便利なエイリアスである、ll
コマンドをMacOSで使えるようにしました。
本記事での前提
-
ターミナルはMac標準
-
シェルは
bash
(以下ならOK)
$ echo $SHELL
/bin/bash
/bin/zsh
は本記事では取り扱いません。.zshrc
に反映させるかシェルをbash
に変更するかになると思います。
参考:Macでzshからbashへ戻す方法(Catalina)
手順
-
.bashrc
を修正する -
.bash_profile
を修正する - sourceコマンドで設定内容の反映
詳細
1. .bashrc
を修正する
vimでホームディレクトリ(~)にある.bashrc
を開きます。
(sudo
コマンドでスーパユーザとしてコマンドを実行しているので、パスワードが要求されます)
$ sudo vim ~/.bashrc
以下を追加し、ファイルを上書き保存(:wq)して終了します。
alias ll='ls -la'
(簡単なvimの使い方)
-
i
: インサートモード⇄esc
でノーマルモードの切り替え -
:wq
: ファイルを上書き保存して終了 -
:q!
: ファイルを保存せずにvim終了
参考:すぐわかる!viの保存と終了の方法【Linux基礎知識】
今回はls
のオプションに-l
と-a
をつけました。-F
をつける方も多いみたいです。
(lsオプション要約)
-
-l
: ファイルの詳細表示 -
-a
: すべて表示(.bashrcや.git等の設定ファイルも表示) -
-F
: ディレクトリに/
、実行可能ファイルに*
を付加する
2. .bash_profile
を修正する
vimでホームディレクトリ(~)にある.bash_profile
を開きます。
(一度エイリアスを作られたことがあれば、この手順は必要ないと思います。)
$ sudo vim ~/.bash_profile
以下を追加し、ファイルを上書き保存(:wq)して終了します。
source ~/.bashrc
3. sourceコマンドで設定内容の反映
sourceコマンドで設定内容を反映させます。
$ source ~/.bash_profile
結果
ll
コマンドが使えるようになりました。
上手くいかないときは一度ターミナルを閉じてから開き直してください。
もちろんll
だけでなく、他のエイリアスの作成も同様の手順でできるので自分にあったエイリアスを作成する参考にしていただけたらと思います。
user-MacBook-pro:~ user$ ll
total 408
drwxr-xr-x@ 40 user staff 1280 2 18 11:21 .
drwxr-xr-x 6 root admin 192 8 3 2020 ..
-r-------- 1 user staff 7 7 14 2020 .CFUserTextEncoding
-rw-r--r--@ 1 user staff 34820 2 16 17:50 .DS_Store
drwx------ 11 user staff 352 2 17 13:07 .Trash
drwxr-xr-x 15 user staff 480 11 11 15:22 .atom
-rw------- 1 user staff 49822 2 17 16:56 .bash_history
-rw-r--r-- 1 user staff 83 2 1 17:46 .bash_profile
(省略)
参考
お世話になりました。
【Linux】エイリアスの設定方法
Macでzshからbashへ戻す方法(Catalina)
すぐわかる!viの保存と終了の方法【Linux基礎知識】