未経験からエンジニアで、初めからフルリモって実際どう?
おかげさまで、未経験からエンジニアに転職してもうすぐ1年が経ちます。
今年お世話になった方々、改めて有難うございました。
さてさて、私は転職当初からフルリモートで働いています。
フルリモで働いていることを伝えると、転職活動中の方や、内定先がフルリモートに決まった未経験エンジニアから「やっていけるでしょうか」「どんな人が向いてますか」と質問をもらうことも多いです。
そこで、今回は良く頂く質問に対して個人的見解をまとめてみようと思います。
つまりポエムです。
未経験者がフルリモートでエンジニアをやるのは可能ですか?
可能です。なぜなら、私も実際に未経験からフルリモートでエンジニアをやれているからです。
また、コロナ禍に就職されたスクールの先輩方は、皆さんフルリモートでエンジニア人生をスタートされています。コロナ禍終了後、出社されている方もいれば、そのままフルリモートで地方から仕事をされている方も多いです。
そういった方々にお話を伺うと、もちろん先輩に質問するタイミングが難しい、などの声はありましたが、コロナどうこうは関係なく、今から未経験で入るとしても同じように働けるだろうと言うお声が多かったです。
可能かどうかだけで言えば、可能です。
未経験者がフルリモートでエンジニアをやるのはやめた方がいいですか?
これは、2つの観点があります。
- あなたが、フルリモートに向いている人か
- あなたの所属する企業が、フルリモートに向いているか
私が企業について語るには、根拠や知識の足りない話になりそうなので、今回はどんな人がフルリモートに向いているかを考えてみたいと思います。
1.フルリモートに向いている人
報連相ができる
当たり前だと言われるかもしれませんが、実際にフルリモで働いていて、これが絶対条件だと個人的には思います。
出社する場合でも関係なく必要な能力ではありますが、他人の目が無いリモートでこれが無い場合、マネジメントやメンターの介入が遅れます。また、リモートはコミュニケーションの機会もリアルより大幅に減るため、一度すれ違いが起こると大きな問題やチーム内に支障が起こりやすいです。
例えば弊社の場合、業務について報告と相談をするのは朝10時から30分程度のミーティングだけです。全員のissueの進捗状況や困っていることが無いかを確認します。
それ以外は基本的に一人で実装を進めます。
さて、その間に困ったこと・詰まっていることがあったとき、あなたはどんな行動を取るでしょうか。
もしくは、自分の実装によるインシデントを発見したときはどうでしょうか。
自分ではなく、メンバーが困っていたらどうでしょうか。
YouTubeが見たくなったときはどうでしょうか。
他のメンバーはどうしているのでしょうか。
何を誰に報連相すれば良いのでしょうか。
周りを見渡しても誰もいません。唯一、SlackやGoogleカレンダーでメンバーの今日の予定を察することができます。
あなたは家に一人のとき、どんな行動を取って、何を優先するでしょうか。
......なんだか、不安になりませんでしたか?
今あなたが感じた「なんだか不安」という不安感は、働き始めたあなたに対してのメンバーやマネージャーの最初の評価です。
この不安感の原因には、業務についてよく知らない、自分の力量が分からない、などさまざまな理由があります。しかし、一番根本的な原因となる問題は、あなたとメンバーがお互いについてを良く知らないことです。
未経験から転職して働き始めたとき、あなたやメンバーがどんな人で、何を考えて、どう行動するのかを理解することが、最初のハードルになります。
リモートは、この相手との信頼関係を築くコミュニケーションの機会が圧倒的に少ないです。人間は、顔を見て今日の天気の話をしただけでも相手への緊張感は下がり理解度が上がります。
「報連相ができる」と一言で言いましたが、リモートの場合は、この機会を自ら作り、適切にコミュニケーションや会話をする必要があるのです。自分の考えをきちんと伝え、素直に困ったこと・嬉しかったこと・やりたいことなどを開示し、自分からコミュニケーションを取れる人が「報連相ができる」人です。
「サポートは必要だが、この人なら放っておいても安心」とメンバーから信頼される努力ができない人は、リモートに向いてないと思います。
新卒がフルリモートに向かないのは、この周囲の安心感を得るのがどうしても最初は難しいこと、仕事上のやり取りが身につく前にフルリモートをする事で失敗を相談できなかったり孤立するからです。
逆に言えば、新卒でもバイトやインターン、研究室、部活などの経験からこれが備わっている人は最初からフルリモートできるのではないかなと思います。
前職が営業だった経験から、転職など新しい集団に入った最初の1ヶ月にどんなことすれば良いのかをまとめた記事があります(タイトルはRUNTEQについてですがその中で"組織で必要とされる人材になる行動指針"について考えた記事です)。
お互いについてを良く知らないことがなぜハードルになるのか、具体的にどんな行動をすれば良いのか参考に知りたい方は覗いてみてください。
自分で自分をコントロールできる
これも、社会人として必要な力かと思いますがフルリモートの場合はもっと切実に健康面でこれが必要だと実感しています。
一日中家にいるので、自分の健康状態・精神状態を把握しづらいのです。
人と話していてイライラする
今日はなんだか歩くと息切れする
前向きな気持ちになれない
日常の中で、些細な身体のサインがあるかと思いますが外に出たり人と接する時間が少ないのでこのサインを見過ごしがちです。
また、外に出ないことで、だんだんと慢性的な疲労感や疲れを感じ始めます。やばい。
さらに言えば、外に出ていればスタバでマックしたり、マクドでマックしたり、色々と気分転換の機会がありますが、フルリモートだとその機会も意識的に取らないといけません。
- 自分がどんな状態の時に疲れているのか知っている
- 自分が疲れている時の気分転換の方法を知っている
かどうかは非常に重要だと思いました。多分、これが下手だと長期的に病むか・死にます。私は身の危険を感じております。
余談
最後にする話ではないのですが、フルリモートで働いてみて見つけた健康面のメリットは自由に気兼ねなくトイレに行けるのでお通じが良くなったことです。便秘の人にはおすすめです。共感してくれる人がいると嬉しいです。
フルリモ向いてる要素は、他にも色々あると思いますが、私が実感しているフルリモート1年目の感想は、特に上記2点かなと思います。
皆さんが思う、フルリモートに向いている資質があればぜひコメントで教えてください。