目次
- 概要「JP1/AJS3のEAPジョブが異常終了(KAVU4550-W)する」
- 原因「作業環境と実行環境のJP1インストールパスが異なる」
- 調査方法「ajsprintコマンドを利用してパラメータを確認する」
- 対応「1.パラメータ修正 2.インストールパス修正」
■概要
JP1/AJS3のEAP(Enterprise Applications)を利用してSAPでジョブをバックグラウンド実行させようとすると、ジョブが異常終了する。
[エラーメッセージ]
KAVU4550-W エージェントに実行ファイル(C:\Program Files\Hitachi\JP1AMR3\Program\jr3bjsub.exe)がありません
■原因
作業環境のJP1(JP1/AJS3 View)インストールパスが、実行環境のJP1(JP1/AJS3 Manager)インストールパスと異なっている。
作業環境:"C:\Program Files\Hitachi"
実行環境:"C:\Program Files(x86)\Hitachi"
これにより、作成したSAPジョブのパラメータが、以下のようになった。
sc="C:\Program Files\Hitachi\JP1AMR3\Program\jr3bjsub.exe"
実際にはjr3bjsub.exe(バックグラウンドジョブを実行させるexe)は"Program Files (x86)"内に保存されているため、「実行ファイルが存在しない」エラーが発生する。
■調査方法
ajsprintコマンドでジョブ定義を出力し、"sc="から始まるパラメータを確認する。
[コマンド]
ajsprint -a -F [スケジューラーサービス名] [ユニット名]
例:ajsprint -a -F AJSROOT1 /jobrgroup/jobnet
■対応
- 誤りのあるジョブのパラメータを修正する
- 作業環境のインストールパスを実行環境に合わせる(再インストール)