どうもこんにちは。MEMEMIYAです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は12月頭に肺炎になってしまったのですが、ようやく治ってきました。健康の大切さを痛感する日々です。
そんな療養期間中ですが、VJアドベントカレンダーに予約していたことを思い出しました。
今回はタイトルのように『「VJを初めてやるが、曲のジャンルは何が良いのか?」という問いに対する個人的なおすすめ』という記事を書くことにしました。
なぜこの記事を書いたのか
最近、嬉しいことに周りでVJブームが起きているようで、未経験者の方々にレクチャーする機会が増えてきました。多分5人以上にレクチャーしてます。
その中で特によく聞かれるのが
「DJ側から"流してほしいジャンルがあれば教えてほしい"と言われたけど、何て答えれば...」
「曲やジャンルの知識がなくて、何を選べば良いか分からない」
「初心者に向いているジャンルってありますか?」
という質問です。
基本的には、その人の好きな曲のジャンルから始めるのが一番だと思っています。ただ、参考になる具体的な情報があれば、より選びやすいのではないかと考えました。
そこで今回は、私の(まだ浅いですが)経験をもとに、いくつかおすすめジャンルをピックアップして、合いそうなVJの表現方法と魅力をまとめてみることにしました。なお、この記事ではプリレンダVJを想定して書いています。
目次
1.自己紹介
2.トランス系VJ
3.ハードコアVJ
4.Future系/Kawaii系VJ
5.おわりに
自己紹介
普段はCGを制作している大学3年生で、趣味でVJ活動をしています。
VJ歴は約2年。(ただし、3ヶ月に1回程度しか活動していない時期もある)
活動拠点
VRChat:メインの活動場所
リアルイベント:不定期で参加
Cluster:今週末に初参加予定!
使用環境
TouchDesigner,
Resolume
サブツール:Sound2light,YoutubeToSpout
初心者時代はSSSVJToolを使っていました(当時はSynapseRackがリリースされていなかった)。VJ入門に最適でした。Sainaさんありがとうございます。
VJジャンル
EDM全般やってます。
特にハードコアやFutureCore系が得意です。
最近はHipHopやBigroomにも挑戦中。UKgarageも大好きです。
ブッキング
現在は肺炎の療養中ですが、基本的にVJのお誘いは積極的に受け付けています。出演依頼や募集状況については、Twitter(@_MEMEMIYA)の自己紹介欄をご確認ください。
1.はじめに
この記事では各音楽ジャンルを個別に説明していきますが、実際のDJセットではジャンルが柔軟に混ざり合います。例えば
BassHouseで始まり
BigroomTechnoに移行し
ColorBassを経て
最後はDrum&Bassで締める
というような流れがあったりします。
ただし、この記事では初心者の方への分かりやすさを重視して、ざっくりジャンルごとに分けて説明していきます。なお、音楽ジャンルの厳密な定義や呼称については、もし間違いがありましたら、ぜひ優しくご指摘いただけると嬉しいです。
2.トランス系
例えばこういう感じの曲です。サイケデリックですね。
VJから見たトランス系の魅力
操作のしやすさ
テンポが安定していて、かつそこまで速くない
→ 慌てずに操作できる、ミスも少ない
歌詞が少ない
→ 「夏の曲なのに冬の映像を使っていた」といったミスマッチが起きにくい
エフェクトとの相性抜群
例えば
・4画面分割
・万華鏡的なエフェクト
・左右反転エフェクト
こういったエフェクトは大抵どのVJソフトにも大体入っていますが、トランスはこれらを多重に掛ければかけるほどそれっぽくなります。
→エフェクト加工の練習に最適
最小限の映像素材で始められる
これ大事です。
なぜなら、VJ始めたばかりの人、特に映像制作経験者あるあるなのですが、「自作素材を作りながらVJをしよう!」と意気込みがち。
なのですが、
・準備時間(特にマッピング)が予想以上に必要
・時間が足りず映像素材の数が全然足りない
・本番までに間に合わない...
