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【JavaScript】 変数とスコープについて。

Last updated at Posted at 2019-10-14

##概要
var、let、constの3種類の違いと、それぞれのスコープ内の挙動に関してまとめました。
先に押さえておきたい部分を説明した後に、スコープの説明に入ります。

##目次

  • 変数
    • 変数宣言
      • 変数宣言の種類
  • 初期化と代入
    • 初期化
    • 代入
  • スコープ
    • スコープの種類
      • グローバルスコープ
      • ローカルスコープ
        • 関数スコープ
        • ブロックスコープ
    • スコープチェーン

##変数

扱いたいデータを格納し、何度でも再利用できるオブジェクト。

###変数宣言

変数をプログラム上に定義すること。

####変数宣言の種類

変数宣言には以下の種類が存在し、それぞれ挙動が異なる。

#####var(バー)

古くから使われているお馴染みの変数宣言、jQueryのサンプルなどもほとんどvarが使用されている。
実案件でも世に溢れているので必ず理解していないとまずい。

#####let(レト)

ES6から登場した変数宣言、代入可能なのでvarに近い感覚で使える。

#####const(コンスト)

ES6から登場した変数宣言、再代入不可なので、定数の感覚で使える。
※let、constはES6だけどIE11に対応しているのでそのまま使用できる。

##初期化と代入

###初期化
変数宣言と同時に、値・文字列を代入すること。

var x = 0;

###代入
すでに定義されている変数に、値・文字列を格納すること。

var x = 0;
x = 1;

####varにおける注意点
初期化が何度でも可能であるので、代入と混乱しないように注意したい。

#####■間違い

var x = 0;
var x = 1;

このように初期化して上書きしてもエラーにならない、これをlet、constで実行するとエラーになる。

#####■正しい

var x = 0;
x = 1;

##スコープ

定義した変数を参照できる範囲。

###スコープの種類
グローバルスコープとローカルスコープが存在する、さらにローカルスコープとして関数スコープとブロックスコープが存在する。

####グローバルスコープ
scriptタグ内の最も外側のエリア、ここで宣言された変数はwindowオブジェクト直下に格納される。
このエリアに定義されている変数をグローバル変数と呼ぶ。

var x = 0;
console.log(window.x);
// 0

####ローカルスコープ
グローバルスコープの内側で、より参照範囲を絞ったスコープ。
ローカルスコープとして関数スコープ、ブロックスコープが存在する。
このエリアに定義されている変数をローカル変数と呼ぶ。

####関数スコープ
関数内に存在するスコープ。

function myFunc() {
	var x = 0;
	console.log(x);
	// 0
};
myFunc();
console.log(x); // ReferenceError

#####引数がある場合の注意点

関数において、引数はローカル変数である。
外側のスコープを見ているのかと思えば、引数がある場合は同スコープ内の変数として扱われるので注意。

var x = 0;
function myFunc(x) {
  console.log(x);
};
myFunc(1);
// 1

####ブロックスコープ
ブロック内に存在するスコープ
※変数宣言はlet、constのみ対応。

{
	let x = 0;
	console.log(x);
	// 0
}
console.log(x); // ReferenceError

varはブロックスコープに対応していない。

{
	var x = 0;
	console.log(x);
	// 0
}
console.log(x);
// 0

#####ローカルスコープ内での変数宣言対応を一覧表にしました。

######関数スコープ

var let const

######ブロックスコープ

var let const
×

※スコープに適応している場合○、しない場合×

#####例外ケース
for文の()にもローカルスコープに等しい挙動がある、for文のブロック外からは参照できない。


for(let x = 0;x < 10;x++){
	console.log(x);
	// 0〜9
}
console.log(x);
// ReferenceError

###スコープチェーン
スコープチェーンとは、複数生成されたオブジェクトに対して、それらの順序をリスト化したものである。
生成されたオブジェクトにスコープが存在するので、変数はどの順序で参照していくのか仕組みを理解する必要がある。
スコープチェーンの仕組みを知らないと、特にスコープがネストされている際に変数の参照を正しく判別できない。

以下のコードと文脈で説明します。

function outerFunc() {
  var x = 0;

  function innerFunc() {
	var z = 2;
    console.log(x);     
    console.log(y);
    console.log(z);
  };
  innerFunc();
};

var y = 1;
outerFunc();
// 0
// 1
// 2
  • xはinnerFunc内を探したが、存在しなかったので一つ上のouterFunc内を探しに行き拾えた。
  • yはinnerFunc内、outerFunc内を順に探したが存在しなかった、次にグローバルスコープ内を探しに行き拾えた。
  • zはinnerFunc内に存在したのでそのまま拾えた。

このように近くのスコープから順に辿り探していく仕組みである。

以上となります、ご覧戴きありがとうございました。
間違い等のご指摘あれば、よろしくお願いします。

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