型の違い
timestamp
とdatetime
は両者とも日付と時刻を扱うデータ型だが、用途に違いがある。
〇結論
timestamp
:UTCベースの一貫性が重要な場合に最適。
datetime
:特定のローカルタイムをそのまま保存する必要がある場合に最適。
1.格納方法と範囲
✧timestamp
・範囲
1970-01-01 00:00:01 UTC
~2038-01-19 03:14:07 UTC
・格納方法
UTC(協定世界時)に基づいて格納され、DBのタイムゾーン設定に応じて表示される。
・自動更新
MySQLではtimestamp
型のカラムはでデフォルトで自動的に現在のタイムスタンプを設定したり、更新できる。
✧datetime
・範囲
1000-01-01 00:00:00
~9999-12-31 23:59:59
・格納方法
ローカルタイムゾーンで格納され、データベースのタイムゾーン設定に影響されない。
・自動更新
MySQLのdatetime型はデフォルトでは自動的に現在の日時を設定したり更新したりすることはできないが、トリガーやアプリケーションロジックを使って同様の動作を実現することは可能。
2.タイムゾーンの取り扱い
✧timestamp
・タイムゾーンを持たない環境でもUTCとして扱われる
・DBが異なるタイムゾーンに移動しても、同じUTC時刻を保持し、クエリを実行する環境のタイムゾーンに合わせて変換される。
✧datetime
・タイムゾーンに非依存で、格納された値がそのまま表示される。
・タイムゾーン情報を持たないため、異なるタイムゾーンに移動しても格納時のローカルタイムとして解釈。
3.使用ケース
✧timestamp
・DBのサーバータイムゾーン設定に基づいて時刻が変わる可能性があるため、グローバルに一貫した時刻を保持したい場合に使用。
・ログやイベント記録、トランザクションのタイムスタンプなど、UTCに基づいた時刻管理が重要な場合に適している。
✧datetime
・固定された時刻を保持したい場合に使用。特定のタイムゾーンの日時をそのまま保存する必要がある場合に適していいる。
・将来のイベント予定やスケジュール管理など、具体的な日時をそのまま保持する必要がある場合に使用される。