という状況に陥りがちです。
私自身がまさにその例でした。
↑ 初期のVJ映像
Blenderのチュートリアルを見ながら必死で作った素材たち……
実際の体験談
・イベント1週間前に突然VJ出演が決定(なおVJについては知識ゼロ)
・「よし、映像も作るぞ!」と意気込んで制作開始
・先輩VJから「最低8~16個の素材があればなんとかなる」とアドバイスをもらう
・結果、16本の素材でデビュー
重要な補足情報
・通常のVJセットは30~50分
・16本は実はかなり少ない数
・映像のテイストが違うとより難しい
・50分を16本の素材でしのぐのは、相当なテクニックが必要
<<トランス系で始める利点>>
そんな少ない素材数でも、トランス系なら何とかなります
・エフェクトでの加工が映える
・同じ素材でも様々なバリエーションが作れる
という訳で、トランス系、おすすめです。
ちなみにその「最低8~16個の素材があればなんとかなる」といった先輩VJは後日8本程度の素材でも見事にパフォーマンスをこなしていました。尊敬してます。テクニック大事……!
3.ハードコアVJ
こういうイメージ。恰好良いですね。
正直VJ未経験で一発目からハードコアをやるとなると大変かもしれませんが、世のVJは皆器用なので、やりがい大なハードコアは逆におすすめかもしれません。
VJから見たハードコアの魅力
・とにかくやっててアドレナリンが出る!
・派手なエフェクトが合う
・フェイクドロップにひっかかった際/無事回避した際の脳汁の分泌量が凄い
・BPMが高い。乱高下したりするので非常にスリリング
ハードコアVJにおすすめのエフェクト
点滅系おすすめです。
やりすぎ注意なので、リハ時にどれぐらい眩しいか要確認です。
そういうノリで、こういったエフェクトを付けると楽しいです。
割り当て的にはこうなってます
フェーダー1:透明度
フェーダー2:点滅の速さ
ボタン1:点滅の色を無色に
ボタン2:点滅の色を黒色に
ボタン3:点滅の色を赤色に
ボタン4:点滅の色を白色に
運転感覚でのVJ操作
車の運転経験はないのですが、ハードコアVJはきっとスポーツカーの運転に似ているはずです。
アクセルを踏む → 映像の速度を上げる
ギアチェンジ → エフェクトの切り替え
ハンドル操作 → 映像の方向性のコントロール
他に
Resolumeを持っている人限定なのですが、INOMUSICAさんのこのブログで配布されているコンポジションが非常に使いやすいです。いつもお世話になっています。特にドロップ系エフェクトは、ハードコアの激しい展開にピッタリです。
4.Future系,Kawaii系
こういうイメージです。
VJから見たFuture系,Kawaii系の魅力
・可愛い系の映像素材が流せる
・モーショングラフィックス系素材とも相性抜群
・素材の入手がしやすい
→ Boothがおすすめです。VJ素材は海外サイトが多く、どうしても海外風なセンスになりがちですが、Boothは日本人出品者が多いため、日本らしい「かわいい」表現の素材が豊富です。
個人的な話ですが、アニクラやボカクラ系VJへの憧れはあるものの、リップシンクやイントロドンなどの特殊技術が必要そうで敷居が高く感じます。その点、Future系・Kawaii系のEDM VJなら、かわいい素材を使った演出が比較的取り組みやすいのが魅力です。
お気に入りのVJ素材ショップ↓
5.最後に
VJ、本当に楽しいです。最高です。
正直に言うと、DJさんと組むまでジャンルを知らないこともあります。そんな時は、DJさんのMixcloudを色々と聴いて予習します。むしろ、そうやって新しい音楽と出会えたり、素敵なDJさんと知り合えたりするのも、VJの大きな魅力の一つだと感じています。
それではお体に気を付けつつ、良きVJライフを!