができれば,合格できると思う.

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